W1伊藤からの土方への返答は「楽しいからやってるの、俺は」 9.1文体は第1試合が熱い! 伊藤崇文インタビュー

『2019プロレスLOVE in YOKOHAMA』9.1 横浜文化体育館大会で佐山駿介&馬場拓海と組み、土方隆司&タナカ岩石&近野剣心と対戦することになった伊藤崇文。後楽園大会の第1試合で繰り広げられている土方劇場を見て、「おもしろいことやってるから乗っかるわ」と反応したことで、このカードが実現した。それに対して土方は「俺たちは死ぬ気でやっている。ナメるな!」と激怒するなど、試合前からヒートアップ。試合を目前に控える伊藤に話を聞いた。

──伊藤選手、これまで何度かW-1に上がってみてどのような印象を受けていらっしゃいますか?

伊藤 これまでいくつかの団体に上がっているんですけど、リングが広く感じます。同じリングなんでしょうけど、「広く感じるのはなんででしょうね?」って思うぐらいです。

──それは試合に関係しているんですかね?

伊藤 攻防の中での感覚なのか? 会場の大小はあってもリングが変わるわけはないから、広く感じたのは「さあ、なんでや、俺?」って(笑)。そこを深く追求しているわけやないけど、「W-1ってどう?」って聞かれたらリングが広く感じるっていうのが第一印象ですね。W-1に対して明るい印象があるってことなのかな? とにかく広い。

──わかりました。そして、今回横浜文体でのカードが土方&岩石&近野vs伊藤&佐山&馬場という6人タッグになりました。このカードは後楽園大会の第1試合で土方選手がやっていることに伊藤選手が「おもしろいことやってるな」と反応して実現したカードです。

伊藤 はい。向こうのコメントも見ましたけど、「楽しんでやっているわけじゃない。死ぬ気でやっているのが俺のプロレスだ」というのが引っかかりましたね。楽しいからやってるの、俺は。その中にきっと全部あるから。それに俺は死ぬ気でリングに上がってないから。そんなに簡単に「死ぬ」なんて言葉は使いたくないし、勝つために上がっているから。あの場所は死ぬ場所じゃない。まあ、文字の上っ面だけ捉えたらそんな感じになるけど、どっちにしろ楽しいからやるんだわ、プロレスは。パンクラスも楽しいからやってるから。

──勝つためにいろいろ努力したり苦しいことをしたりして、リングに上がる。それらを含めて楽しいということですよね。

伊藤 うん。しょうもない、つまんないだけだったら俺はやんないから。それはプロレスだけじゃなくて、最初にピンと来るものがないと理屈抜きに楽しくないと思うから。

──土方選手はこれまで絡んだことはありますか?

伊藤 ないですね。バトラーツの選手っていうのは知っていましたけど。

──伊藤選手と言うとZERO1の日高郁人選手との関係が思い浮かびますけど、バトラーツではその後輩に当たる選手ですよね。

伊藤 ああ、そうですよね。デビューは近いですよね。3年ぐらい向こうがあとなのかな? そんなに遠く離れた選手じゃないなっていう感じですね。同じ90年代デビューですからね。まあ、よく言う格闘技スタイルですよね。

──パンクラスとバトラーツなので、ルーツを辿れば両団体とも藤原組から枝分かれした団体じゃないですか? 要するに藤原組長が源流になると思うんですけど、それに関して感じるものはありますか?

伊藤 正直、そういうのってあんまり感じないんですよ。それぞれが憧れたものがあって、目指したものがあって、ちょっとずつ違うと思うし。ただ、格闘スタイルが好きなんじゃないですか? 僕は勝つためならばどんなんでもいいと思ってるから、飛ぼうがね。でも、僕はこういうやり方が好きでやろうと思ってやってるし、向こうもそうだろうし、根本の部分ではやっぱり藤原さんになるのかな? 僕は直接教わった人間じゃないけど、直系の船木&鈴木に教わることが多かったし、やっぱりその流れは外せないですよね。ただ、じゃあ、どういう試合になるかって言われたら、僕は僕が楽しいと思っているプロレスをやるだけだし、向こうは死ぬ気で来ればいいし。タナカ選手にしても何回かやってるけど、がむしゃらでいい選手だと思いますけどね。

──岩石選手はちょっと悩んでいるところがあって、そこを土方選手に厳しく言われていたんですよ。

伊藤 柔術をやっていたんですよね? 他にない武器だし、自信を持ってやっているんならいいじゃないですか。貫くって大変なことやから。僕も悩んだっちゃあ悩んだけど、そうやってやってきたし、好きなものを伸ばすほうがきっといいと思う。マイナスのもんなんかマイナスでいいし、0点のものは0点でいいと思う。100点のものを200点に、200点のものを300点にすればいいと思う。ちょっと相手の選手を褒めすぎやけど(笑)。

──なるほど。岩石選手も伊藤選手とやることは楽しみにしていて、「絶対に倒す」と燃えてます。

伊藤 いやいや、この間の新木場みたいに負けて寝ているようだったら倒せないですよ。目は生きていたけど、あそこはすぐ立ってほしかった。練習と同じで、やられた奴が寝てるなと思うから。そんなことしてたら絶対に勝てないですよ。

──強がりでもいいから立ってみせろと。

伊藤 絶対そっちですよね。なんで負けた奴がずっと寝れてるねんって思うわけですわ、ワシは(笑)。闘う奴はみんなそう思っていると思うよ。何かを変えるとかじゃなくて、根本のそういう部分じゃないのって。

──お客さんも次に向っていく姿勢を見たいですからね。

伊藤 勝負しに来ているわけでしょ? 寝ていたかったら家で昼寝してればいいじゃないですか? きつい練習をしているんだったら、寝てる場合じゃないよ。

──わかりました。今回パートナーは佐山選手と馬場選手になりますが、W-1のリングでよくタッグを組んでいる佐山選手とは普段から交流はあるんですか?

伊藤 他のどっかで会うこともあるんで、普通にしゃべってます(笑)。まあ、もっともっと元気を出してもいいなって。技云々というよりもっと弾けていいと思いますね。カッコつけたい年頃だろうけど、今の時期一番カッコいいのは素を見せて、鼻水垂らして、鼻血を流して突っ込んでいくことだと思うんで。僕も通ったから凄くよくわかるんですけど、それが今の佐山だったりタナカ岩石だったりするんでしょうね。ただ、佐山はプロレスラーになる前にP’sLABに通っていて、「プロレスラーになりたいです」って言うんでスパーリングとかやったこともあるんですよ。

──では、レスラーになる前から知っている間柄なんですね。

伊藤 そうですね。つきっきりっていうわけにはいかなかったんですけど、言えることは言ってましたね。でも、本気でやりたいんやなっていうのは伝わってきたし、ASUKAに入った時もちゃんと挨拶に来てくれましたからね。ちゃんとしてるなっていう印象がその頃からありました。

──巡り巡って一緒に試合をするとは不思議な関係ですね。

伊藤 なんだろうね、これは?(笑)。だから、おもしろいんですよ。佐山にしても、相手の土方と岩石にしても最近はラインができていると思うんで、これも何かの縁なんでしょうね。縁を作ってきたという言い方もできるけど、全員で。

──あとパンクラスと言うと横浜のイメージがありますが、文体という会場への思い入れはありますか?

伊藤 やっぱり最初にできた道場が横浜やし、本拠地ってことになるのかな? でも、文体のリングに上がるのはパンクラスの20周年以来ですね。2013年の9月29日。その時は勝っているんで、同じ技で今回も勝ってやろうかなと思っています。

──わかりました! では、当日の試合も期待しております!


『2019 プロレス LOVE in YOKOHAMA』9.1神奈川・横浜文化体育館大会ダイジェスト版放送決定!!

2019年9月1日(日)に開催される「2019プロレス LOVE in YOKOHAMA」神奈川・横浜文化体育館大会の模様を9月25日(水)19時からテレビ神奈川にてダイジェスト版を放送致します。

ぜひ、ご視聴ください。

ー詳細ー

【日時】

9月25日(水)19:00〜20:55

【放送局】

テレビ神奈川

【内容】

「2019プロレス LOVE in YOKOHAMA」9.1神奈川・横浜文化体育館大会


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