内田ノボルがイラン出身MEISAMに敗退!立川格闘技フェスタ2019-春の陣-

■ 立川格闘技フェスタ2019―春の陣― キングダムエルガイツ立川大会 
日時:3月2日(土)
会場:立川コロッセオ
大会協賛:ISAMI 伊藤園 SAPPORO GREE DyDo  GiG-BAND.COM トレジャーボックス<1000円自販機> 株式会社オフィスゲート 高酸素リキッドWOX Broad-minded株式会社   後援:立川商工会議所   

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<立川格闘技列伝―剣豪―果たし合い九十六計二回>
●内田ノボル(翔拳道)
 判定  18-19
MEISAM(橋本PREBO)
             
 第3代MAキックボクシング連盟ヘビー級王者“格闘技界のデビルマン”内田ノボルがついにベールを脱ぐ時が来た。キック界でMAキック、新日本キックなどのタイトルを獲得。当時世界キック最高峰だったK-1では数々の強豪をなぎ倒し、日本人離れの強さを見せつけて来た。対するMEISAMはイラン出身でWPKAキックボクシング-90キロ以下級王者にもなり、レコードは4戦3勝1敗。プロボクシグでも勝利しているパンチも蹴りも強烈なファイター。大物喰いはなるか。
 試合は首相撲なしのキックボクシングルールで行われる為、ヘビー級同士の乱打戦が予想された。序盤は、メイサムが左右のパンチからローを飛ばす展開。しかし、内田も重たいパンチで応戦。ケージ際に追い込む。パンチ勝負ならやや内田有利か。1Rゴング、両者健闘を讃え合う。
 2R前に出る内田は、仕留めにかかるように見える。前に出ながら、右ローで攻め立てる。しかし、その内田をなんとメイサムの左右フックがドンピシャと捕え、内田ケージに吹き飛びダウン。ファンは目を疑う。しかし、立ち上がった内田は猛攻。素早い左ジャブから右フックがクリーンヒット。内田にしがみつき、なんとか凌ぐメイサム。再開後も左手で押さえつけるようにしながら内田の強烈な右フックがメイサムを襲う。前のめりになるメイサム。ダウンをとってもいいぐらいのダメージだ。再開後も猛威を奮う内田の右で焦点が合ってない。しかし、寺尾(新)橋本PREBO会長の檄の中、時間との勝負となる。しかし、メイサムが踏ん張りタイムアップ。小規模会場では出し惜しみたい程の好カードは、新星の大番狂わせで幕を閉じた。

 試合後マイクを取ったメイサムは「ありがとうございます。初めての日本での試合、ありがとうございます。K-1に出たいです。」と述べ、あと数戦ののちはK-1への参戦を目論む考えのようだ。不覚をとった、そのK-1のレジェンド内田は、キングダムエルガイツ20周年記念大会での再戦を入江に直訴。自身の出場が決まっているナックルファイトヘビー級王者決定戦での対戦を熱望した。

MEISAM(メイサム) プロフィール
所属 橋本PREBO イラン出身 183センチ 96キロ
2014年WPKA-90キロ以下級王者 戦績4戦3勝1敗 プロボクシング戦績1戦1勝

*立川格闘技列伝―剣豪―果たし合いとは
 キングダムのキック部門のルール。西洋言葉の一切を禁止し、日本古来の礼節を重んじる闘い。果たし合いの試合形式は通常の真剣勝負の試合形式。それに対し、立川格闘技列伝―剣豪―模範試合とは、エキシビション戦の攻防の中で技のキレ、技術、立ち振る舞いなどの、攻防の美徳で勝敗を採点する。

<ナックルファイトバンタム級ランキング戦3×2R+E1R>
○古屋真介(キングダム立川コロッセオ)
 判定 20-17
●菅野 雄大(NOVA LINK)
           
 菅野はボクシングの社会人選手権ではライトウェルターで関東3位の実績を持ち、こちらもナックルファイト・バンタムリミットまで絞り込み、この対戦に賭ける。古屋は前戦ナックルファイトで1勝し今回の抜擢となった。
 ナックルファイトバンタム級王者“Mr.ナックルファイターズ”杉田拓也の見守る中、試合開始。試合は戦前に心配された菅野の大幅な減量苦の為か、動きに精彩がない。テクニックでは菅野が上回るものの、若さと勢いで古屋がケージ際に追い込みボディと顔面への打ち分けで攻めたてる。1R終了際、ボディが効いたか菅野ダウン。2Rに入っても攻防自体は大きく変わらず、踏ん張る菅野を最後は責め疲れなのか、古屋の手数が減って来たこところで試合終了のゴング。古屋完勝とも言える内容だった。これにより、古屋のランキング入りが濃厚となった。

<T/W/Fルール時間無制限ラウンド>
●瓜田幸造(フリー)
 2R 1分12秒 クロスヒールホールド⇒ギブアップ
○伊藤崇文(パンクラスism)
             
 瓜田は立川市初のプロレスリング団体、T/W/F(立川・レスリング・フェデレーション)の公式戦では現在2連勝中と好調であり、今回は初参戦となるパンクラスismの伊藤崇文との対戦となった。伊藤は入場時から鬼気迫る形相を見せ、生粋のパンクラシスト雰囲気を醸し出す。
 試合開始、両者得意の打撃スタイルかと思われたが、組み技へ。スピニングチョークを見せ、最初にバックを取ったのは瓜田。しかし伊藤は瓜田を振り落とすとアンクルから裏アキレスへ。しかし、これをかわす瓜田。スタンドに戻り、若干の打撃戦があったが、組み際からスープレックスを狙う瓜田が前のめりで伊藤をテイクダウン。しかし、もつれたところで伊藤のアームロックが入り、声を上げて決めかかったところで1R終了。
 2R開始早々、フィントからの左掌底が伊藤と捕え、伊藤最初のダウン。カウント8で立ち上がるが足取りが噛み合わない。ここですかさず猛攻をかける瓜田、強力な掌底の雨を降らせる。そこからテイクダウンも決め、アキレス腱固めで一気に締め上げる。強烈な締め付けに万事休すと思われた伊藤だが、強引にクロスヒールに持っていく。これがガッチリと決まり、なんと瓜田がたまらずタップ。伊藤が得意技で勝どきを上げた。

 マイクを渡された伊藤は、「ダウンした直後にマイク渡されて、何を話していいのかわからないですが、(項垂れる瓜田を指差し)も一回、も一回やりたいなって。因縁がない仲なんでね、何回やってもいいなって今思ったからそういうのもありでしょ!」というと、瓜田は「ぜひ、よろしくお願いします。」と謙虚に語った。

<T/W/Fルール時間無制限ラウンド>
○田馬場貴裕(F・W・U・)
 2R 50秒 セコンドのタオル投入TKO
●芳賀将司(KAME GYM)

 プロレス界に新たな新人がデビューする。芳賀はDEEP、キングダムエルガイツなどに長らく出場してきた格闘技のベテランだが、今回がプロレスデビュー戦となる。田馬場は様々な団体を賭け持ち出場を続け、2019年度は年間出場300試合を目標としていて、過激な無制限ラウンドのT/W/Fルールをこなしたあとに、千葉へ向かうという強硬なスケジュール。それだけに戦前はSMSなど通して、新人相手短期決戦で挑むと宣言。思惑どうりとなるのか。
 立ち上がり打撃戦から田馬場の強烈な打撃がヒット。芳賀前のめりになる。そこにハイキックを放った田馬場の蹴り足を掴んでスタンディングのアンクルフォールド。芳賀が決めにかかる。しかし、下から足を狙う田馬場ともつれたが、しかし上を取る芳賀。パスガードを成功させるとそこからマウント奪取。華麗なムーブを見せる。スタンドに戻り、組み際得意のスリーパーを見せる芳賀。しかし、それをさせじと田馬場は巻き込みぎみにスープレックス。場内が沸く、U系らしい上下が逆転する回転系の動きの虚を突き、田馬場のドロップキックが炸裂。そのまま逆エビを決めたところで1Rゴング。芳賀が田馬場の早期決戦予告を破った。
 インターバル中もダメージからか苦しそうな芳賀。2R、タックルからまたチョークに入る芳賀。これがガッチリ決まり田馬場万事休すか。しかし、これを凌いだところで田馬場が組みつき豪快なブレーンバスター。堅いケージのマットの叩きつけられた芳賀はピクリとも動けず、セコンドのタオル投入で試合は幕を閉じた。

 マイクを取った田馬場は「芳賀選手、このルールは制約が少ない激しいルール。あなたは格闘技じゃ強いけど、まだまだこっからがスタートですよ。今度は、僕が持っている団体のベルトをかけてぜひもう一回やりましょう。それと5月19日にT/W/Fのトーナメントの噂聞きました。自分はこのリングで格闘技のキャリアスタートさせて頂いて、入江さんには感謝しています。だけど、一度もリングの上で接点はなかったですよね? 入江さん、トーナメント1回戦で僕と真剣勝負して下さい!」と宣言。これに対し入江は、「トーナメント? トーナメントはくじ引きだからなー」と、若干困っていた。さあ、田馬場の思いは入江に伝わるか?

<エルガイツ特別ルール63キロ以下契約3分2R>
○三浦直之(キングダム聖蹟桜ヶ丘)
  1R 5秒 右フックTKO
●村上 誠(キングダム立川コロッセオ)
        
 三浦は小学校教員の職を捨て、キングダムに出戻りプロへの道を直訴した選手。前大会では得意のチョークスリーパーで勝利した。対する村上は現在キングダムネットワーク最大会員数を誇るキングダム立川コロッセオの前身ジムから在籍。当時プロ志向者が多かった頃の辛い練習にも耐えて実力をつけてきた。この試合の勝者は5月19日のキングダムエルガイツ20周年記念大会での本戦のリングに上がれる生き残りを賭けての大事な試合となる。
 試合はゴングと同時に三浦の右フックが村上に炸裂、村上ダウン。ふらつきながらも三浦の足に絡みついたが、レフリーが試合を止めた。圧勝した三浦だったが、ハードパンチャーだけに過去にも怪我をした拳をまたも骨折。上をひたすら目指す三浦に取っても痛い試合となってしまった。

<ケージ柔術無差別級5分1R>
●中山勝巳(ミューズ柔術)
 ポイント 7-11
○斉藤智宏(稲妻柔術アカデミー立川)
              

<立川格闘技列伝―剣豪―果たし合い七十計二回>
○初見啓介(キングダム立川コロッセオ)
 1R 23秒 TKO
●野口紘志(橋本PREBO)
                

<立川格闘技列伝―剣豪―果たし合い五七計二回>
○山田紘資(キングダム立川コロッセオ)
 判定 20-18
●田寛 亮(ジャンジラムエタイジム)
         

<グラップリングバウト70以下契約5分1R>
●ゆうたろう(キングダム府中seven-spirit)
 エキストラポイント 1-2
ユウ・アスカ(掣圏会)
            

<特別エキシビジョンマッチ女子キックルール無差別級2分2R > 
△奥田有希枝(T-REX/立川コロッセオ)
△井上弥生(橋本PREBO)
     *エキシビジョンの為、勝敗つかず

<立川格闘技列伝―剣豪―果たし合い六三計二回>
●渡辺明浩(ジャンジラムエタイジム)
 判定 19-20
○安藤亮(橋本PREBO)
        

<立川格闘技列伝―剣豪―果たし合い七十計二回>
●抹殺徒<マサト>(翔拳道)
 22秒 KO
○野口紘志(橋本PREBO)
        

<立川格闘技列伝―剣豪―果たし合い六三計>
●田中一輝(キングダム聖蹟桜ヶ丘)
 判定  18-20
○小澤輝(ジャンジラムエタイジム)
       

<キングダムATOMストライキングルール90×2R>
△リクト(キングダムATOM聖蹟桜ヶ丘)
 判定  ドロー
△小澤夏輝(ジャンジラムエタイジム)
       

<キングダムATOMストライキングルール90×2R>
●リオ(キングダムATOM立川)  
 判定 18-20
○田寛 祥大(ジャンジラムエタイジム)
              

■ 二部 タイヤファイト1 TIRE―TRY―OUT~我龍革命~
<スーパーファイト タイヤファイト公式ルール>
我龍真吾(ファイティングマスター)
 試合不成立 *我龍真吾体重超過の為
小浪裕太(フリー)
      
 新格闘競技“タイヤファイト”考案者入江代表自らが、現代に蘇った男同士の決闘を表現できるもっとも近道な男として我龍真吾の招聘に挑んだが、結末はとんでもないことに。なんと、14:00集合のはずの立川コロッセオ控え室に我龍が現れたのは、17時40分過ぎ。さすがに業を煮やした対戦相手小浪は、控え室を出て帰路に着いたところだった。
 当然、主催者入江は大会業務に忙しい最中、何度か我龍サイドにコンタクトを入れている。入江が、進行を中断してまで4分30秒かけて小浪に説得の電話。立川コロッセオにとんぼ帰りしてもらったのは6時20分を回っていた。
 2部タイヤファイト試合開始まであと40分もない。至急、入江代表、レフリー、小浪サイド立合いの中で計量を行ったが85キロ以下契約体重のはずの針は91.2キロを差した。通常ならば、ここまで遅れた時点で失格となってもおかしくない上、この計量オーバーでは、いかに新興格闘技でも試合不成立とする選択肢しか入江代表には残されてはいなかった。

 しかもこの対戦は2部のメインとして行われることと、八王子の喧嘩師、我龍真吾参戦。そして極上の我龍タイムを期待していたファンに一刻も早く知らせる義務があると考え、会場前には我龍欠場の張り紙、そして1部メインイベント前には急遽時間が設けられ、キングダム入江代表が登壇。マイクを持つと「本日、話題となっておりましたタイヤファイトのメインイベントで戦う筈だった我龍選手が大幅に体重オーバーとなってしまった為、試合不成立となってしまいました。本当にすべて主催者である私の不徳のいたすところです。本当に申し訳ありませんでした。」と、深々と頭を下げてファンに謝罪。

 続いてケージINした我龍は入り際、すぐさま正座。「我龍です。本当にこの度は格闘家として失格です。入江さん、対戦相手、ファンの皆様に申し訳なく思います。」と、土下座して詫びていた。

<80以下級タイヤトライアウトトーナメント決勝戦>
○ムービースター(真宝塾/ハイボルテージ)
●中川達彦(花鳥風月)
*これにより、タイヤトライアウト80キロ以下級はムービースターの優勝

 ついにタイヤトライアウトの優勝者を決める戦いが幕を下ろした。決勝にコマを進めたのは、準決勝をラッキーな不戦敗で勝ち上がってきた中川と、同じく準決勝を12秒という秒殺で勝ち上がってきた絶好調、ムービースター。本トーナメントの勝者は4月7日に開催される沖縄タイヤトーナメントファイトトーナメントに招聘される。過去にタイヤファイトで対戦経験がある両者は肩の凌ぎ合いと、タイヤワークを使って中々決定打を与えない。
 1分過ぎ、激し動きの攻防から、声を出して右を出していくムービー。それが中川捕え、ついにダウンかと思われたが、三点ポジション(足裏、片方のヒザのみがついた状態)で踏み留まる。なんとか再開したが、最後はムービーのパンチの圧力に負け、タイヤアウト。“タイヤファイト伝道師”を自称するムービースターが東京代表として沖縄タイヤファイトトーナメントに乗り込む。

<60以下級タイヤトライアウトトーナメント決勝戦>
●かんの(NOVA LINK)
 1分28秒 タイヤアウト
○佐藤健(キングダム立川コロッセオ)


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’19年03月14-21日号新日旗揚記念 Raw現地WWE SEAdLINNNG/AWG ラウェイ日本 TeamDate