C)Absolute Championship Berkut
11月10日(現地時間)にロシア・モスクワで『ACB 90: Moscow』が開催された。
このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートはロシアの総合格闘技団体。団体名のベルクトはコーカサスで尊敬されている鷲の名前から取っている。2012年から精力的に大会を開催してきたMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、世界各国での大会開催を発表。2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。そして現在、ACBはロシアを本拠地としながら、全世界で大会を開催している。
今大会は首都モスクワに凱旋した大会でメインではヘビー級王座戦が行われた。王者ムハマド・ヴァカエフが現在連勝中のセルゲイ・ベロステニーの挑戦を受けた。王者ヴァカエフはブレッド・ロジャースやポール・ブエンテロという大物に次々勝利していたデニス・ゴルツォフに一本勝ちして王座を奪っており、その評価もあり下馬評ではヴァカエフがやや有利となっていた。試合も下馬評通りで、序盤はベロステニーのスタンド打撃を受けたものの、テイクダウンするとバックマウントを奪い、チョークで王者が一本勝ち。ヴァカエフが見事に王座防衛を果たした。
セミファイナルではエドゥアルド・ヴァルタニャンとウスタルマゴメド・ガジドウドフというロシア人同士の対戦となった。アブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァの宿命のライバルであるヴァルタニャンが下馬評では圧倒している。しかし試合はガジドウドフが善戦、ヴァルタニャンが強引にテイクダウンを奪いグランドで上から攻めるものの、ガジドウドフがなんとかしのいで立ち上がるという展開となる。それでも攻め続け試合の主導権を握っていたヴァルタニャンが判定で勝利するも、ガジドウドフも最後まで食い下がり評価を上げた。
更に、元UFC戦士のアンドレ・ウィナーをロシアのユーサップ・ライゾフが迎え撃った。ACB軽量級エースとして君臨しているライゾフが下馬評では有利となっており、試合もスタンドではバックスピン、テイクダウンを強引に奪って上をキープしたライゾフが判定で勝利した。
■ ACB 90: Moscow
日時:2018年11月10日(現地時間)
会場:ロシア・モスクワ アイスパレス
<ヘビー級王座決定タイトルマッチ>
○ムハマド・ヴァカエフ(ロシア/王者)
1R 4分32秒 リアネイキドチョーク
●セルゲイ・ベロステニー(ロシア/挑戦者)
<ライト級>
○エドゥアルド・ヴァルタニャン(ロシア)
判定 3-0
●ウスタルマゴメド・ガジドウドフ(ロシア)
<ライト級>
○ユーサップ・ライゾフ(ロシア)
判定 3-0
●アンドレ・ウィナー(英国)
<バンタム級>
○オレグ・ボリソフ(ロシア)
2R 1分07秒 TKO
●チアゴ・エンリケ(ブラジル)
<ライト級>
○マーチン・ヘルド(ポーランド)
1R 2分09秒 ヒールフック
●ムサ・ハマナエフ(ロシア)
<バンタム級>
○マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
1R 4分41秒 ギロチンチョーク
●ヴァルテウ・ペレイラJr(ブラジル)
<フェザー級>
○ジョージ・カラキャニャン(米国)
1R 5分00秒 反則
●チムール・ナジビン(ロシア)
<ミドル級>
○ガムザット・キラマゴメドフ(ロシア)
2R 0分58秒 TKO
●キム・ジェヨン(韓国)
<ヘビー級>
○サリムガレイ・ラスロフ(ロシア)
判定 3-0
●デミトリ・ロバレゼツ(ロシア)
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