[ファイトクラブ]RIZIN爆弾投下!メイウェザー払えんのか?~中止宣言の自爆まで舞台裏全容

[週刊ファイト11月15日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼RIZIN爆弾投下!メイウェザー払えんのか?~中止宣言の自爆まで舞台裏全容
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・メイウェザー側の言い分を鵜呑みにしてRIZINに責任転嫁はオカシイ
・「50-1にはならない」Non-record Fight, Exhibitionヤオガチ定義
・TBS平成最後の大晦日SP!ボクシング井岡一翔世界戦の翌日発表
・Pay出来んのか?それはハナから無理な相談なんだが、しかし・・・
・米国事情究明!SHOWTIMEボクシングの名物広報無反応の意味
・そもそも大物過ぎて釣り合わない!交渉が対等目線でないことが悲劇へ
・メイ声明文ウラ解読!RIZINをRizenとスペルから始まり混同の極みへ
・叩き文句!平成最後の異種格闘技戦 猪木-アリ再考論調があるが・・・
・ズバリ、事件の元凶に迫る!現代のM資金PRIDE売却カネの行方?


―― 今週はグローバルにマット界を見渡してもメガトン級の爆弾がRIZINから投下されました。Money(金の亡者)の愛称というのか、形容詞なのかでも知られる、フロイド・メイウェザーJr. vs.那須川天心のスタンディング・バウト発表(※月曜11月5日)です。

オフレコ ホンマかいなぁ?というのが最初に噂を聞いた時のリアクションであって・・・。僕だけじゃない。普通はそうなるだろう。いくら稼いだとか、そんな話ばっかり聞こえてくるレジェンドやから。

―― YouTubeの会見配信でもお声を聞きました(笑)。他のマスコミとは違い鋭い質問してくれてありがとうございます。

オフレコ 「ブログまだアップしてないのか?」「遅い!」と言われてしまい・・・。こっちは浅草橋トークライブ(※火曜夜6日)準備の連絡なりもあって、まして写真の整理もあるから、そんなに早く出せないよ。
もう、他の無料でネット公開している媒体が、会見発言を逐一拾っているようなのは、そっちを読んで下さいということで、本誌では全部割愛した。期待されている役割が違うだろうし。

―― この記事でも、有料箇所にバンバンと他で書いてないことをやります。

オフレコ ・・・と、以下も含めて対談収録は日本時間の水曜7日。深夜に記事が仕上がったと販売担当に連絡。金曜発売の台割草案をスタッフ間に送り合って、もう一度誤字脱字なりをチェックしてから木曜の午後に[ファイトクラブ]をアップする予定やったのに・・・。
僕の場合、朝やなくて昼になるんやけど、起きてみたら英語メールの洪水になっていて、メイがキャンセル声明を出したと。

―― 木曜午後には出してないと、未だに本誌こそがオリジナルで、海外媒体の情報元なんだというのを知らない方が多いですからね。しかし、書き直さないといけなくなりました。

オフレコ いや、そうでもない(笑)。整合性にもなんの不自然もない。そのまま、以下の収録は水曜ですと、念のために入れておくだけや。まぁ、追加で書くことが増えたのはあるけど。

―― 起きてみらた、本誌のサイト版にも「敵前逃亡!」と、ちゃんと速報は出てあったと。さっそく、リスペクトが感じられない見出しとかクレームもありました(笑)。

オフレコ 僕じゃないって。まだ、ぐっすり寝ている時間やないか。
会見行ったのは僕やけど、大勢が関与してそれぞれが管理画面から出している大掛かりなサイトなんやから、なにかニュースがあった場合は、先にやった者が偉いんであって、見出しはやってくれた記者のセンスでいいと思う。

―― 有料の本誌なんか、シュート活字委員会が担当しているのと、他の記事で論旨が正反対のもありました。多人数で100ページ以上なんだから仕方がないです。アメプロにせよ複数が出していて、それぞれ視点が違います。

オフレコ 有料記事を全文読んで、意見なり反論であれ直接言ってくるなら、それはきっちり対応するけど、サービスでやっている無料箇所のエントリーに「気に入らない」とネットに書かれても、聞く耳は持たないという方針やから。

―― まぁ、トークライブとかやると「結構大勢いるんですね」とか、買ってくれてない方から言われます。「大掛かりにやってます」としか答えられないけど、毎週100ページ以上の電子書籍ジャーナルを発行してるんだから、小人数のネットワークではありません。

オフレコ 規模が大きいとも言えないけどな(笑)。そりゃ予算にせよなんにせよ、週プロや東スポさんには勝てないけど、こっちは全部の団体カバーしなくていいから。

――「人材募集してます!」は週プロも同じみたいです。

オフレコ 事実誤認があったとかなら誰が出したものであれケツ拭き係として対応するけど、「気に入らない」とかは無視するだけや。

―― 本題に戻りましょう。本日(※木曜8日)の最新ニュース、「公式試合だとは聞いてない。同意してない」という、一方的なキャンセル宣言なんですが・・・。

メイウェザー側の言い分を鵜呑みにしてRIZINに責任転嫁はオカシイ

オフレコ 会見の時と同じく、ここでメイの声明文がどう書いてあったとかは、無料のネットで全文翻訳まで出てるから、泣く子も黙る週刊ファイトの有料[ファイトクラブ]記事がやることじゃない。どうぞそっちを先に読んで下さいというか、もう広く知れ渡っているから繰り返しはやらない。
ただ、榊原さんは、YouTubeでも配信された公式会見が終わったあとの囲み取材で、ボクシングのライセンス持ってないからスタンディング・バウトだし、仮に天心が勝つようなことがあっても、メイの無敗神話記録が50-1にはならないと、書類上はエキシビション扱いであると明言している。個人的には今さらなにを言いがかりにするのか、と。

―― ただ、エキシビションと謳うと、勘違いする輩が未だにいます。2015年大晦日に、魔裟斗が故・山本”KID”徳郁さんとやったカードにせよ、そりゃ大きなグローブといい、TV番組的には判定決着になるまで尺を取ってますの願望はともかく、ガチはガチやないですか。事前に相談なんかしてないし、お遊びでもない。あのためにトーレーニングに時間もカネも使っていた。ライターでもわかってない人が多すぎます。

オフレコ 「試合をやる」には同意していて、そんな口頭契約じゃない、そうでなければこんな六本木でプレス・コンファレンスなんか出来ないとも囲み会見で話していた。

―― すでに海外の報道では、「ほれみろ、日本の格闘技団体なんか八百長やったりする・・・(以下、不謹慎につき割愛)」みたいな、RIZINを悪者にするようなのも出てるですが、それはおかしいんじゃないかと。

オフレコ RIZIN陣営が、一生懸命に大一番を実現させるべく、必死でがんばっていたのを知ってることもあるけど、今回のはメイウェザー側の読み違いが大きいんじゃないか。RIZINをバッシングするのはオカシイと思う。

―― K-1がマイク・タイソンを呼べなかった(想定では2003年大晦日のボブ・サップ戦)とか書いている媒体もありますけど、あれはタイソンとギャラ額が合意しなかったではなくて、K-1側の資産隠しだの、税金逃れの損金処理だのと、経営陣の芝居考もありますから、今回のを引き合いに出すのは違うんじゃないかと。

オフレコ 繰り返すけどRIZINは、年末は天心を中心にしたキックのトーナメントなら、一回戦とか、何度も出てくるからPPV生中継買う客も満足させられる、地上波中継も視聴率を長く引っ張れるとかが当初あって、しかし、鉄は熱いうちに打てで堀口恭司は先にやっちゃった。
さて、大晦日はどういう天心のカードにしようかと動き出した矢先、メイ側がアプローチしてきたのを好機と見て、今回、真面目に交渉してた。

―― だいたい、メイ側は日本ではあまり知られてない現実を理解してない。パッキャオとお台場で再会するところから、大河ドラマが始まっています。プロでは海外で試合やったことない。アジア進出したい。パッキャオやらないかと。それこそエキシビションなんですが、フィリピンじゃぁ最低限の目標ギャラにすら届かないので、アジアの中心、日本で誰かプロモートしないかと探すところからなんですが、前回の内容ですら酷かったのに、商売にはなりませんという。

オフレコ じゃぁ、水曜7日に収録して仕上げた箇所を、そのままノーカットで出そうよ。別に整合性とか、なにも間違ってはいないんで・・・。

TBS平成最後の大晦日SP!ボクシング井岡一翔世界戦の翌日発表

天心の「パンチ当てる」宣言に、大笑いしていたメイウェザー

(水曜7日収録)―― 当夜FNNプライムニュースでも会見の模様や、いかにメイウェザーが凄いのかが紹介されてました。ちょっと笑撃!の内容でしたけど。
RIZINが始まった最初、29日と31日の二回公演にするから、予算これだけ出せるとか苦肉の策をしていました。それが今年は大晦日だけなんで、どうするのかと思ってたんですけど、フジテレビも予算オーバーを了承したから、カード発表が実現したんでしょうかねぇ。

オフレコ いわゆる総合格闘技の大会を軸にした大晦日の視聴率戦争から、近年はボクシング中継で激突みたいなことも続いていたから、さすがにメイウェザーが割り込む権利ある・・・なんやけど。2ヶ月切った段階での発表やから。

―― ところが、さっき聞いたニュースですが30日は帝拳ジムが大田区総合体育館でトリプル世界戦開催です。WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪が、同級1位イフゲニー・シュプラコフ(ロシア)と初防衛戦。WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗が、同級8位サウル・フアレス(メキシコ)と5度目の防衛戦。WBC世界バンタム級暫定王座決定戦で同級4位・井上拓真が、同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)と対戦、これは正規王者になる可能性が高いと。

オフレコ そしてRIZIN会見の翌6日には、TBSが12月31日午後6時から『平成最後の大晦日スペシャル!SASUKE2018&ボクシング井岡一翔世界タイトルマッチ』(仮)を放送すると発表している。大晦日視聴率戦争の超目玉やろう。RIZIN応援なら、こっちを気にしないと・・・。

―― 世界を駆け巡ったメイ復帰、天心戦発表に浮かれていたら、もう翌日には、とんでもない強力ライバルが公式発表されたのに、総合ファンはあまりわかってないというか・・・。

オフレコ まぁ僕だって、ボクシングは詳しくはフォローしてなかったから知らなかったけど、後出しジャンケンで調べたら、さすがに海外でやる試合だし、井岡の大晦日マカオ出陣は、先月末にはわかっていたようなんだけどね。ということはTBSかぁと。

―― マカオからの中継で、元世界3階級制覇でWBO世界スーパーフライ級3位・井岡一翔が、2年ぶりの大晦日登場です。日本人初の4階級制覇をかけ、元世界3階級王者で世界ランク1位のドニー・ニエテス(フィリピン)とのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦なんです。

オフレコ どう考えても、お茶の間レベルでは井岡の方がメイウェザーより知られているやろ。米国のボクシングは、映画『ロッキー』シリーズ含めてヘビー級はフォローされてきた歴史があるけど、中軽量級は、日本タイトルとかを軸にした国内選手がテレビ番組としては軸やから。

―― いくら、メイはパウンドforパウンドで凄いとか、どんだけ稼ぐかとか力説しても、ボクシングファンはともかく、あんまり世間的には知られてないことは否定できません。

オフレコ 会見速報でも本誌はちゃんと指摘したけど、かのUFCコナー・マクレガー戦にせよ、有料ネットワーク配信のDAZNでやっただけ。北米だけでなく、地球規模でも巨額のマネーを叩き出したマクvs.メイ戦やけど、世界で唯一、日本だけがビジネス的な数字ではまったく話題にならないままで終わった。

―― 日本の純ボクシング信者は、ああいうUFC戦士とのマッチメイクとかは邪道だと思うだろうし、どちらかといえば総合ファンが見たんだと思いますけど、ハードコア層の実数は小さいのではないかと。

Pay出来んのか?それはハナから無理な相談なんだが、しかし・・・

オフレコ UFCナンバーシリーズはDAZNだけとなっても、払った額に比べてちっとも視聴者数が伸びない。だから、中継がWOWOWに戻ったと考えるのがロジックやろう。DAZNは、いろんな数字を一切公表しないんだけどね。

―― しかし、どう考えても計算が合いません。マクレガーの時は、ディナ・ホワイトが2500万ドル最低保証を提示して、それでも低いとなって、結局、ホワイトは主催側から外されてと・・・

▼本誌既報のコナー・マクレガーvs.フロイド・メイウェザー戦新展開!ディナ・ホワイトが各2500万ドルの条件提示

本誌既報のコナー・マクレガーvs.フロイド・メイウェザー戦新展開!ディナ・ホワイトが各2500万ドルの条件提示

オフレコ メイが最終的にはPPVからの配分入れて邦貨にして100億円稼いだことは有名であって、米国でやるなら3000万ドルの目安が保証されない限り、そもそもサインすらしない。ただ、週刊ファイト記者(笑)の質問に「全部YESだ」と答えていたように、今回はちょっと趣向を変えたいから、これまでやったことない海外、特にアジアで試合するんだ、下がってしまうのは納得済みという。

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