NXT「全部お前のせいなんだよ!」紫雷イオ、王座奪取逃しキャンディスに暴行ヒールターン開始!

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 お待ちかねのシェイナ・ベイズラーvs.紫雷イオの金網戦。まぁマニアはもうわかっているのだが、そんなことはどうでもイイ。どういう魅せ方にするのか、それを楽しみにして、他の番組だとくだらない実況音を消して、音だけCD流すことも多いのに、マウロ・ラナーロの”マンマ、ミアー!””Oh my GOD”の爆発を真剣に聞くのはNXTだけだろう。
 番組は新人トーナメントから。九死に一生を得た、衣装が電光で目立つ奴が早速負けてとか、先週配信回のミア・イムのいじめられた過去を、「可哀そうに!」とバカにするセグメントがあったり、『NXTテイクオーバー: XXV』で新タッグ王者となったストリートプロフィッツ、大型黒人キース・リーの顔見世と盛だくさんの番組構成だ。現在WWEにいる日本人選手の中で、イチバン英語がうまいとされるKUSHIDAなのに、なぜか日本語で「次は誰が立ちはだかるのか」と英語字幕でやっていたり・・・。紫雷イオの英語は何言ってるのかわからんこともあり、これはメインへの布石なのかと想像しながらトリの金網戦を堪能できた。

◆イオ、王者シェイナを失神させるも王座逃して豹変

“天空の逸女”紫雷イオがNXT女子王者シェイナ・ベイズラーと因縁決着のスチールケージ戦に挑んだ。3度目の王座挑戦となるイオが金網への串刺しドロップキックやダブル・ニーと波状攻撃を仕掛けると、シェイナも金網を登るイオをキリフダ・クラッチで締め上げて白熱の攻防を展開。マウロ・ラナーロはSHOTEI=Palm handと、掌底攻撃を実況するんだから、そりゃNXTはちゃんと音声も堪能しますって・・・。
 試合中盤、イオがコーナーからのジャーマン・スープレックスでシェイナをマットに叩き付けて金網のドアへ向かうと、突如ジェサミン・デュークとマリーナ・シャフィールが介入してドアを閉めてしまう。すると今度はイオが金網をよじ登ってエスケイプを狙うも、マリーナが再び阻止を狙うと盟友キャンディス・レラエが現れてイオを救援。これで再びシェイナと一騎打ちとなったイオは金網トップからムーンサルトをシェイナに放ち、会場には”NXT””NXT”のコールが合唱になる。

 這いつくばってドアへ向かうも出口でシェイナのキリフダ・クラッチに捕まってしまう。意識が遠のくイオだったが、ドアの扉でシェイナの頭部を攻撃して失神させると、なんとシェイナはそのまま場外に先に落ちて結果的にエスケイプに成功。運に見放されたイオは悲願の王座にまたしても届かず敗北した。
 試合後、この結果にイオはイラついて豹変。「全部お前のせいだ。お前さえいなかったら私は勝っていた」と日本語で叫んでキャンディスをパイプ椅子で攻撃。さらにイオは「友達はいらない。カイリもいらない。誰も私の周りにいらないんだよ」と暴言を吐いて会場を後にした。

 うまくSpot構成してあり、最後のバシャンと金網を締めることで、シェイナが頭を打つというクライマックス前に、場外のMMAホースウィメン軍団がちょっかいを出す場面で、もう1名の場外担当の女性レフェリー(例の体力測定番組で、選手に交じってもの凄いアスリートでもあることを証明)が、金網ドアに頭ぶつけられる布石があり、お客さんにケツがわかりやすいように練りに練った試合展開。これぞプロレス芸術の神髄なのであった。そしてヒールターンした紫雷イオはどうなるのか? もう来週は見なくてイイと呆れられ、お茶の間視聴者に逃げられているRAWとの対比が勉強になろう。次も見ないといけないと思わせてこそのプロレス番組なのだ。


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’19年07月04日号WWEヤバッ AEW/新日 長州/猪木引退 リアルジャパン 闇営業/逃亡者