不敗宣言中森華子の蹴激と藤ヶ崎矢子ヒップアタックの2重奏！　PURE-J亀アリーナ劇場開幕!!

　至宝の無差別級のベルトが流出したまま新年を迎えたPURE-J。
　王座奪還をビジュアルハンター藤ヶ崎矢子に託した1・14川崎の全カードが決定したが、決戦を前に、亀アリーナフェスタが開催された。

　初日無料開放でのイベントに続く2日目1・8は第13回亀アリーナマッチとして3試合を行い、第1試合は、KAZUKIとのタッグチーム『WANTED☆ウォリアーズ』がいよいよ本格再始動したライディーン鋼と、DASH・チサコとのタイトルマッチを控える藤ヶ崎矢子の一戦。
　12・17後楽園で中森華子が無差別級王座から陥落した前の試合で、その中森と王座決定トーナメントを争ったNo.2の勝愛実がレジーナ挑戦で敗れ、タッグ王座のボリショイ&LEON、そこに絡んでいくべきライディーン&KZUKIとなると、次戦は藤ヶ崎というのはファンであれば予想はつくところ。
　だがビジュアル「ハンター」というぐらいで、追う立場の矢子はじっくり時間をかけて…と思われたところに新春早々の挑戦劇となった。
「仙女の歴史は私が創った」
と豪語する難敵DASH・チサコを相手に藤ヶ崎の王座奪還はなかなか厳しいとみるが、この日は豪腕ライディーン鋼を巧く丸め込んだ。

　続くKZUKIと勝愛実の一戦は、場外転落したらサンドバッグを叩かないと復帰できない特別ルール。
　2人で墜ちて並んでサンドバックを打ち合い、最後は疲労困憊でフルタイムドローとなった。

　メーンで登場したのは、この日2戦目となる大車輪の藤ヶ崎矢子と中森華子。
　中森は髪も若干伸び、黒のロングコート姿で登場。
　新しいのはストリートファイトスタイルの新コスチュームだけでなく、ファイトスタイルもキックを多用し、心なしか身体も絞ってきているように思える。

　これは髪を切ったのに合わせて…というよりは、変わるキッカケにしてより上を目指すというポジティブなイメチェンのようだ。
　今までもキックは使っていたが、今後U系のように蹴りまくっていくのも新鮮。髪を切って心機一転、中森は総合への挑戦でも考えているのだろうか。

　
　試合の方は一進一退の攻防から、最後は同士討ちを誘った中森がタッグ王者のコマンドボリショイを押さえ込んだ。

　1・14川崎で、フォールしたボリショイとのシングル戦も控える中森華子は試合後の時期選手主催マッチの権利が懸かったジャンケンでも勝利。

「今年は負ける姿を見せない！　」
と。2018年を全勝宣言して締めた。
　締めの後楽園大会で王座陥落と髪切りの屈辱にまみれたものの、年間MVPを受賞した中森華子がPURE-Jの絶対的エースであることは揺るがない。
　髪を切って今年はより強さを全面に押し出して来るであろう中森華子が、女子プロレス界に新たな流れを造り出していきそうな気配が感じられた亀アリーナマッチだった。