WWEまたもの”やばい”レスリング勝負でAEWに報復!NXT新王者アダム・コール-ジョニー・ガルガノ最高!紫雷イオ届かず

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 英語実況では”Another EPIC”と連呼されていたが、またも”やばい”凄い大会が届けられたことに疑いの余地がない。すでに2019年の最高大会、最高試合と評したテイクオーバー:ブルックリンをも超えるのか。
 AEW旗揚げ戦の大成功を受けて、しかしRAWやSmackDownはなにもなかったかのように変わり映えのしない番組で構成されていたのだが、やはりWWEはここで報復に出た。自身の所属選手からAEW中継を受けて”I love Wrestling”とSNSに書きこみされていたものだが、ここで披露されたのは進化した2019年の本物レスリングであった。

■ WWE NXT:テイクオーバーXXV
日時:6月1日(現地時間)
会場:コネチカット州ブリッジポート ウェブスター・アリーナ

<メインイベント NXT王座戦>
●[王者]ジョニー・ガルガノ
 32分00秒 パナマ・サンライズ⇒ラスト・ショット 
○[挑戦者]アダム・コール

 ジョニー・ガルガノとアダム・コールの奏でた叙事詩はどうだろう。果たしてブルックリンを上回ることができるのか? パナマ・サンライズをひっくり返しての攻防に、実況のマリオ・ラナーロは「オー・マイ・ゴッド、ア・ユー・キディング・ミ?」とだけに留めるのだが、その実況を聞いてない会場客のほうが「マンマ・ミア~!」を叫んでしまうのだ。感情を揺さぶるスポーツ芸術の魔法がクライマックスを極める。日本のメジャー団体のシングル王座戦が30分超えというのがお約束になっているが、さて、それを意識するかのように今回32分の尺を与えられたものの、スピィーディな攻防で最初から飛ばしたNXTと比べてどうなのか。問われているのはわが国のマット界をいびつなマイナー・ジャンルに追いやった保守を多勢だと勘違いする「食わず嫌い病」の蔓延なのかも知れない。


 AEWの旗揚げ戦がラスベガスと決まって、しかしベガスというのはローカル客というよりは、英語でフライインと表現されるが全国各地から飛行機で来る客で構成されることになる。AEWはフロリダが事務所で、シカゴがヤングバックスの収入源であるTシャツ販売拠点なので、それらが本拠地と目されているから、重要な旗揚げ戦がベガスでいいのかという事前の懸念があったものだ。ところが、蓋を開けてみればお客さんの反応が非常に良かったことも成功の原動力となっている。今回のNXTは、WWEの文字通りのホームであるコネティカットではあるのだが、常連さんたちがよくわかってくれている番組中継基地フルセイル大学でもなければ、ブルックリンのバークレイセンターとも違うから、大丈夫かとも不安だったのだが・・・。プロレスは演劇ではない。聖なるLIVE空間で繰り広げられる神話では、お客さんが一番偉いのだ。”This is AWESOME””NXT”合唱が、やがて”Fight Forever”に昇華してWWEネットワーク視聴組のユニバースは涙腺崩壊だったであろう。


 大人のファンには今後の展開を考えればケツはわかっていたことだが、ここには敗者はいない。勝ったのはNXTである。

<第4試合 NXT女子王座戦>
○[王者]シェイナ・ベイズラー
 12分15秒 切り札クラッチ
●[挑戦者]紫雷イオ

◆イオ、王座奪取にあと一歩届かず!竹刀攻撃で王者襲撃!

“天空の逸女”紫雷イオが王者シェイナ・ベイズラーとのNXT女子王座戦に挑んだ。イオは盟友カイリ・セインの敵討ちとして襲撃を繰り広げてきた因縁の王者シェイナと激突すると白熱の攻防を展開。序盤、シェイナがイオの左腕を集中攻撃してダメージを与えると、イオもシャーマンスープレックスから619を炸裂させて応戦した。さらに場外へのムーンサルトを決めて勢いに乗ったイオがミサイルドロップキックからのダブルニーと波状攻撃でシェイナを追いつめると、そこへMMAフォー・ホースウィメンのマリナ・シェファー、ジェサミン・ デュークが現れて介入を狙ったが、イオの支援を約束していたキャンディス・レラエが竹刀で2人を蹴散らして救援。
 これで邪魔者がいなくなると、イオはシェイナのキリフダクラッチを回避してムーンサルトを狙ったが、これをかわされると最後は3度目のキリフダクラッチから脱出することができずタップアウト。イオは王者シェイナを追い詰めるもNXT女子王座奪取にあと一歩届かなかった。会場客はシェイナの長期政権に”You deserve it”を合唱する。

 試合後、怒りを爆発させたイオは勝利をアピールするシェイナを背後から襲撃。イオは竹刀で滅多打ちにしてからパイプ椅子を持った状態でのムーンサルトを炸裂させると、戦闘不能にしたシェイナを指差しながら会場を後にした。


 イオは自身のツイッターで「タイトルを獲得することができなくてごめんなさい。でも決して止まらないと約束する。次にシェイナと対戦する時は徹底的に叩き潰す」と悲願の王座奪取にさらなる闘志を燃やした。

<第3試合 NXT北米王者戦>
○[王者]ヴェルべティーン・ドリーム
 16分50秒 ドリーム・バレー・ドライバー⇒パープル・レインメイカー
●[挑戦者]タイラー・ブリーズ

<第2試合 NXTタッグ王者決定4 way戦>
○ストリート・プロフィッツ
 21分30秒 ハシゴの頂上でベルト
●フォゴットン・サンズ(ウェズレー・ブレイク&ステーブ・カトラー)
※他はアンディスピューティド・エラ(カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ)
オニー・ローカン&ダニー・バーチ(マーティン・ストーン)

<第1試合 シングル戦>
○マット・リドル
 14分45秒 ブロ・デリック
●ロドリック・ストロング

 ちなみに大会が終わったら、トリプルHがFacebook LIVEでコメントを出すと煽られて、Chromeキャストでテレビで飛ばしたまま切らずにいたら、始まったのはそのトリプルHの『レッスルマニアへの道』ドキュメンタリー番組。どっちを見れと言うのかと思っていたが、少しは被ったものの、一応は直前一週間を追った独自番組の大半が終わってから総括となっている。詳しく役割とか触れないのだが、冒頭にステファニーと夫妻で自宅を訪ねるのはロックの大物プロデューサー、現コロンビア・レコード共同社長のリック・ルービンであった。スレイヤー他、メタル系を数多く手掛け、トリプルHはメタリカTシャツでの表敬訪問なのだが、プロレスマニアでスモーキー・マウンテン・レスリングを資金援助してきた裏オーナーだったことはずっと伏せられたまま。Wikiとかオモテの経歴には出てこないのだが、今回の『レッスルマニア』にも関与していることをこの番組で知った次第である。


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