(C)CMLL
9月14日（現地時間）にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL（Empresa Mexicana de la Lucha Libre）と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
今大会はCMLL年間最大大会である「アニベルサリオ85」で、ルチャリブレ生誕85周年記念興行となっている。メインではタッグチームでのカベジェラ戦（敗者チーム、髪切りマッチ）、ボラドールJr.、マット・ターバンとルーシュ、バルバロ・カベルナリオが激突した。ボラドールJr.とルーシュに因縁に、それぞれターバン、カベルナリオが手を貸してタッグでの髪切りマッチでの最終決着を付けることになったのだった。ロス・インゴベルナブレスを引き連れて入場したルーシュ組は先制攻撃でまず、ラ・ランツァでボラドールJr.を仕留めて先取。しかし、二本目はボラドールJr.がバッククラッカーでルーシュを仕留め、一対一にした。そして運命の三本目、まず、カベルナリオがジャベでターバンを仕留めると、ボラドールJr.がすぐにカベルナリオにボラドール・スパイラルを決めてフォール勝ち。リングではルーシュとボラドールJr.の一騎討ちとなった。しかし、そこで、なんとボラドールJr.のパートナーであるターバンが裏切ってボラドールJr.にキックを決めたのだった。そしてルーシュが必殺のルーシュ・ドライバーでボラドールJr.からフォール勝ち。ルーシュ組の勝利となったのだった。ターバンはルーシュと握手し、ボラドールJr.を罵る。裏切りの理由は、ボラドールJr.がROH遠征した時に、ターバンに怪我をさせ欠場に追い込んだ過去があり、それを恨みに思っていたという事らしい。そして、敗者にも関わらず、髪を切らずに控室に帰ろうとしたのだった。これに怒ったボラドールJr.は入場口まで追いかけてターバンを捕まえてリングに引き戻し、髪を刈ってしまったのだった。そしてボラドールJr.は潔く自分の髪を切ってルーシュに渡すものの、ルーシュは投げ捨ててしまった。ターバンの裏切りという異常事態で決着がつくという衝撃の展開となったようだ。
また、CMLL世界6人タッグ王座戦は、なんと王座移動という衝撃的な展開となった。王者である炉ル・ゲレーロス・ラグネロスに、侵略軍であるクラン・カオス（シベル・ザ・メインマン（シベルネティコ）、ザ・クリス（エル・ソロ）、シャーリー・ロックスター）が挑戦。一本づつ取りあって、運命の三本目、なんとシベルが、ウルティモ・ゲレーロを反則のロープを使ってフォール勝ちしてしまったのだった。当然、反則だから無効と訴えるゲレーロだが、裁定は覆らず、CMLLの王座がクラン・クロスの手に渡ってしまった。
■ CMLL アニベルサリオ85
日時：2018年9月14日（現地時間）
会場：メキシコ・アレナメヒコ
＜カベジェラス・コントラ・カベジェラス＞
○ルーシュ、バルバロ・カベルナリオ
2-1
●ボラドールJr.、マット・ターバン
＜6人タッグマッチ＞
○ペンタ・エル・セロ・エメ（ペンタゴンJr.）、キング・フェニックス、ディアマンテ・アスール
2-1
●カリスティコ、L.A.パーク、イホ・デ・L.A.パーク
＜CMLL世界6人タッグ王座タイトルマッチ＞
○シベル・ザ・メインマン（シベルネティコ）、ザ・クリス（エル・ソロ）、シャーリー・ロックスター（挑戦者）
2-1
●ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ（王者）
＜6人タッグマッチ＞
○サンソン、クアトレロ、フォラステロ
2-1
●ミスティコ、アトランティス、ソベラノJr.
＜6人タッグマッチ＞
○アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ、アウダス
2-1
●ネグロ・カサス、メフィスト、フェリーノ
＜6人タッグマッチ＞
○マルセラ、プリンセサ・スヘイ、ハロチタ
2-1
●ダリス、レイナ・イシス、マリグナ
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