桜庭和志から一本の米柔術家に秘密兵器ハイサム・リダが仇討ちなど『QUINTET.2』興奮連鎖!

 16日、大田区総合体育館で開催された『QUINTET.2』は、またも興奮連鎖の目が離せない、内容充実の味わい深い大会となった。
 
 事実上の決勝戦だったのは、エディー・ブラボー率いる10th Planetと、石井慧が集めた天下無双の寝技師VAGABONDの一回戦だ。結果においては引分け、主審からの”指導”警告ポイントも2点ずつ、差がないため審判の旗振り判断で10th Planetが決勝進出となった。
 
 その決勝、先鋒は一回戦で試合をしないまま決勝進出が決まったため、5番目の大将に割り当てられていた中村大介が先鋒となり、順番を変えなかった10th PlanetのPJバーチとは引き分けに。

 そこからが衝撃の連続だ。リッチー“ブギーマン”マルティネスのダースチョークに、桜庭和志が一本負けを喫してしまう。しかし、3番手には一回戦で戦慄の連続一本を極めて3人を抜き、TEAM Reebokを決勝戦に導いて鮮やかな印象を残した196cm、94.7kgの長身ガーナ人ファイター、ハイサム・リダが出てきた。チーム対抗戦では3番手が隠し玉というのはセオリーである。ブギーマンから腕十字で一本取り、対抗戦をevenに持ってきた。

 ところが、64.75kgのジオ・マルティネスが、小よく大を制するで疲れの見えたリダをフロント・チョークでタップさせたのだ。会場だろうが、AbemaTVやUFCファイトパスのネット配信にせよ、グラップリング競技の新たな衝撃の連続に、見ていた方は誰もが興奮したであろう。

 そして、40歳で現役を続ける副将・所英男がジオ・マルティネスと引分けに持ち込み、大将のユン・ドンシクが、一回戦でヒザを痛めたと繰り返し実況された副将アミール・アラムとの対戦カードに。ところが、アラムがドンシクに、リア・ネイキッド・チョークを極めたのだ。これで大会は終了、優勝はTEAM 10th Planetとなった。

 次回は、日本発の新興格闘技がラスベガスに乗り込む。

■ QUINTET.2
日時:7月16日(月/祝)開始 15:00
会場:大田区総合体育館 観衆1850人(=主催者発表)

大会試合前の練習風景より

ブラジル最強幻想が頂点にあった2003年、ホイラー・グレイシーを三角締めで破り、ギター持って「ロックバンドやってます!」と言っていたエディ・ブラボーは48歳に。

目立ちまくったハイサム・リダ

<一回戦 1st Match>

TEAM TIGER MUAY THAI 
クリストフ・ヴァンダイク、タレック・スレイマン、バイキング・ウォン、アレックス・シルド、スチュアート・クーパー
vs.
TEAM Reebok 
ユン・ドンシク、所英男、ハイサム・リダ、桜庭和志、中村大介


<一回戦 2nd Match>

TEAM 10th Planet 
PJバーチ、リッチー・マルティネス、ジオ・マルティネス、アミール・アラム、アダム・サックノフ
vs.
TEAM VAGABOND 
クシシェック・スチョラスキー、ジョアオ・アシス、石井慧、アンドレイ・カズショナク、ミカエル・ドピッツ


<決勝戦>
TEAM Reebok
中村大介、桜庭和志、ハイサム・リダ、所英男、ユン・ドンシク
vs.
TEAM 10th Planet 
PJバーチ、リッチー・マルティネス、ジオ・マルティネス、アミール・アラム、アダム・サックノフ

マルティネス兄弟が大会後にファンの写真攻めに!熱烈な桜庭選手応援ファン軍の記念撮影。中にはラスベガスの『メタモリス』まで足を運んだファンも含まれている。

格ヲタ似顔絵師ケーシー


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