W1「社会人プロレスの代表として意地を見せたい」夢を叶えたアラフォー世代の星!“山陰の英雄”ALLマイティ井上選手(松江だんだんプロレス)インタビュー

9月24日(月・休)の米子コンベンションセンター大会に昨年に引き続き参戦することになった松江だんだんプロレスのALLマイティ井上。昨年は因幡のバッファロー&三富政行と組んで黒潮“イケメン”二郎たちが持つUWA世界6人タッグ王座に挑戦し、気持ちの込もったファイトで会場に集まったファンを魅了した。幼い頃の夢を40近くになって叶えた“山陰の英雄”と呼ばれる男は今回も「社会人プロレスの代表として意地を見せたい」と鼻息荒く意気込んでいる。

──井上選手がプロレスを始めたきっかけはなんだったんですか?

井上 元々小さな頃からプロレスラーになりたかったんですよ。中学を卒業したらプロレスラーになるんだと思って、週刊プロレスや週刊ゴングの練習生募集の記事を見て、新日本プロレス、全日本プロレスに電話したこともありました。でも、その当時は身長や体重の規定があったし、格闘技経験もなかったので無理だなと。親にも「アホか」と言われましたし(笑)、家業を継いでくれるものと思われていたようで、そんなこんなで諦めたんですよ。ただ、やっぱり夢があったんでしょうね。たまたま地元の松江だんだんプロレスの旗揚げ戦がニュース番組で取り上げられているのを見て、やってみたいなと思って門を叩いたんですよ。

──40歳近くでプロレスラーになられたんですよね?

井上 松江だんだんプロレスに入ったのが38歳ですね。今年で6年になりますね。

──ご家族は反対されなかったんですか?

井上 相談もなしに入りました(笑)。

──ALLマイティ井上という素敵なリングネームの由来を教えていただけますか?

井上 ご存知の方もいらっしゃると思うんですけど、マイティ井上さんというレスラーがいて、僕の小学校の頃のあだ名がマイティだったので。

──これ、名字が井上だからですよね(笑)。当時の小学生にもマイティ井上さんの名前って浸透していたってことですよね。

井上 まあ、僕も渋いあだ名だなとは思っていたんですけど、マイティ井上さんも嫌いではなかったので(笑)。それでリングネームにALLをつけさせていただいてがんばっていこうと思いまして、この名前にしたんです。

──夢であったプロレスラーに実際になって、リングで試合をするというのはどうなんですか?

井上 昔やりたかったことなんで、うれしくてしょうがないですよ。この歳になって夢が叶ったという感覚ですよね。そうやってやっているうちにもう200試合以上やってますからね。今ではいろんなお客さんがいる中で空気も読めるようになってきました。まあ、プロの選手には足元にも及ばないというのはありますけど。

──なるほど。昨年のW-1の米子大会で試合を拝見させていただいたんですけど、天龍源一郎さんのようなファイトスタイルだったという印象がありますね。

井上 僕は昔の全日本プロレスが大好きなんですよ。だから、ファイトスタイルは天龍さんっぽいんですけど、実はジャンボ鶴田さんの大ファンでして(笑)。

──そうですよね。コスチュームもそうなんですけど、鶴田さんと天龍さんをミックスさせたようなイメージがありますね。

井上 ありがとうございます。でも、運動神経が悪いので鶴田さんみたいなことはできないです。

──ところで所属されている松江だんだんプロレスというのはどのような団体なんですか?

井上 元々は母体が総合格闘技『YAMATO』という団体だったんですけど、そこからプロレス部門を作ろうとウチの代表が考えて、松江だんだんプロレスが立ち上がったっていうのを聞きました。それでプロレスで地域を盛り上げようということで、お祭りとかそういうところに呼ばれて何試合かやらせていただくという団体ですね。

──松江を中心に活動しているんですか?

井上 松江に限らず島根県全域ですね。本拠地は松江なんですけど。

──今は地方密着のローカルプロレス団体が増えていますけど、地方でプロレスをやり意義についてはどのように考えていらっしゃるんですか?

井上 地域を盛り上げる上ではプロレスはうってつけですよね。昔見ていたご年配の方や、一番プロレスに熱があった時代の40〜60代のファンの方たちが、僕らのプロレスをきっかけにまたプロレスを見に行くようになったという話も聞きますし、プロレスを知らなかった子供たちも僕らのプロレスを見て喜んでくれるんですよ。今では家族ぐるみで見に来てくれるお客さんもいらっしゃるんですけど、無料で見られるんでおもしろいと思いますよ。また、北九州、岡山、京都の丹の国プロレス、なら万葉プロレス、最近立ち上げられた愛媛プロレスなど、同じ社会人プロレスの団体がたくさんあるんですけど、そういう団体さんからオファーをいただいて上がっていると本当に各地で盛り上がっているのを実感します。僕もプロレスは大好きなんで、ドンドン人気に火がついてくれればなと思っていますね。

──なるほど。W-1にはどのようなイメージを持たれていますか?

井上 武藤さんが立ち上げられた団体ですけど、武藤さんのネームバリューばっかり目立つんじゃなくて、他の選手の知名度もドンドン上がってきてますよね。いい試合をしていることがもっと認知されれば、もっともっとメジャーになると思います。というか、なってほしいですね。W-1のカラーを出して、がんばっていただきたいです。

──ありがごとうございます。試合は三富選手とのタッグでEnfantsTerriblesの児玉&新井組との対戦になりました。

井上 アラケンさんみたいなレジェンドの方と試合するなんて恐れ多いですよ。でも、社会人プロレスの僕が上がったからには全力でぶつかって、社会人プロレスの代表として意地を見せたいと思っています。一生懸命やらせていただきます。

──どういう試合を見せたいと思われていますか?

井上 僕もファイトスタイルが決まってきましたし、今はクルクル回ったり、技も多彩なプロレスが多いんですけど、僕は実際に技もあんまりないので昔っぽいプロレスを見せたいですね。

──昨年のW-1の米子大会ではUWA6人タッグ王座に挑戦されましたけど、それこそ気持ちで闘うような試合でしたね。

井上 そうですね。ファンの方にも褒められて鼻高々だったんですけど(笑)、今回もプロには負けんぞという気持ちを見せていけてればと思っています。全力でやらせていただきますんで、がんばります。

──ありがとうございます! それでは当日のファイトも楽しみにしています!


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