WRESTLE-1後楽園新旧アイドル対決! レジェンド井上貴子裏拳2連発に筋肉アイドル才木玲佳轟沈KO!!

 いよいよ恒例の『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』が開幕したWRESTLE-1、6・2後楽園大会。8選手によるトーナメント1回戦は、本誌が本命◎に推した立花誠吾は芦野祥太郎の腕を破壊しながらも惜敗。対抗△とした土肥孝司はメインで征矢学を撃破し、羆嵐、稲葉大樹と共に、7・2後楽園大会の準決勝に進出した。

 一方、9・1横浜文体の『2019 プロレスLOVE in YOKOHAMA』のメインでトーナメントの勝者を迎え打つ王者T-HAWKを擁する#STRONGHEARTSは吉岡世起が復帰。
 また、レジェンド女子レスラーと闘って女子プロレスの頂点を目指す筋肉アイドルレスラー才木玲佳は井上貴子との新旧アイドル対決に挑んだ。


 スタンガンを発光させて入場してきた井上貴子は、才木玲佳のパワーに圧されながらも、その筋肉に爪を起てるなどインサイドワークで翻弄。


 最後は伝家の宝刀、裏拳2連発で井上貴子貫禄のKO勝ちとなった。

才木玲佳コメント
「元祖アイドルレスラーの井上貴子選手。アイドルレスラーと呼ばれるからこそ、筋肉アイドルとしてではなく、プロレスラーとして勝ちたかったんですけど、ダメでしたね、今日も。ここ2戦の相手より体格もそんなに大きくないのかなと侮っていた自分がいて。
でも実際に対峙していると、結構大きく感じました。アルゼンチンで担げたけど仕留めきれず。まだまだ課題の残る試合だったと思います」

──課題は見つかりましたか?
「過去2戦闘って、自分のパワーはまだまだ足りないなと思ったので、パワー以外で闘うことも考えたんですよ。でも、才木玲佳って真っ直ぐな奴だと思うんですよ、私。自分の信念を過去2戦くらいで曲げいいのかって。3戦目は1週回って才木玲佳でいこうと思って今日臨んだんですよ。それでもまだでしたね。だからどうやって強くなるのか? 
強い才木玲佳にたどり着くのかを課題にしていかなきゃいけないなと思いました。でも、試合終わったあとに井上貴子さんに『キミいいよ。凄くいい選手だ』と。だから私は『絶対にあなたを倒してやります』と。そうしたら『早いうちに』と言ってくださったので。また一個目標が見つかりました。がんばります」

井上貴子コメント
「はじめましてで試合会場でも一緒になったことがなかったので試合を見たことがなかったんですけど、YouTubeに上がっている動画を見て、研究というか、どんな生き方というか生き様を確認して臨んだんですけど、技はどういうのをやってくるのかっていうのは、私もキャリアが長いので何が来ても大丈夫というのはあるんですけど、人となりというか、昭和と平成のレスラーがいる中で、ジェンレーションギャップがあるんですが、どういう選手かというのを見て臨みました。
あの娘は凄いハングリーで強くなりたいとか、巧くなりたいとか向上心に対してもいつもお腹が空いている状態で、そういう娘がなかなかいないので、つらいこと言われたら他のところに行こうとかいう娘がいる中で、彼女は凄いハングリーで昭和っぽいところがあったりして、そういうところが試合で彼女の技を受け止めようと、攻防をしてお客様を楽しませようと思える選手でした。かなりいいと思います」

■ WRESTLE-1 TUOR 2019 OUTBREAK
日時:6月2日(日) 開始11:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:890人

<第1試合 本田竜輝復帰戦! タッグマッチ 30分1本勝負>
●タナカ岩石 本田竜輝
 7分55秒 フェイスロック
〇土方隆司 仲川翔大(J STAGE)

 本田竜輝が怪我から復帰。狭山市議会議員に3選を果たした土方隆司が岩石を強烈なフェイスロックで仕留めた。

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
児玉裕輔 ●新井健一郎(Enfants Terribles)
 7分43秒 アディオス
〇エル・イホ・デル・パンテーラ MAZADA


 本誌浅草橋カフェトークでもお馴染み、アラケンこと新井健一郎が久々WRESTLE-1登場。流石の職人技で魅せたが、最後はエル・イホ・デル・パンテーラの父親譲りの必殺技に屈した。

児玉裕輔&新井健一郎コメント
児玉「うまいことやられた」
新井「俺は忙しいから。W-1、俺とMAZADAのシングルマッチを組むんじゃねえぞ」
児玉「とんでもないことになるぞ。わかってんだろうな?最初のMAZADA、アラケンさんが出ていた感じ、シングルは絶対ダメだ」
新井「俺は長瀬館長やサバイバル飛田の相手で忙しいんだ。藤原秀旺の相手しなきゃいけないんだ。でも、アンファンは居心地いいぜ。ベルトなくなったけど確実に存在感見せてるぞ。文体に向かってサポートしていくから」

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
●才木玲佳
 8分44秒 バックブロー⇒片エビ固め
〇井上貴子(LLPW-X)

<第4試合 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019 』トーナメント公式戦 1回戦1 時間無制限1本勝負>
●ペガソ・イルミナル
 8分5秒 ダイビングセントーン⇒片エビ固め
〇羆嵐


 ペガソ・イルミナルが奇襲をみせたが、羆嵐は慌てず。
「こいつ殺すぞ−! 」
の予告通り、高々度のダイビングセントーンで圧殺した。

羆嵐コメント
「おおし! 一丁上がりだよ。週プロ、どうだい? 
(圧勝でした)
そんなの誰でも言えるだろう。まだまだガリガリの大学生だよ。でも、意地出してきたな。あいつの勝ちたい気持ちは客に伝わったんじゃないか? 
お前が身体を作ってもっと重くなったらやってやるよ。今日はシードだったな。次もトーナメントあんだろ? 
誰でもいいからよ。河野が来ても、あのスーパーベビーフェイスの稲葉でもいいよ。俺は河野とやりたいよ。でかいし、技術もあるからよ。どっちでもいいよ。スーパーベビーフェイスの稲葉大樹でもやっつけてやるよ。
(優勝の手応えは掴んだか?)
俺しかいねえだろう。バッチリだよ。ちょっとお腹出てるけどよ、胸、肩、背中、絶好調だよ。誰が一番自分に厳しく鍛錬しているかわきまえとけ。
(ペガソの奇襲は?)
やって来やがったよ。それだけあいつは俺にムカついてんじゃないか? 勝ちてえって気持ちは100点中1点だけどよ、漢字で名前書けましたと一緒だよ。次は7月の2日、楽しみだな」

<第5試合 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 1回戦2 時間無制限1本勝負
●河野真幸
 9分32秒 極反り卍固め
〇稲葉大樹


「オジサンがじゃましてやる」
とのコメント通り、巨体を活かした打撃と豪快な投げで追い込んだ河野真幸だったが、稲葉大樹の極反り卍固めに屈した。


河野真幸&アレハンドロコメント
アレハンドロ「まさゆき、次! 次! 」
河野「負けちゃったよ」
アレハンドロ「負けたけど僕とまさゆきはタッグチャンピオンだ。シングルも諦めたわけじゃない。無差別とクルーザーとタッグ、全部獲るのが目標だ。次、タッグのチャレンジャーは誰だ? 征矢、立花、頓所、パンテーラ、#STRONGHEARTSでもいい。どんどんかかってこい! 」
河野「引きずっていられねえけど、チクショウ! 稲葉、最後負けちゃったな。まあでも、ここで引きずってもしょうがないな。お前も次の試合で今のチャンピオンから獲れば挑戦の権利あるだろ」
アレハンドロ「T-Hawk! 」
河野「俺の代わりに無差別頼むよ」
アレハンドロ「任せとけ! 」

<第6試合 『WRESTLE-1 vs. #STRONGHEARTS対抗戦』10人タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ 近藤修司 アンディ・ウー アレハンドロ 〇頓所隼
 13分1秒 ドラゴンスープレックスホールド
CIMA 吉岡世起 T-Hawk エル・リンダマン ●鬼塚一聖



復帰の吉岡世起も絶好調

 入場直後の奇襲から、#STRONGHEARTSが5人でのドロップキックなど連携でやりたい放題。一方、WRESTLE-1軍も5人のキックで反撃、最後は#STRONGHEARTSと因縁浅からぬ頓所純隼が鬼塚一聖を葬った。
 トーナメントに気遣ってか、#STRONGHEARTSのマイクアピールは自粛となったが、場内狭しと暴れまくって溜飲を下げた。

#STRONGHEARTSコメント
CIMA「鬼塚、こんなもんか?」
T-Hawk「気合いが足んないですね」
吉岡「3カ月ぶりに戻って来て、#STRONGHEARTSとして…」
CIMA「怪我なし?」
T-Hawk「だいぶ調子良さげじゃないですか?」
リンダマン「まあね、吉岡さんは復帰、鬼塚は(W-1の)後楽園デビュー。勝ちは飾らなかったけど」
CIMA「俺たちもここで終われるか。負けを認めるな。もう一回やらしてもらうからよ」
リンダマン「これじゃ済まないからな」
CIMA「鬼塚合流して、(欠場中の)山村の分もがんばんなきゃいけないだろう」
T-Hawk「気合いが足んねえだよ! それからグランプリ始まったけど、俺はこれを持って待ってるからな。もっとチーム全員気合い入れていきましょう! 」

<第7試合 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 1回戦3 時間無制限1本勝負>
〇芦野祥太郎
 15分55秒 アンクルロック
●立花誠吾




 場外で観客の度胆を抜く音を響かせて芦野祥太郎の肩をフェンスに叩きつけた立花誠吾が優勢に。グラウンドでも芦野祥太郎の腕を極めにかかって痛めつけると、投げのロックがすっぽ抜けるほどの大ダメージを与える。
 最後は伝家の宝刀アンクルロックに屈した立花誠吾だが、その頑張りを認めた芦野祥太郎からEnfants Terribles復帰を打診される事態に。しかし
「あんたとは組まねえ。あんたの対角線に立って、いつかギブアップ獲ってやるよ」
と宣言し、大喝采を浴び、立花誠吾の成長を天下に知らしめた名勝負となった。

芦野祥太郎コメント
「もっと余裕だと思ったんだけど、あいつはやってきたことが正しいって証明したかっただろうし、俺は一切認めません。それがあるから闘いが生まれると、あいつの答えを聞いて確認しましたね。次の世代、俺か稲葉か土肥なのか? 
稲葉と羆嵐も勝ってるからね。誰が来ても同じ。今のW-1、素晴らしいものを見せなきゃいけない。俺と立花は試合でお客さんを納得させられたから。他の二元ももっと闘わなきゃいけないよ。
今日のテーマは勝つのは当然、絶対に一番おもしろい試合をすること。それが一番の目標だから。どの会場行っても一番おもしろい試合してやるから。それが下の人間にも伝わるから。それを奴らに実践してほしい。
そして次の試合、土肥か征矢。7月は俺が2回勝ち上がります。しかも2回ともむちゃくちゃおもしろい試合をして勝ち上がるから、芦野祥太郎の試合をとくとご覧ください。俺の試合はW-1でしか見られねえよ」

立花誠吾コメント
「正直10:0、確実に芦野祥太郎が勝つと思ってたんだろうけど、W-1には立花誠吾がいるぞって見せてやりたかった。
クソ、なんでタップしねえんだよ。でも、ここで折れねえ。何度でも挑戦してやる。チャンスを掴んで上の奴ら全部倒して芦野祥太郎超えてやるから。目離すんじゃねえぞ、この野郎! 」

<メインイベント 『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 1回戦4 時間無制限1本勝負>
●征矢学
 16分7秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
〇土肥孝司


 負ければSOYA Tube存続の危機の征矢学は、2度優勝の実績を引っ提げて、土肥孝司とド迫力の肉弾戦を展開。しかし最後は垂直落下式ブレーンバスターに屈した。


土肥孝司コメント
「俺は試合中楽しいとか一回も思ったことがないけど、気持ちのいい試合だった。
相手が征矢学だったからそんな試合ができた。リング上でも言ったけど、俺がガキの頃観て、憧れたプロレスは意地張り合って本気でぶつかり合って相手をなぎ倒す。それがプロレスの良さだと思うし、俺にできるプロレスはそれだし、やっぱりW-1の強さ、『W-1で誰が強い?』、『土肥孝司だ』。そう言われるようにグランプリでしっかり優勝する。
次は芦野か? 去年の決勝もあるしね。なんとしても勝つよ。勝ち上がるんだよ」

 自らの額を瘤で腫れ上がらせる衝撃の頭突きもみせた土肥孝司。7月2日の準決勝で強敵・芦野祥太郎が待ち構えるだけに、激闘必至だ。