[週刊ファイト9月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼カイリ・セインの上から目線に戸澤陽が怒り爆発!? WWE爆笑会見
by 安威川敏樹
・WWEの大会前に行われた、カイリ・セインと戸澤陽の記者会見
・大阪と、チャンピオン・ベルトへの思いを語る戸澤
・カイリが絡むと雰囲気が一転! 「上から目線なんですよ!」
・渡米して、プロレスには向いていないのでは? と悩んだカイリ
・やっぱりカイリは戸澤をバカにしてる!?
・戸澤の筋肉美の秘密はコールドプレスジュース!
・友達以上恋人未満? 客とホステス?? ビミョーな関係の2人
The height of that elbow drop. Holy- !!!!!! @KairiSaneWWE pic.twitter.com/qGJloACy3j
— s a s h a b a n k s ♡ (@RPSashaBanksWWE) 2018年9月3日
8月31日、エディオンアリーナ大阪でWWE Live Osakaが開催された。その試合前、凱旋出場するカイリ・セインと戸澤陽の記者会見が行われた。
カイリ・セインは宝城カイリとしてスターダムで活躍し、2017年にWWEと契約。今年の8月18日にはシェイナ・ベイズラーを破って念願のNXT女子王座のチャンピオン・ベルトを奪取した。
一方の戸澤陽は地元・兵庫県西宮市出身。神戸市を本拠地とするDRAGON GATEの中心選手となり、2016年11月3日のエディオンアリーナ大阪での試合を最後にドラゲーを卒業。その1ヵ月後の12月3日には同じエディオンアリーナ大阪でNXTライブに出場した。
つまりカイリと戸澤は同じような時期に、WWEに参戦したわけだ。29歳のカイリに33歳の戸澤と同年代の2人、仲睦まじい会見になると思いきや、カイリの態度に戸澤の怒りが爆発した!?
▼WWEが大阪にやって来た! 浪華の夏を締めくくるWWE Live Osaka
大阪と、チャンピオン・ベルトへの思いを語る戸澤
2人とも、渡米してから大阪には初凱旋となる今大会。特に関西出身の戸澤には、大阪への思い入れに関する質問が飛んだ。
戸澤「大阪は前の団体(ドラゲー)での最後の試合を行って、そのときと同じ会場なので、(エディオンアリーナ大阪は)思い入れのある会場ではありますね」
戸澤はちょうど1年前の2017年8月14日、ネヴィルを破って念願のWWEクルーザー級王座に就いたが、僅か6日後の8月20日にはネヴィルに敗れ、丸腰となってしまう。
今回はトリプルスレット形式とはいえ、同王座に挑戦だ。
戸澤「ぜひまた、あのベルトをこの腰に巻きたいですけどね。ベルトを失ってから、なかなか目立った活躍がないんですけども、このタイトル・マッチを機にチャンピオンになって、また海外に行きたいと思います」
結果は本誌で既にお伝えした通り、戸澤はチャンピオン奪回に失敗した。しかし戸澤のターゲットは、あくまでもチャンピオンとして海外で活躍することのようである。
▼素顔は意外にもマジメ!? 記者団の質問に対して真摯に答える戸澤陽
カイリが絡むと雰囲気が一転! 「上から目線なんですよ!」
しかし、真面目な会見はここまで。カイリが絡んでくると、雰囲気が一変した。
チャンピオン・ベルトに話が及ぶと、戸澤は隣りにいるカイリの視線が気になる様子。なにしろカイリはチャンピオン、戸澤は無冠だ。カイリの目の前のテーブルには、これ見よがしに(?)チャンピオン・ベルトが置かれている。
戸澤「(カイリは)チャンピオンになったからと言って、さっきから(態度が)上からなんですよ!」
カイリ「いつ上からですかぁ~」
戸澤「さっきも階段から降りるときに『戸澤さんも今日、チャンピオンになれますよ』って」
カイリ「そんな言い方、してないですよぉ~。そんなイヤらしい言い方……(笑)」
戸澤「自分がチャンピオンになったからって、メッチャ偉そうなんですよ」
チャンピオンとなったカイリの見下ろすような態度に、戸澤も怒り心頭(?)。ここで質問はカイリに、チャンピオンとなった心境について及ぶ。
カイリ「先日、18日に(NXT)テイクオーバーがあって、そこでチャンピオンになって、初めての凱旋なので、そこでお土産を持って帰れたらとずっと思ってたんですけど、やっぱ一番のお土産は、6年のNXTの歴史の中で8人しか巻いたことのない重たいベルトで、私が8人目で巻くことができて……」
戸澤「そりゃ凄い(笑)」
カイリ「(苦笑)……ホントに、光栄に思いますし、みなさんに日本でこのベルトをお披露目できるのが嬉しく思います」
今度は戸澤の視線を気にしながら喋るカイリ。いつ戸澤にチャチャを入れられるか、ビクビクしているようだ。
今回の凱旋について、2人への質問が飛んだ。
戸澤「常に205と言えば戸澤陽、と言われるぐらいに、中心になって行けるようにしたいですね」
カイリ「今年の10月に女子初のPPV大会、エボリューションに向けて女子選手が強化されていて、その一線に私も立って……」
ここでまた、カイリは戸澤のことが気になる様子。ニヤニヤ笑う戸澤に対して「なんですか?」と訊いた。
戸澤「凄い期待しているんですよ、カイリ選手には」
カイリ「そういう大きな大会が初めてあるので、そこでドンドン活躍して、チャンピオンとして女子も盛り上げていきたいなと思います」
『チャンピオン』という言葉が出て来るたびに、いちいち反応する戸澤。カイリは照れ笑い、戸澤は含み笑いといったところか。
▼カイリの言葉にツッコミと含み笑いを入れる戸澤
渡米して、プロレスには向いていないのでは? と悩んだカイリ
ここで質問は、WWEへ移籍した紫雷イオに関する話に移った。今年の8月8日、紫雷イオはメイ・ヤング・クラシック2018に里村明衣子、松本浩代と共に参加。日本のトップ3と呼ばれる3人の活躍を、日本のファンにも見てもらいたいとカイリは語る。
アメリカではプライベートでも、カイリはイオと食事などをしているという。アメリカでは会話が英語のみなので、プロレスについて独りで考えるしかなかったが、イオがアメリカに来てくれたおかげで、意見交換ができるようになって嬉しかったそうだ。
カイリ「(イオさんとは)これからタッグを組むのか、対立するのかわからないですけど、どっちにしても日本にいたときよりもお互いにパワーアップして、もっと凄いものを見せられるんじゃないかな、と」
記者「ある意味、日本の女子プロレスの良さを、アメリカや世界に見せていきたい?」
カイリ「そうですね、日本のプロレスの良さとアメリカのプロレスの良さをミックスさせて、見せられたらいいなと思いますね」
記者「日本のベルトとNXTのベルトは違いますか?」
カイリ「違いますね。私は今、WWEに入って1年ぐらい経つんですけど、メイ・ヤングで優勝したとはいえ言葉の面で苦労して鬱になって、アメリカやプロレスに向いてないんじゃないか、と。
でも、諦めなければ今月のテイクオーバーで2万人の前でのセミ・ファイナル、女子1試合しかなくて、そのプレッシャーの中で巻けたベルトなんで、心からプロレスを楽しめて、勝った瞬間は天に上る気持ちで(笑)」
▼言葉の面で苦労し、アメリカにもプロレスにも向いてないんじゃないかと悩んだカイリ
やっぱりカイリは戸澤をバカにしてる!?
WWEでも盛り上がる女子。それを205の一員として、戸澤はどう見ているのだろうか。
戸澤「女子が盛り上がっているのは肌で感じてるんで、205の他のメンバーも『俺たちも頑張ろうぜ』というのは感じますね」
記者「205独自の舞台が設けられていないので、注目を浴びにくい?」
戸澤「そうなんですけど、他のレスラーより『俺たちがいちばん凄いことをしてやろうぜ』っていう気持ちはみんな持ってますね」
ここで一瞬、間があったが、カイリが口を開いた。
カイリ「人気ですよね、戸澤さん」
戸澤「ハハハハ、怖い怖い」
カイリ「あの、『アーアー』言うじゃないですか、戸澤さん。『アーアーアー』って、やってやって」
戸澤「アーアーアー。……こうやってバカにするんですよ(苦笑)」
カイリ「もう、ファンの人がみんなマネしてるじゃないですか」
▼「みなさん、聞きました!? 僕のことバカにしてるでしょ?」とばかりにアピールする戸澤