ONE3・31両国国技館上陸!ヘンゾ・グレイシーは桜庭和志、青木真也は五味隆典戦指名!

 23日、映画『ロスト・イン・トランスレーション』でもお馴染みのパークハイアット・ホテルにて、体裁も豪華なONE Championshipの日本侵攻を宣言する会見が開かれた。

 本誌先行スクープの通り、来春3月31日(日)東京・両国国技館で日本大会を開催することを公式発表。さらに会場未定としながらも、10月11日(金)には第2弾の開催を明言した。

 会見はビデオ映像でONEがいかに大きいかを説明したあと、チャトリ・シットヨートンCEOが現在のONEの規模は「F1」とほぼ肩を並べたこと。次の目標が米国のNFLを追い抜くことであることも宣言している。確かにフットボールは、どちらかと言えば米国のみの鑑賞スポーツであるが、すでに間違いなくアジア最大勢力のONEの場合、格闘技や武道のバックボーンがあることから、ONEの生中継をアジアの様々な国が同時に見ている総視聴者数では、フットボール中継を凌駕していることは驚きではない。UFCの場合は有料PPVなので、単純比較は出来ないが、日本ではすでにAbemaTVが毎回生中継している現状がある。


 記者会見には、登場順に浴衣姿のV.V Mei(山口芽生)、長谷川賢、ゲーリー・トノン、ハウフ・グレイシー、ムエタイ王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ、青木真也がひな壇の二列目に揃うと、前列にはバンタム級王者ビビアーノ・フェルナンデス、キック界最強にして、イタリアのミラノから久々の来日となったジョルジオ・ペトロシアン、48回目の来日だと言っていたヘンゾ・グレイシー、ストロー級王者の内藤のび太、そしてやはり花形スターであり、初来日だという女子アトム級王者のアンジェラ・リーが着席。最後は、セコンドとして2度来日した程度と言い、現在フィリピン在住のヘビー級王者ブランドン・ヴェラが勢ぞろい。チャトリ代表によると、これらの選手の試合が3・31両国国技館大会に勢揃いするようだ。


 やはりニューヨーク生活が長く英語が達者になったヘンゾ・グレイシーがしゃべりまくる。マニラで開催された7・27『ONE:REIGN OF KINGS』での近藤有己戦にて51歳にして現役復帰。裸締めで一本勝ちしたことから、パット・ミレティッチら10-15人の”レジェンド”選手から、次に闘いたいとモテモテなのだ。
 今回の両国大会でも試合をする予定で、リクエストは桜庭和志戦だという。QUINTET主催の立場もありどうなるかは未定ながら、チャトリ代表は「オファーはしている。本人は闘いたがっている」とコメントしていた。

 青木真也は、「ずっと日本格闘技をやって来て、日本格闘技を今もやり続けているのは僕しかいないと思います」と、大言をかました。「日本大会ということで物語のある、ストーリーのある、情緒ある試合を見せるためにやります。そうなると日本大会でしか出来ないカードになると思います。青木vs五味、やってやろうじゃないかって!」と、また五味隆典の名を出していたが、どうなのか。ちなみに、ハウフ・グレイシーも「五味と闘いたい」と発言していた。
 青木はさらに調子に乗って、「9月のRIZINでもイイ。矢地(祐介)、五味、大砂嵐の1対3でやってやる!」ともマイクしていたが、問題発言にならないことを祈るばかりだ。

 登壇者以外でも会場には、売り込みに来てマイクアピールまでしたギロチン正装姿の修斗王者・齊藤曜や、パンクラスからUFCに転出、ONEとの契約が伝えられる阿部大治など、黒船の日本上陸が波風を立てていた。


女子アトム級王者のアンジェラ・リーは目玉扱い!

 アフターパーティでは、旧友のジョシュ・バーネットを発見。ブラック・サバスの名盤Master of realityのTシャツ姿だと思い、「Black Sabbathイイねぇ」と言ったら、いや違うんだ、良く見てくれと引っ張ると、Black Coffee Master of Vitalityとある。そんなのがあるのかと大笑い。
 薬物検査に引っかかった件で長年UFCと揉めていたが、よくやく無実が証明されたものの、結局UFCとの再契約の道を選ばなかった。そしたらその途端、「4,5つのプロモーションからオファーがある」ようで、フリーの方が正解という選択になっている。そのウチの一つがONEであることは間違いないが、この日の盛大な記者会見を見てジョジュの気持ちが動いたのかどうか・・・。

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