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2014年9月5日にコネチカット州アンキャスヴィルで、『ベラトール 123』が開催された。
スコット・コーカー体制本格スタートという感じで、ボビー・ラシュリーのベラトールデビュー戦や、ティト・オーティスを引退に追い込むと、ベラトールに乗り込んできたUFC殿堂者ステファン・ボナーが大乱闘を演じるなど、コーカー色の強い内容となった。
注目された現TNA世界ヘビー級王者ボビー・ラシュリーは、あんこ型体型のジョシュ・バーンズと対戦。すぐに得意のテイクダウンでグランドで上をとったラシュリーは、執拗にアメリカーナ(V1アームロック)を仕掛けるが、バーンズに極めることはできずに1Rは終了。2Rは再びラシュリーがテイクダウンして、今度はバックをとってチョークに切り替えて見事に一本勝ち。ベラトールデビュー戦で期待された勝利で初陣を飾った。
また、同じくヘビー級の実力者シーク・コンゴと、過去にパーティに乱入した拳銃をもった暴漢から女性を庇って重症を負った事で有名なレイバー・ジョンソンという剛腕対決は、パンチで攻めるジョンソンをコンゴがテイクダウンしてチョークを極めて一本勝ち。こちらもヘビー級らしい迫力満点の戦いだった。
さらに、TNAにも登場してプロレスも並行しているキング・モーがダスティン・ジャコビーとの撃ち合いを制して、ダウンを奪いパウンドでTKO勝利。こちらもコーカー&スパイクTVの期待通り、派手なTKO決着となった。
そして、ティト・オーティスとステファン・ボナーが金網内で対峙。全身黒装束の謎の覆面男(ティトの練習仲間だったジャスティン・マッコリー)を連れてきたボナーはオーティスを罵り、当然、両者、ここでも大乱闘に。因縁を煽るストーリーで視聴者の興味を鷲掴みにした。
そんな中、メインでは、競技志向のベラトールの香りが残るフェザー級タイトルマッチとなった。王者パット・カランの王座に挑んでスプリット判定で敗れ、再度、トーナメントに参戦して勝ち上がって再戦までこじつけた(トーナメントは今後は廃止の方針)パトリシオ“ピットブル”フレイレが、今回はダウンを奪うなどでカランを追い詰め、ついにリベンジに成功して新王者となった。
■ ベラトール 123
日時:2014年9月5日
場所:アメリカ・コネチカット州アンキャスヴィル
<フェザー級タイトルマッチ>
○パトリシオ“ピットブル”フレイレ(挑戦者)
判定 3-0
●パット・カラン(王者)
<ライトヘビー級>
○キング・モー
2R 1分13秒 TKO
●ダスティン・ジャコビー
<ミドル級>
○タムダン・マックローリー
1R 0分21秒 KO
●ブレナン・ワード
<ヘビー級>
○ボビー・ラシュリー
2R 3分54秒 チョークスリーパー
●ジョシュ・バーンズ
<ヘビー級>
○シーク・コンゴ
1R 3分27秒 チョークスリーパー
●レイバー・ジョンソン
電子書籍版はマット界舞台裏9月18日号潜入!北朝鮮REINA後楽園/蕨ショーン・オヘアK-1PRIDEケーフェイに掲載されました。
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