“独眼竜”ゲーガル・ムサシ辛勝ベラトール185デビュー!一族新世代ネイマン・グレイシー戦慄!


(C)Bellator

 10月20日(現地時間)にコネチカット州アンキャスヴィルで『Bellator 185: Mousasi vs. Shlemenko』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と契約、一時なくなってMMAマニアをやきもきさせたが、今回から生放送も復活となっている。#AbemaTVありがとう。

 今大会は当初、日本でも人気の高いキング・モーと元ライトヘビー級王者リアム・マギリーという目玉カードがメインだったが、モーが欠場でカードは流れてしまった。代わりにメインとなったのが、ゲガール・ムサシとアレキサンダー・シェレメンコという、こちらも豪華なカードだ。


 UFCからベラトールに移籍して初戦となるムサシを迎え撃つのは、元王者であるシェレメンコ。ムサシはUFC5連勝で移籍してきており、シュレメンコは現在、ベラトールと母国ロシアのM-1グローバルの両団体に出場、王座を奪われたブランドン・ホールジーにもリベンジを果たし6連勝と共に波に乗っている。試合はスタンド勝負を避けたムサシがシュレメンコをテイクダウンしてグランドで攻めるも、1R終了直前にシュレメンコがグランドで上を奪い返して強烈なパウンドをムサシの顔面に叩き込む。これでムサシは右目がふさがってしまいレフェリーストップの可能性もあったがムサシが続行を主張。しかし、右目が見えない状態ではじわじわシュレメンコの打撃で押されて劣勢となる。そのまま判定にもつれ込んだが、試合前半の有利が評価されムサシが判定勝ち。苦しい戦いを勝利した。
 セミファイナルには新世代グレイシーであるネイマン・グレイシーが登場し、ザック・ブーシャと対戦した。試合は典型的なグレイシースタイルで、ねちっこく組みついてテイクダウンを奪い、グランドでバックを制してネッククランクでネイマンが一本勝ち。試合後にはセコンドのヘンゾ、客席にいたホイスも金網に入り、グレイシー一族の勝利という形になった。

■ Bellator 185: Mousasi vs. Shlemenko
日時:2017年10月20日(現地時間)
場所:アメリカ・コネチカット州アンキャスヴィル モヒカンサンアリーナ

<ミドル級>
○ゲガール・ムサシ(オランダ/イラン)
 判定 3-0
●アレキサンダー・シェレメンコ(ロシア)

<ウェルター級>
○ネイマン・グレイシー(米国)
 2R 2分27秒 ネッククランク
●ザック・ブシャ(米国)

<女子フライ級>
○クリスティーナ・ウィリアムス(米国)
 2R 2分0秒 TKO ドクターストップ
●ヘザー・ハーディー(米国)

<ライト級>
○ライアン・クイーン(米国)
 判定 3-0
●マーカス・スリン(米国)

<女子フライ級>
○リサ・ブレイン(米国)
 判定 2-1
●アナ・フラトン(米国)


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