女子プロレス界に激震が走った。
アイスリボンは台風19号の影響を鑑みてテキーラ沙弥引退興行だった10・12後楽園大会を中止。その引退試合でパートナーに抜擢され、テキーラ沙弥の穴を埋めていくものと思われていたジュリアが10月14日(月祝)午前に自身のTwitterアカウントでアイスリボンの退団を発表、その直後、11:30開催のスターダム後楽園ホール大会に登場し、参戦をアピールしたのだ。
1月のP’sPartyでのテキーラ沙弥(右)とジュリア(左)
突然の発表となりますが10月13日付けで、アイスリボンを退団しました。
選手の皆様、スタッフの皆様、ファンの皆様の暖かいご指導ご支援を頂き、ここまで成長することが出来ましたことを、この場をお借りしまして、お礼申し上げます。
私はこれから新しい未来に向かって、まい進して行きます! pic.twitter.com/yd2ADcgWcs
— ジュリア (@giulia0221g) October 13, 2019
🔹動画配信サービスhttps://t.co/lZc15hAPwd
▪️ STARDOM WORLD CHAMPIONS WAR2019
2019年10月14日(祝)後楽園ホール
◆ジュリアがスターダム入団!?元団体を退団したばかりのジュリアが電撃的にスターダムのリングに登場。入団を高らかに宣するビッグサプライズ!? pic.twitter.com/c6Z36eNus2
— スターダム/STARDOM (@wwr_stardom) October 14, 2019
スターダムのロッシー小川代表のコメントによると、当日朝、ジュリアから連絡を貰ったので急遽出場させた、アイスリボンとの専属契約は無いと認識しており、時期は未定ながらも受け入れ、所属させる方向との事。
だがこの一連の経緯に、アイスリボンを運営するネオプラスの佐藤代表は困惑を隠さず。
昨日ジュリアから退団の申し出があり会って話をしましたが、沙弥の引退延期や決まっている参戦もあり退団時期について調整しようと話をしていた中でのツィートに混乱しています。参戦予定等を確認、調整して改めて公式にリリースいたします。
— 佐藤 肇 (@neoplus00) October 14, 2019
弊社との雇用契約継続(社員状態)のままで、他団体に入団ってどういう事なんだろうか?
どんな道だろうと笑顔で送りだせる方法はあるのに、嘘までついて何故強行な手段をするのだろうか— 佐藤 肇 (@neoplus00) October 14, 2019
アイスリボンの公式サイトでも、ジュリアは現在も有限会社ネオプラスの社員である事を強調し、現状、職場を放棄している状態となっている模様。
また、アイスリボンは勿論、11・23&24に旗揚げのマジックボックスのポスターにも登場するなど、他団体への出場が告知されている興行もある。プロレス界の慣習として契約書を一々取り交わしていないので問題ないという事かもしれないが、法的に争うとなると口約束を契約と見なすのが商習慣だと裁判所が判断する可能性もあるだろう。
この度の台風で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。#道場 の目の前は #荒川 です。#台風19 号により、自然の猛威や天災から来る水害の恐ろしさを身をもって感じました。
そこで被害に遭われた方々に旗揚げ戦における収益の一部を #寄付 させていただく事といたしました。 pic.twitter.com/iEUJTNjLao— マジックボックス (@mbpw4545) October 12, 2019
また、朝ジュリアから連絡を受けてその日の大会に登場させたとのスターダム側の説明はいかにも苦しく、アイスリボンファンは勿論引き抜きと断じて批判的な意見が多い。また、豊田真奈美はジュリアの行動を強く非難している。
炎上覚悟で言いますけど、今回のジュリアの行動には黙ってられません
物事には順序って物があるだろ
あなたが自分だけで成長して来た訳じゃない
それだけはわかって下さい
調子に乗るな
アイスリボンはあの団体とは違ってきちんとしてる団体だから話し合えばきちんと送り出します
— 豊田真奈美 (@marukomariya) October 14, 2019
昭和の時代ならともかく、プロレスラーにもそれなりに社会性が求められる今の時代に、身勝手ととられるジュリアの行動も、来場を許したスターダムにも批判が集まるのは当然。
仮にジュリアから連絡を受けたとしても、早まった行動を諫めてアイスリボンと話し合うのが筋であるし、木村花のWRESTLE-1からの移籍時には、カズ・ハヤシ社長同席でちゃんと会見を行っている。
にも関わらず、今回、ロッシー小川代表が時代の空気を無視する様な判断を何故下したのかは非常に疑問ではある。
プロレス的な解決を模索するとすれば、アイスリボンとスターダムの団体抗争に持っていくという事にはなるだろうが、一度信頼関係が失われた状態で果たして可能かどうか。
当面は、アイスリボンは無論、他団体への約束をジュリアとスターダムがどう果たすのかに注目したいが、しばらくは尾を曳く問題となりそうだ。
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