Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC via Getty Images
25日(土・現地時間)、中国・上海にあるメルセデス・ベンツ・アリーナにて『UFCファイトナイト上海』が開催。潜在的なアンチ・ドーピング規則違反(二度目)で欠場を余儀なくされたアンデウソン・シウバに代わり、急きょ、アメリカから地球の裏側へと飛んだマイケル・ビスピン(イギリス 31勝8敗)がメインイベントに登場、ケルヴィン・ガステラム(アメリカ 14勝3敗)とのミドル級マッチに挑んだ。
ガステラムが素早い動きで攻撃を組み立てる中、ややスロースタート気味だったビスピンも徐々にリズムをつかんできたが、第1ラウンドが中盤に差し掛かったところでガステラムの左がビスピンにクリーンヒットし、気を失ったビスピンはそのままダウン。追い打ちをかけようとするガステラムの前にレフェリーが割って入り、2分30秒でガステラムのノックアウト勝利が決まった。
オクタゴンで「自分のキャリアで最大の勝利だ。試合を受けてくれたビスピンのことは心から尊敬しているし、本当に感謝している」と語ったガステラムはビスピンを打ち負かした最後のコンビネーションについて「このトレーニングに励んできたんだ」と説明。さらに、試合後には次のようにコメントしている。
「今回の試合ではマイケル・ビスピンをノックアウトするつもりで臨んだ。自分の力にはかなり自信がある。2月のオーストラリアでロバート・ウィテカーにメインイベントの相手が必要だって聞いたから、俺がそのチャレンジに立候補する。ミドル級のタイトルに照準を合わせているんだ。2人とも若いし、次にやるべきだと思う。マイク(ビスピン)のことはとても尊敬しているんだ。ジ・アルティメット・ファイター(TUF)に出ている時から彼のことを見ているし、ずっと彼のキャリアを追いかけてきた。今日は誰かが負けないといけなかったから、自分よりも彼の方で良かった」
一方、チャンピオンベルトを失った直後ながら緊急登板で男気を見せたビスピンは「ケルヴィン・ガステラムを祝したい。楽しかったよ。いいパンチをもらった。もう長いことやってきたし、年も取った。とにかく今日はここにいられたことを感謝している。見に来てくれてありがとう」と話した。
また、セミメインイベントでは中国で抜群の人気を誇るウェルター級ファイターのリー・ジンリャン(13勝4敗)がザック・オットー(アメリカ 15勝4敗)を迎え撃ち、第1ラウンド2分57秒でTKO勝利を収めている。さらに、メインカードに登場した王冠(ワン・グワン/中国 16勝1敗1分)はアレックス・カサレス(アメリカ 13勝10敗1ノーコンテスト)を相手にオクタゴンデビューを果たし、フルラウンドの末にスプリット判定で白星を手にした。
次回のUFCイベントは日本時間12月2日(土)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスのパーク・シアターを舞台に開催されるジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン26フィナーレだ。その翌日、3日(日)にはミシガン州デトロイトで『UFC 218』が開催されることになっており、メインイベントでフェザー級王者のマックス・ホロウェイが、かつて絶対王者と呼ばれたジョゼ・アルドを迎えて防衛戦に挑むほか、ヘビー級ランキング1位のアリスター・オーフレイムと同4位につけるフランシス・ガヌーの一戦など注目のカードが多数予定されている。
■ UFCファイトナイト上海
日時:11月25日(土)
会場:メルセデス・ベンツ・アリーナ(中国・上海)
【メインイベント】
<ミドル級マッチ 5分5ラウンド>
●マイケル・ビスピン
1ラウンド(2分30秒)KO
○ケルヴィン・ガステラム
【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○リー・ジンリャン
1ラウンド(2分57秒)TKO
●ザック・オットー
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ワン・グワン
判定2-1(28-29、29-28、29-28)
●アレックス・カサレス
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●ムスリム・サリコフ
2ラウンド(3分22秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
○アレックス・ガルシア
【プレリム】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ザビット・マゴメドシャリポフ
3ラウンド(4分33秒)アナコンダチョーク
●シェイモン・モラエス
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ソン・ケナン
1ラウンド(0分15秒)TKO
●ボビー・ナッシュ
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
●ケイリン・カラン
判定3-0(28-29、28-29、27-30)
○ヤン・シャオナン
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ソン・ヤドン
1ラウンド(4分16秒)サブミッション(テンフィンガーギロチンチョーク)
●バラト・カンダレ
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●チェイス・シャーマン
1ラウンド(1分24秒)TKO
○シャミル・アブドゥラヒモフ
<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●ウー・ヤナン
判定3-0(27-30、27-30、27-30)
○ジーナ・マザニー
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
●ウリジ・ブレン
判定3-0(28-29、27-30、27-30)
○ロランド・ディ
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○シリル・アスカー
2ラウンド(2分33秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●フー・ヤオゾン
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