【訃報】超合金戦士アルティメット・ウォリアー死去殿堂入り果たしたばかり

photos by Mike Lano

　今年のWWE殿堂者である、アルティメット・ウォリアーが突然亡くなるという悲報が飛び込んできた。4月8日（アメリカ西海岸時間・日本時間9日）17時50分頃、ウォリアーは妻とアリゾナのホテルを出て車に向かう際、突如として倒れて病院に搬送、そのままお亡くなりになったとのことだ。WWE公式でも確認されたので報道に踏み切るが、殿堂入りスピーチで不満を述べることを忘れない点含めて元気だっただけに信じられない。恐らくは心臓発作のたぐいと思われるが、長年のステロイド後遺症も影響しているのだとするなら残念というほかない。享年54歳だった。

　WWF（現WWE）は、1984年、まさに『レッスルマニア』の開始を合図にハルク・ホーガンをエースとして全米制圧、全世界制圧を成し遂げたが、その後、ポスト・ホーガンとして大々的に売り出されたエースだったのが、この超合金戦士アルティメット・ウォリアーだ。私生活でも親友であるスティングと共にブレード・ランナーズとしてブレイク、テキサスのWCCWでディンゴ・ウォリアーとして活躍してWWF入りしたアルティメット・ウォリアー。その後の大活躍は述べるまでもないだろう。
　物凄い筋肉を誇り、リングまでの全力疾走とロープを激しく揺さぶる仕草で一世を風靡。英語のintense=猛烈という形容で語られるように、怒りの体現がまさに超合金戦士。やや人間離れしていたものだ。もちろん当時それは薬の影響も否定できなかったことになるが、瞬間的なパワーは間違いなく本物だった。
　当時のインターコンチネンタル目玉王者、ホンキー・トンクマンに秒殺勝利して同王座を奪取。続いて『レッスルマニア6』でハルク・ホーガンからWWF王座（現WWE世界ヘビー級王座）も奪い２冠王達成。“マッチョマン”ランディ・サベージとの敗者引退マッチも語り継がれている。

　しかし、ビンス・マクマホンと対立し、WWFを離脱。その後は、WCWにも上がり、oWn（ワン・ウォリアー・ネーション）として、一人で当時、大ブームだったnWoに対抗した。

　ビンス・マクマホンとの確執もあり長年、WWEとの関係は冷え切っていたが、近年になって回復、先日には遂にWWE殿堂入りを達成したばかり。ご冥福を祈ります。

マット界舞台裏4月17日号WM30超合金戦士 IGF謎 AJスタイルズ計画 LegendミラノWKAB王座 ATブッチャー

2014 WWE Hall of Famer Ultimate Warrior speaks: Raw, April 7,2014