8日、新日本プロレスは首都圏年内最後のビッグマッチ両国国技館大会を行った。
セミファイナルである棚橋弘至の権利証防衛戦は、セコンドに外道を携えたジェイ・ホワイトのラフプレーに苦しむ一戦に。ハイフライフロー2連発で勝利かと思いきや、フォールを数えるレフェリーの足を外道が引っ張りカウント停止。ならばと、レフェリー不在中に棚橋は急所攻撃のお返し。究極の劇場型プロレスを、棚橋が首固めで制した。
メインの3WAYマッチIWGPヘビー級戦は、共闘と敵対が目まぐるしく入れ替わりつつもアクロバティックな動きが相次ぐ一戦に。ここまでシングルで飯伏幸太に3戦全敗のケニー・オメガだったが、3WAY形式ながらフォール勝ちをマークしてみせた。前日会見で「自分のプロレスのキャリアを賭ける」とコメントしていた飯伏から、試合後に「辞めないといけないと言うことになります」との衝撃ツイートが飛び出した。
セミファイナルとメインの結果を受けて、来年1・4東京ドーム大会のメインがケニー・オメガvs.棚橋弘至IWGPヘビー級戦で確定した。
なお、EVILvs.ザック・セイバーJr.戦前にクリス・ジェリコが乱入。EVILが戦闘不能となることで無効試合に。セミでは試合後も暴走する“共通の敵”ジェイを止めようと、なんとオカダ・カズチカが棚橋を救出した。新たなユニット構成や戦火拡大が明らかとなった両国大会は、とてつもない話題ボリュームで大盛況。ドームへの道のりはますます見逃せない展開となっている。
■新日本プロレス KING OF PRO-WRESTLING
日時:10月8日(月祝)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆9,152人
<第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者組]
●タイガーマスク
獣神サンダー・ライガー
9分51秒 ピンチェ・ロコ⇒片エビ固め
[第57代王者組]
〇エル・デスペラード
金丸義信
※金丸&デスペラードが4度目の防衛に成功
<第2試合>
●トーア・ヘナーレ
ジュース・ロビンソン
10分20秒 キングコング・ニードロップ⇒片エビ固め
本間朋晃
〇真壁刀義
<第3試合>
石森太二
タンガ・ロア
〇タマ・トンガ
バッドラック・ファレ
12分06秒 キルショット⇒片エビ固め
●チェーズ・オーエンズ
ハングマン・ペイジ
ニック・ジャクソン
マット・ジャクソン
<第4試合>
飯塚高史
●タイチ
鈴木みのる
12分10秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
〇ウィル・オスプレイ
後藤洋央紀
石井智宏
<第5試合>
〇鷹木信悟
BUSHI
SANADA
内藤哲也
9分30秒 ラストファルコンリー⇒片エビ固め
●SHO
YOH
矢野通
オカダ・カズチカ
<第6試合>
△ザック・セイバーJr.
無効試合
△EVIL
※クリス・ジェリコの試合前襲撃でEVILが戦闘不能に
<第7試合 第82代IWGPジュニアヘビー級王座決定戦>
●マーティー・スカル
18分33秒 バックトゥザフューチャー⇒片エビ固め
〇KUSHIDA
※KUSHIDAが第82代王者となる
<第8試合 東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦>
[挑戦者]●ジェイ・ホワイト
20分40秒 首固め
[権利証保持者]〇棚橋弘至
※棚橋が権利証の防衛に成功
<第9試合 IWGPヘビー級選手権試合3WAYマッチ>
[挑戦者]●飯伏幸太
34分13秒 片翼の天使⇒片エビ固め
[第66代王者]〇ケニー・オメガ
※ケニーが3度目の防衛に成功
※3WAYマッチもう1人はCody
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