オカダ・カズチカIWGP王者返り咲き!MSG進出G1 SUPERCARD本戦だけで4時間半PPV枠ギリギリに

Photo by George Napolitano on April 5 “FESTIVAL OF HONOR” at MSG

 審判の日が来た。観客数の発表は好きにしたらいいんじゃないか。現地事情に詳しい者にしたら、バークレイズ・センターのほうがMSGよりもずっと大きいんだが、まぁともに前売り完売の大会なのだから目くじらをたてることでもない。問われたのは内容比較である。それは両方をじっくり見比べた者だけがピーチクパーチクやればいいのであって、本誌的には前日段階で勝負はついたとだけ書き残す。
 構成的にはCo-main Eventという扱いで、予想通りROHのも新日本プロレスのも王座移動というプログラムだったが、アメリカでは時間割りにうるさいのに、なんとか4時間半枠ギリギリになってしまった。というか、巻きの合図も出ていたのだが、ジェイ・ホワイトがオカダのレインメーカーをキックアウトにするのは、大人のファンなら読めたとは思う。よってオカダの英語マイクアピールはPPV版には入らなかった。
 まぁ現地客もジェイには最初から大ブーイングで、それは業界ではヒートを起こしているのだから大いにほめられたことなのだ。また、ROHの王座交代のあとだから、Happy Endingを誰もが期待しているのがネットワーク画面からも伝わっていた。これでいいのだ。ジェイはそつなくやれたと思うし、将来、本物のスターになっても誰も驚かない。確かに逸材だ。「MSGでは大ブーイングだった」と、のちに懐かしく語られる日が来るのかもしれない。

 現地のアメリカ人ハードコア層が期待していたのは、やはり日本人対決の「内藤哲也 vs. 飯伏幸太」というのが画面からも伝わっていた。なにしろケニー・オメガのHBOカナダ制作のドキュメンタリーが公開されて、準主役で出ているのだから、ライト層にも顔と名前が覚えられていたタイミングもあろう。ただ、目の錯覚かもだが、前夜のNXTと比べても、ややROHのリングは小さいような感じであり、慣れないリングといつもと違う客の前で戦うことの大変さは強調して足りないものの、New Japan Cup兵庫・ベイコム総合体育館の凝縮20分38秒の方が、危険度含めてスリル満点だった。両方を見ている者には、安全運転で緩かった印象は仕方ないだろう。

 今回のはROHとの合同興行だったが、英国に単独ブランドでの進出を予定する新日は、ブリティッシュヘビー級選手権はザック・セイバーJr.の王座防衛だった。もっとも、英語版でも棚橋弘至は大物扱いで、リスクペクトが込められていた。バトルロイヤルにちょろっと顔見世だけの選手も多かったのだから、タナーはMSGで試合する夢は叶ったことになる。一方で、PPV本戦の第一試合であるNEVER無差別級&ROH世界TV選手権試合のダブル王座戦は、ジェフ・コブがウィル・オスプレイにフォールしてベルト流出になっている。

 ちなみに、以下の公式結果は新日プロ側の発表であって、現場では女子プロレスから始まった長い、長い大会だった。

■ 新日本プロレス G1 SUPERCARD
日時:4月7日(日) 開始18:15~
会場:アメリカ・マディソン・スクエア・ガーデン

観衆:16534人(満員札止め=主催者発表)

<第0試合 1分時間差バトルロイヤル~HONORランボー~(30選手参戦)>
〇ケニー・キング
 42分21秒  オーバー・ザ・トップロープ
●獣神サンダー・ライガー

退場順 1:ビアシティブルーザー、2:BUSHI、3:LSG&シャヒームアリ、4:SHO&YOH、5:レットタイタス、6:鷹木信悟、7:田口隆祐、8:ウィル・フィラーラ、9:チェーズ・オーエンズ、10:ブライアン・ミロナス、11:トレイシーウィリアムス、12:PJブラック、13:ロッキー・ロメロ、14:YOSHI-HASHI、15:バッドラック・ファレ、16:デリリアス、17:コルト・カバナ、18:矢野通、19:ジョナサン・グレシャム、20:後藤洋央紀、21:鈴木みのる、22:チーズバーガー、23:キング・ハク、24:石井智宏、25:ヴィニー・マーセグリア、26:TKオライアン、27:グレート・ムタ、28:獣神サンダー・ライガー

<第1試合 60分1本勝負 NEVER無差別級&ROH世界TV選手権試合>
●[NEVER無差別級王者]ウィル・オスプレイ
 12分52秒  ツアー・オブ・ジ・アイランド⇒片エビ固め
〇[ROH世界TV王者]ジェフ・コブ
※勝利したコブが第24代NEVER無差別級&ROH世界TV王者となる

<第2試合 30分1本勝負 スペシャルシングルマッチ>
●ダルトン・キャッスル
 0分15秒  串刺しドロップキック⇒片エビ固め
〇ルーシュ
クジャクの入場は豪華バージョンだったが、入場より短い試合ありがとうございます。

<第3試合 60分1本勝負 WOH世界選手権試合>
●[王者]岩谷麻優
 10分38秒 Kパワー2連発⇒片エビ固め
〇[挑戦者]ケリー・クレイン
※岩谷が防衛に失敗。ケリーが新女王となる
4月5日、ブルックリンのNXT開始前の時間に合わせてMSGで開催されたコンヴェンションでは愛嬌振りまいていたマンディ・レオン(写真)とBeautiful Peopleが終了後に乱入、Allure(魅惑)マークを額にペンで書いて新王者を辱めた。

<第4試合 ブリー・レイ NYCストリートファイトオープンチャレンジマッチ>
●ブリー・レイ サイラス・ヤング シェイン・テーラー
 15分01秒 フォーフリッピースプラッシュ⇒片エビ固め
ジュース・ロビンソン 〇フリップ・ゴードン マーク・ハスキンス
※ジュース・ロビンソンが控室で襲撃される前振り。負傷のままのフリップ・ゴードンが出場して勝利もお客は入場含めて「長い」と集中出来ず。

<第5試合 60分1本勝負 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 3WAYマッチ>
●[第83代王者]石森 太二
 8分54秒  デスヌカドーラ⇒片エビ固め
〇[挑戦者]ドラゴン・リー
※石森3度目の防衛戦に失敗ドラゴン・リーが第84代王者となる
もう1人はバンディード

<第6試合 60分1本勝負 IWGPタッグ&ROH世界タッグ選手権試合 4WAYマッチ>
[IWGPタッグ王者組] 〇タンガ・ロア タマ・トンガ
 9分45秒  スーパーパワーボム⇒片エビ固め
[ROH世界タッグチ王者組] ●ブロディ・キング PCO(ピエール・カール・オウレット)
もう2組はSANADA&“キング・オブ・ダークネス”EVIL組とマーク・ブリスコ&ジェイ・ブリスコ
※第83代IWGPタッグ王者組が初防衛に成功し、ROH世界タッグ選手権王者となる

▼PCO、ブロディ・キングが新タッグ王者に!ROH 17周年記念大会

PCO、ブロディ・キングが新タッグ王者に!ROH 17周年記念大会

<第7試合 60分1本勝負 ブリティッシュヘビー級選手権試合>
〇[王者]ザック・セイバーJr.
 15分14秒 変型ジム・ブレイクス・アーム・バー
●[挑戦者]棚橋弘至
※ザックが防衛に成功

<第8試合 60分1本勝負 IWGPインターコンチネンタル選手権試合>
●[王者]内藤哲也
 20分53秒カミゴェ⇒体固め
○[挑戦者]飯伏幸太
※第20代王者内藤哲也2度目の防衛に失敗。飯伏が第21代王者になる

<第9試合 60分1本勝負 ダブルメインイベントⅠ ROH世界選手権試合 3WAYラダーマッチ>
○[挑戦者]マット・テイヴェン
 29分35秒 ハシゴの頂上のさらに上に吊られたベルトを取る
●マーティー・スカル
※もう1人は[王者]ジェイ・リーサル
※テイヴェンがベルトを獲得
マーティー・スカルとカール・シルケンROH代表
役割を果たして評価の高いジェイ・リーサル

<第10試合 60分1本勝負 ダブルメインイベントⅡ IWGPヘビー級選手権試合>
●[王者]ジェイ・ホワイト
 32分33秒 レインメイカー⇒片エビ固め
〇[挑戦者・NJC2019優勝者]オカダ・カズチカ
※第68代王者初防衛に失敗。オカダが第69代王者になる


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