ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』⑭ケン・片谷的ニューヨークグルメ

今回は、タイトルにある“メシ”の部分に着目し、前回に引き続きニューヨークから定番グルメについてお伝えします。

大好きなニューヨーク。その理由のひとつは何といっても『食』です！
ニューヨークの朝は、ベーグルから始まります。最近日本でも簡単に手に入るようになったベーグルですが、ニューヨークでは定番中の定番。その歴史は古く、17世紀にまで遡るそうです。
小麦粉を発酵させ、一度茹でてから焼くことにより、表面が固く、中はモチモチの食感になります。このモチモチ感がたまらないんですよねぇ！

街にはたくさんの有名店がひしめいていますが、中でもオイラのおすすめは、ニューヨークで人気のスーパーマーケット『ZABAR‘S』のベーグルです。ここでは、併設のカフェでその場で出来立てのベーグルをコーヒーと一緒に食べることができます。
そのままでも十分に美味しいベーグルですが、オイラはクリームチーズを追加し、はさんで食べます。お好みで、ベーグルをトーストしてくれるのもうれしいサービスです！

ベーグルはじめ、様々なファーストフードが、ベンダー(屋台)で買うことができます。
ローカルフードはもちろん、フルーツ、生花、衣類など、マンハッタンの街角には至るところにベンダーが出ています。
ベンダーで買うベーグルは、店舗で買うよりもかなりリーズナブル！　しかも、とっても大きいのでお得です！
ZABAR‘Sでは１個1.25ドルするベーグルも、ベンダーでは0.5～1ドルでオイラの顔の大きさほどのものを買うことができます！

“世界一の大都会”であるニューヨークは、正直物価もお高いです。そんな中、賢いニューヨーカーはベンダーで買い物をします。元々のお値段が安いだけでなく、チップや消費税が掛からないので財布に優しいです。特に日本人にとってはチップの習慣がないので、レストラン等でチップを払う際、なんだか損した気分になりませんか？
ベンダーでは、そういったストレスも皆無です。

続いては、こちらもオイラの大好物『オーバーライス』を紹介します。
夜になると、ヒルトンホテル前に出店するこのお店は、深夜でも行列が絶えない人気店です！
寒い寒いニューヨークの冬でも、30分以上並んだこともあります。
イエローライスの上に、細かく刻んだお肉がてんこ盛り！生野菜が添えてあるのもうれしいですね。その上に掛けるホワイトソースが絶品！　必ず『More!』と言ってたくさん掛けてもらいます。
お肉はチキンとラムから選べますが、通はたいていミックスを注文します。
お値段は8ドルと、ベンダーとしてはやや高めですが、このボリュームを考えれば納得！　オイラが食べても十分お腹一杯になる量です！

それでも“もっとリーズナブルに！”という方は、他のベンダーに行くと同じようなオーバーライスが5-6ドルで買うことができます！　もちろん味もボリュームも人気店と比べて遜色はありません。ぜひ自分の足と舌で、好みのベンダーを探してみてください！

今回、珍しくメキシカンフードのベンダーを見つけたので、定番のタコスを注文してみました。
たった3ドルでこのボリューム！　通常二つに折り畳んで食べるタコスですが、具が多すぎて折り畳むことができません(笑)！　レストランでは考えられない安さですね！

さぁ、お次はダウンタウンから地下鉄に乗って、マンハッタンの南部『ロウアーマンハッタン』に位置するチャイナタウンに移動しましょう！
ここには、オイラ行きつけの“ワンタンヌードルスープ”が美味しいお店があります。
日本人の口にも慣れている鶏ガラスープは絶品！　超極細のエッグヌードルによく合います。その上には大量の海老ワンタンが！　中にはプリップリの海老がこれでもかと入っています。
20年前は3ドルだったワンタンヌードルスープですが、訪れる度に値上がりを繰返して今や5.5ドル。それでもまだまだ日本に比べたらお得ですね。

極めつけはこれ！
スーパーマーケットで普通に売られているロティサリーチキン。日本ではクリスマスの時くらいしか見掛けませんよね？
オイラはスーパーに行く度に気になって仕方がありませんでした。
ついに思い切って、ロティサリーチキンを丸ごとひとりで食べちゃいました！
骨込みで推定重量1.5㎏はあろうかという七面鳥を、20分強で完食してしまいました！
普通は、家族みんなで食べる量ですよね(笑)！