9.18新木場大会に歌舞伎町ナンバー1ホストの美月凛音が参戦する。対戦カードは旧知の三富政行とタッグを結成し、アレハンドロ&頓所隼とのタッグマッチだ。スーツを着用し、ランボルギーニで会場に乗り付けるのは現役のナンバー1ホストであることへの矜持でもある。ホストとプロレスラーの二足の草鞋を履く美月のそのこだわり、そしてパートナーである三富との関係性を聞いてみた。
──約1年ぶりにW-1の9.18新木場大会に参戦されることになった美月選手ですけど、W-1という団体に対してはどのような印象をお持ちですか?
美月 昔、武藤さんがやられていた今の形になる前のW-1の印象が強いんですよ。
──2002年にグレート・ムタvsボブ・サップでやったファンタジーファイトのW-1ですよね。
美月 そうです! W-1というとボブ・サップさんとかが出ていたっていうイメージが強かったんですけど、その時はだいぶエンターテインメント色が強かったじゃないですか? だから、新たに旗揚げされたW-1はだいぶ印象が違いますよね。全日本プロレスから分裂して、やっぱりメジャー団体だと子どもの頃からの印象で大柄な選手が多いというイメージを抱きがちなんですけど、現在のW-1は体格が大きくなくても技術がしっかりした選手がいるという印象が強いですね。パワーだけではなく、スピードやテクニックがあったり、そういう部分がしっかりした選手が多いというイメージです。
──なるほど。今回は三富選手とタッグを結成して、アレハンドロ選手と頓所隼選手と対戦することになったんですけど、三富選手とは昔からご面識があるんですか?
美月 そうですね。元々、僕はDDT、三富はユニオンで同じグループにいたということもあったんですけど、その後、僕がフリーになって歌舞伎町プロレスを立ち上げる時に旗揚げから一緒に手伝ってもらったりという経緯はありますね。
──美月選手は現在もホストをやれているんですよね?
美月 現役でやっています。
──歌舞伎町ナンバー1ホストの視点から見て、三富選手ってどうなんですか?
美月 どうなんだろう? まあ女の子を口説くのがうまそうなんで、ホストには向いているんじゃないですかね(笑)。三富とは以前、バイキングの小峠さんの番組に一緒に出演したことがあるんですよ。その時に異性に対する口説き方じゃないですけど、多少なりとも持っている武勇伝を自慢げに語っていたので、歌舞伎町でやれるだけの腕は持っているんじゃないですかね?(笑)。
──本当ですか?(笑)。でも、タッグを組むとなると手が合いそうな選手なんですかね?
美月 合うでしょうね。歌舞伎町プロレスの2回目の大会ではそれこそ三富と組んで、カズさんと鼓太郎さんとのタッグとメインで闘っているんですよ。あと、歌舞伎町プロレスの中でも路上プロレスもやっているんですけど、敵として闘ったこともあるし、組んだこともある。だから、ある程度お互いの動きは普通の選手よりもわかっていると思いますね。
──では、このお二人のタッグに何かテーマはありますか?
美月 まあ、元々歌舞伎町プロレスでずっと一緒に活動していたし、彼も歌舞伎町で飲んでいると思うので、歌舞伎町らしさって言ったらおかしいんですけど、そんな感じのタッグになりそうですね。
──華やかな夜の匂いのするタッグということですかね?
美月 そうですね。彼も髪型が奇抜ですし、僕も髪型もコスチュームも派手なほうなので魅せられる闘いができればと思います。当日も歌舞伎町ナンバー1ホストらしくランボルギーニで会場入りするので、三富と一緒に魅せるという部分は大事にしていこうと思っていますね。
──ランボルギーニ! 前に拝見したことがあるんですけど、凄い車ですよね。会場入りはいつもあのランボルギーニでされているんですか?
美月 やっぱりナンバー1ホストプロレスラーというアイデンティティが僕にはありますからね。試合のあとに出勤するというのもあるんですけど、出待ちのお客さんもいらっしゃいますし、そういう方たちにリング外でも楽しんでもらいたいんですよ。なかなか見られない車だから気分も高まると思うし、ファンの方たちとランボルギーニと一緒に写真を撮影するのもOKですし、そういう部分でも楽しんでもらえればなと思って、スーツを着たりランボルギーニで会場入りしたりしているんですよ。もちろん、試合もあるんで、ランボルギーニに乗る時はノンアルコールです(笑)。
──ホストのお仕事とプロレスラーのお仕事で共通する部分ってありますか?
美月 凄くありますね。僕が両方の仕事を現役にこだわっているのもそこなんですよ。見せるものは違えど、お客さんに楽しんでいただくということに関しては共通していますし、プロレスって勝敗だけではないじゃないですか? 僕はどの角度でお客さんに見られたらカッコいいかっていうのも考えながら闘ったりもするんですよ。
──お客さんの視線にも気を使うと。
美月 そうですね。リング上だと360度、お客さんに見られてしまうんですけど、ホストも自分の席だけじゃなくて、何席も指名があったりすることがあるとやっぱり360度見られているんですよ。どの位置から見られてもカッコいいように髪型とか振る舞いはいつも意識していますし、そういう部分でも共通点はあるし、両方を現役でやることでプラスになっていますね。
──わかりました! それでは改めてW-1のファンの方に意気込みをお願いします。
美月 ホストの世界で培ったものをプロレスの世界でももっと魅せていきたいので、華やかさであるとか、入場から帰っていくところまでキラキラしたものを魅せられればと思いますし、そこの部分に注目していただければと思います。
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