[ファイトクラブ]9・23UFN117さいたまスーパーアリーナ解析~女子戦など世界との差異!

[週刊ファイト10月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼9・23UFN117さいたまスーパーアリーナ解析~女子戦など世界との差異!
 Photo & text by タダシ☆タナカ
・幸先よくウェルター級パンクラス王者・阿部大治の勝利から朝興行ON
・2年のブランクを経て安西信昌がルーク・ジュモーに勝利!涙顔で退場
・インターバルには奇声:ジョン・チャンミ好きになりました!~朱里辛勝
・中村K太郎2-1判定でアレックス・モロノ振り切り退場時Kポーズ笑顔
・佐々木憂流迦、最初は優勢だったのがジュシー・フォルミーガに裸締め許す不覚
・ポイント上は急所蹴り減点決め手も石原”夜叉坊”暉仁が有言実行勝利
・4分ガス欠もパンチ速度破壊力はピカ一のグーカン・サキKOデビュー
・余りにあっけなく惨敗した五味隆典~年末RIZIN引退試合あるのか?
・ジェシカ・アンドラージ打撃242発に水車落としクラウディア・ガデーリャ
・OSPの必殺Von Flue chokeに岡見勇信失神!UFC3度目の正直
・アジア太平洋地域統括責任者のケビン・チャン総括の謎「最多媒体」


 女子ストロー級が新設された際、「これで日本の”女子格”選手が大活躍できる階級が誕生した」とか、複数の専門媒体で見かけた記憶があるが、果たしてそうなのか? ブラジル人同士の対戦となったクラウディア・ガデーリャvs. ジェシカ・アンドラージの、-52.2kg級にしてパワフルな流血の大激闘を見せられて、世界との差の大きさ、深さに唖然としてしまう。
 9月23日朝から、さいたまスーパーアリーナで『UFCファイトナイト・ジャパン』が開催された。メインでは急遽の代打出場となった岡見勇信が、オヴィンス・サン・プルー(OSP)の得意技、ヴォンフルーチョークに110秒で沈んでいる。他媒体にない深淵に斬り込む!

 世の中すべてカネじゃないかという見方も真である。フロイド・メイウェザーが新たに購入したビバリー・ヒルズの豪邸には、自身だけでなく、これまでの50戦の試合で最も稼がせてくれて、新居を購入することも出来た恩人であるコナー・マクレガーのバカでかい肖像も掲げたことを公開していた。毎日、そこを通るたびに、恩人に感謝するのであろう。素晴らしいとしか言葉がない。

Exclusive timeless artwork in my Beverly Hills home. #BeverlyHills #90210 #TBE #TMT

Floyd Mayweatherさん(@floydmayweather)がシェアした投稿 –

■ UFCファイトナイト・ジャパン
日時:2017年9月23日(土)開場午前8時 開演午前9時
会場:さいたまスーパーアリーナ 観衆8,571人(主催者発表)

 しかるに、『UFCファイトナイト・ジャパン』がビジネスとしてどうなのかと冷静に判断するなら、また大金が消えて行ったと評するしかないだろう。主催者発表は観衆8,571人。いかなる手段であれ、恰好がつく人数を都心から遠いさいたまに集めたことこそが、UFCジャパンのイベント屋としての実行力の凄さだと誉めることもできるわけであり、中身が良かったことと併せて詳細レポートを論じて掲載する価値は大いにある。唯一、5時間は長いとの現場組のボヤキは毎度のことながら指摘させていただくが、やる気が見られないとか、がっかりだった選手は一人もおらず、ダメな試合になったカードもなかった。近年の、同じように長くなってしまう格闘技興行では、これは結構珍しいとの実感がある。さすがにUFCブランドのなせる業なのだろうか。

 北米の資料によれば、FOX系のFS1が大学フットボール中継のため、さらに下位局のFXXで金曜夜に放送、知名度のある選手がいないため仕方がないが、視聴者数502,000人と年間で最も低いデータだった。意外にも最大視聴者数623,000 人は11時前だった石原”夜叉坊”戦。その後に凄い試合が続くのだが、チャンネルを変えられたことになる。ストリーミング視聴者は平均3,614人。配信が異なるプレリムのメインは中村K太郎戦で、テレビ視聴者は416,000人、ストリーミングは3,992人であった。朝9時開始はしょうがない、公表されてない日本国内の数字は悲惨だったと推定されている。

幸先よくウェルター級パンクラス王者・阿部大治の勝利から朝興行ON
<第1試合 ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○阿部大治
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●イム・ヒョンギュ

2年のブランクを経て安西信昌がルーク・ジュモーに勝利!涙顔で退場
<第2試合 ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○安西信昌
 判定3-0(29-28、29-28、30-27)
●ルーク・ジュモー

インターバルには奇声:ジョン・チャンミ好きになりました!~朱里辛勝
<第3試合 女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○近藤朱里
 判定2-1(30-27、30-27、28-29)
●ジョン・チャンミ

相手に背を向けて回って逃げるのはマイナス印象だ

 ジョン・チャンミ、当日初めて見た。すまん、UFCを筆頭に、ネット配信になって前座を飛ばしてしまう傾向に拍車がかかり、試合の記憶がない。ましてメディア・デイに出てこなかったから予備知識もない。オクタゴンに入ってきたのは、金髪に染めて髪を麦のように編んだ、いかにもビッチそうなヤンキー娘。はっきり言って好みのタイプだ(笑)。
 1R、UFCはどっちかに点をつける採点法だが、互角に見えたんだけど・・・。朱里、大丈夫なのかと不安になる。なにしろ、朱里ちゃんの応援で、Twitterの無料券が当たったから朝っぱらからさいたまスーパーアリーナに駆けつけたプロレスファンが少なくないのである。
 そして、記者を胸キュンさせたのが1Rのインターバル。怖そうなセコンドの韓国おっちゃんたちが、「しっかりしろ、これじゃ勝てない」(完全意訳)みたいなカツを入れると、ジョン・チャンミ、もの凄い奇声の雄たけびを上げたのだ。な、な、なんじゃこりゃ? こうなると、カメラマン兼務の記者の場合、どうしてもジョン・チャンミにピントを合わしてしまう。


 2R、ジョン・チャンミは鼻血に。カメラマンはますますそっちを狙うのはしょうがないじゃないか。ずっとキックボクシングの試合だ。そうなると、一応は新生K-1の女子王者にもなった元カラテガールKGの朱里に、一日の長があるのは無理もない。もっとも、宮田充プロデューサーからは、「試合がつまらない」と酷評されていたのだが・・・。

 3R、1分過ぎに、今度は試合中にジョン・チャンミが雄たけびを上げる。


人気の朱里が勝ったんだから喜ぶべき。隣のフィリピン人記者も安堵なのであった。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。
ログインして続きを読む