日本人K-1ヘビー級王者京太郎ボクシング転向会見「月3万円のアパート引っ越してすべて一からやりたい!」

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マネージャー兼プロモーターの萩森健一氏、京太郎選手、田中栄民チーフトレーナー
 K-1ヘビー級王者の京太郎選手が、名門角海老宝石ジムにて記者会見、ボクシングへの転向と決意を述べ、公開スパーリングを行った。
「30歳まではK-1でやっていこうと思っていた」という京太郎選手。しかし、運営会社FEGの実質倒産もあり、「悩んだ末にもう一回世界を目指すことにした」と力強い。
 昼は町田にあるチームドラゴンでキック、夜はボクシングという練習環境だったが「本格スタートは今日から。前田(憲作)会長も”申し訳ない”と言ってくれているし関係は良好。繋がっている」そうだ。
「話は2ヶ月ほど前からいただいていたが、決めたのは1ヶ月前、K-1谷川(貞治イベントプロデューサー)さんとは(スポーツ紙に出る前日の)先週の水曜日に合い、同じく”申し訳ない”だった」という。保持していたK-1ヘビー級王座はその際に返上された。
 
 ”申し訳ない”の意味は、ズバリ「未払いギャラがあることが半分、大会が開催できないままで選手たちの機会を奪っていることが半分」だと、正直にブチまけている。
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 12月2日の大会、観客の前でB級ライセンスのプロテストを行う予定があるそうで、デビュー戦はそう遠くない将来になりそうだ。もっとも京太郎は、TV番組『ガチンコ』を見ていると恐い、落ちるんじゃないかと不安を隠さない。
 つい最近、ボビー・オロゴンのセコンド・ライセンス剥奪騒動があったばかりのボクシング。K-1、プロレス、総合なら、自由に渡り歩けるが、ボクシング転向となるとそうはいかない。
「捨ててきた覚悟はある。すべて1からやりたい。自信はある。日本人はヘビー級がいないとか言われてきたが、可能性はる。実際K-1で証明してきた。ファンに勇気を与えたい」と、決意は揺らぎない。
 全日本プロレスとも関係良好だと言う。6月19日の『2011 プロレスLOVE in 両国 Vol.12』で本格デビューを果たし、実は10月23日の『2011 プロレスLOVE in 両国 Vol.13』でプロレス継続参戦が正式に発表される計画だったようだ。しかし、ボクシング転向の誘いがあり、「悩みに悩んだ末」にという隠された秘話もあった。
 やはりボクシングとの最大の違いは「3Rの競技に対して、10R、12Rと持久戦が続くこと」。走ることも腹筋運動も嫌いだとけん制していたが、田中栄民チーフトレーナーによれば朝8時のロードワークに参加して欲しいという。10~12km走るロングの日の次は、3~4kmショートとダッシュの組合せという過酷なメニューだそうだが、「朝8時なんか起きたことない」と、京太郎本人は戦々恐々だ。
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 もっとも、町田市からでは遠いので、角海老宝石ジムのある大塚方面に引っ越しする気があるらしい。「月3万円のアパートでイイ。すべてを一からやりたい」と、新弟子を強調する。
 ただし、角海老宝石ジムにボクシングの習得に来たのは3,4年前のことで、トレーナーも「まだ有名になる前だった。見た目よりスピードがある。タイミングが良い」と振り返る。萩森健一氏も、「ショートで打てる右ストレートをイイなぁ」と惚れ込んだことがきっかけだったという。
 バダ・ハリもまたボクシング転向を発表しているが、この記者会見の完全版は週刊マット界舞台裏11月03日号ノア内紛AJ流出/片谷/陣川弘明に収録されました。お楽しみ下さい。
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