[週刊ファイト10月24号]収録 [ファイトクラブ]公開中
Photo & Text by こもとめいこ♂
・木谷オーナーも断言、新日プロとの交流はあり得ず
・キックスロードはブシロードファイトへ
・スターダムとアイスリボン今後の展開
・ジュリア電撃退団と後楽園登場強行への私考
既報の通り、ブシロードがスターダムの女子プロレス事業の譲渡を受ける事になった。
今回の発表の注目部分は、スターダムがキックスロードの運営になる点だ。
第二章が始まったKNOCK OUT、木谷オーナーはキックボクシングマーケットの予想以上の小ささに軌道修正を余儀なくされた形だったが、今回キックスロードから株式会社ブシロードファイトへ商号も変更、
「キックボクシングに限定しない新たなスター選手の発掘、育成、延いては確固たる IP の発展に当社グループの一員として取り組んでいく」
と宣言しており、KNOCK OUTが早期にクローズドになる事はなくなりそうだ。
むしろかつて新日本プロレスを立て直した原田克彦社長以下、女子格闘技界の覇権を目指す事になる。
また、木谷オーナーが強調していたが、今回の買収を以て新日本プロレスとスターダムの選手が同じリングに上がる事はないという点も注目せざるを得ない。
これはKNOCK OUTの試合が新日本プロレスで行われないのと同様、新日選手会主流派による意向であろう。
武闘派でならす下田美馬を、CMLLシリーズで選手ではなくあくまでもDIVAとして登場させているのをみても、新日主流派選手(邪道、オカダ、内藤、棚橋といったメンバーだろうと思われるが)が、格闘技同様に、女子プロレスと興行内に於いて絡む事に強い抵抗を持っているだろう事は想像に難くないからだ。
SNSでは新日プロとの交流を予想して喜んだり嘆いたりしている向きもあるが、よほど新日プロの動員が落ち込まない限りは行われないだろう。