浅草橋ファイトカフェトーク「バカの深見さん」レア映像連続に爆笑がずっと続く濃密3時間堪能！

　なにしろトップ画像と、上記のポテトチップスの裏袋をじっと見て欲しい。最初は気が付かなかったのだが、この日のためだけ用にわざわざ制作されたものであり、「しょうゆ味、塩味のバカたれがかかった、濃厚でバカうまの味わい!!」というのだから、凝りすぎの出来栄えである。

　このアイテムが象徴するように、業界関係者の参加比率の高い面子が集合、次から次へとレア映像が流されるのだから、部屋には爆笑が途絶えることのない盛況回となった。

　始まりは、ヤマモ山本雅俊さんが選手紹介のコールをする、かの1993年4月2日の横浜アリーナ『ALL STAR DREAMSLAM ~全女イズ夢☆爆発!』のJWPと全女の対抗戦から。これはさすがに、集まった皆さんは全員見ているとは思うのだが、やはり当事者の解説付きだと盛り上がる。

　そして早くも、ターザン後藤一派の浅草での、かの有名な「お客さんゼロ」という珍記録を打ち立てた大会が、ちゃんと映像には残されていたのだ。有料入場者がいないにもかかわらず、原則ノーギャラで構わないDSLドラゴン・ソルジャー・ロー以下、はりきって試合しているのである。話は聞いたことあるが、記者が見たのは初めて。もう下町プロレスもなくなっていることだし、時効だから書いてイイと思うが、基本はノーギャラの選手ばかりを集めて行われていた大会の裏話の数々は抱腹絶倒なのであった。どインディーの実態というか、DSLはノーギャラだからと、その後もターザン後藤一派にずっと呼ばれるのだが・・・

　そこで2009年1月12日に行われた伝説の『高島平九丁目プロレス』が上映されたのだ。そう、週刊ファイト鷹の爪大賞2018でも新人賞だったケニー・オメガと、どインディーの象徴「折れる心、折れない体」Tシャツ姿のＤＳＬが高島平団地で繰り広げた、巷で「高島平の惨劇！」として語り継がれているワンマッチ興行である。DVDとして商品化もされているから入手は可能なのであるが、やはり大会プロデューサーであった現HEAT-UPの運営兼リングアナウンサーでもあるwondermanの裏解説付きで見ると、新たな発見が出てくること。もう10年たつのだが、いかに今を時めくケニー・オメガが当時から凄かったかことか。本誌も徹底取材を敢行して民家から息を切らせながら両雄を追ってマラソン、コンビニ内でも闘いと、ありえない展開はどインディー史上の歴史に燦然と刻み込まれている。

　ゲストとして来てくれたのはPURE-Jから勝愛実とマリ卍だ。マリの紹介をヤマモさんが引き出したが、プロレスにはまったのが大日本プロレスだの、天龍引退の里村明衣子らの試合というから世代が違うのだが、風貌から高橋奈七永に似ているだけでなく、間違えられることもあるそうだ。今宵はAC/DCのTシャツで来てくれた。応援しよう。

　さらには、これも商品化されている作品とはいえ、北米の信者には神として崇拝されてきた豊田真奈美の初の米国遠征、Chikara（力）での2010年9月19日、WWEの女子革命を初代コーチとして『メイ・ヤング・クラッシック』を成功に導いたサラ・デル・レイや、現在セザーロのリングネームで活躍するクラウディオ・カスタニョーリとのブルックリンでの男女混合カードも流される。深見さんが「豊田はキャットファイトCPEでのローションマッチでも、全女で雨の中でも試合してきたからか、一度も滑らなかった」という実況解説が重い。その通り。リタがWWE殿堂入りした時のスピーチでも、「一度も会ったことないが、マナミ・トヨタに感謝したい。彼女のビデオを見て研究した」と謝辞を述べている。北米では長らく、BEST OF MANAMI TOYOTAのVHSが、擦り切れるまで孫コピーされ、当時は北米の女子というのは単なるマネージャー役とかお飾りだったのが、やがては今の世界を席巻する女子革命に。『レッスルマニア』では女子がメインの時代の原点のクイーンが豊田真奈美だったのだ。

　さらに、ここからあとは、書くのは禁止のどこにもない映像、例えば某女子団体の非公開プロデビュー・テスト会の模様とか、レアな貴重映像が出てくることになるのである。詳細版は金曜9日発売の週刊ファイト8月15日号に収録されます。