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ラスベガスで開催されたUFC、銃乱射事件にUFCは100万ドルの寄付を表明している。
メインイベントはライト級暫定王座をかけてランキング2位につけるトニー・ファーガソン(アメリカ 23勝3敗)とランキング7位のケビン・リー(アメリカ 16勝2敗)が対戦。序盤はリーがハイキックと右のカウンターを組み合わせながら積極的に攻撃を仕掛けていき、第1ラウンド終盤にはマウントポジションを取ったリーガパウンドの連打でファーガソンを追い込んだが、ラウンド終了を告げるホーンが鳴り、ファーガソンは何とか危機を脱する。
第2ラウンドではいつもの落ち着きを取り戻した様子のファーガソンが盛り返し、次のラウンドに入ると2度に渡ってテイクダウンを奪われながらも、下からリーの右腕を取ってアームバーを仕掛け、リーに返された後には足技で三角絞めを決めてリーからタップを引き出した。
10連勝でライト級暫定王座を獲得したファーガソンは試合後、「あいつを疲れさせ、イライラさせておいて攻撃をすべて出しつくさせてからサブミッションでやってやろうというのがプランだったから、その通りにやってやった。あいつと競うつもりはなかったし、テイクダウンを取るためにタックルするつもりもなかった。トレーニングでやってきた通りに、それに従って戦ったんだ」と振り返りながら、「取り組んでいかないといけないことがいくつかある。サブミッションをかなり重視してきたし、俺のサブミッションゲームに口出しは無用だ。殴り合いになることは分かっていた。ワクワクさせる試合になることもね。ファンの皆がその通りに楽しんでくれていたらうれしい。コナー(マクレガー)を追いかけるから、待っていろよ」とコメントした。
セミメインイベントではフライ級チャンピオンベルトをかけて王者デメトリアス・ジョンソン(アメリカ 26勝2敗1分)とレイ・ボーグ(アメリカ 11勝2敗)が対戦、11回目の防衛を果たしたジョンソンがUFC連続防衛の新記録を打ち立てた。挑戦者としてオクタゴンに入ったボーグはジョンソンに攻め込まれながらも、あらゆる技を駆使して防御から口撃へと転じようとしましたが、もはや百戦錬磨の絶対王者となりつつあるジョンソンが反撃を許さず、最後の第5ラウンドでボーグをケージ際に追い込んだ後、立ち上がろうとするボーグの身体を背後から持ち上げたジョンソンがテイクダウンを取りながら同時にアームバーを仕掛ける特異な技でタップを引き出し、一本勝ちを収めている。
歴史に名を刻んだジョンソンは「いい気分だ。エドモントンに行って順調に減量していたら、UFCからレイ(ボーグ)が病気だって連絡がきた。自宅に戻ってリセットし、もう一度、映像を見て、また4週間のハードなトレーニングキャンプに取り組んできたから、ここでは最高のショーを見せたかった」とコメント。さらにフィニッシュした技について「スープレックスからのアームバーかな。ジムではずっとやってきたことだ。ああいう関節技は習得してあるし、誰もやったことのない技だと思う」と明かした。
なお、試合当日にデリック・ルイス(アメリカ 18勝5敗)が負傷欠場を余儀なくされたため、ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル 21勝7敗1分)の対戦相手がウォルト・ハリス(10勝5敗)に変更となり、もともとハリスと戦う予定だったマーク・ゴッドビアー(イギリス 12勝3敗)は試合がなくなっている。直前のカード変更で元王者に挑むことになったハリスは果敢に攻めていったものの、経験で勝るヴェウドゥムが開始直後にアームバーを仕掛けて一本勝ちを収めた。
UFC 216の模様は10月14日(土)22時から『FOXスポーツ&エンターテイメント』にて録画放送予定。なお、放送時間および放送内容は事情により変更される場合がある。予めご了承ください。
次回のUFCイベントは日本時間10月22日(日)に開催されるUFCファイトナイト・ポーランドだ。メインイベントではウェルター級ランキング6位につけるドナルド・セラーニがダレン・ティルと対戦することになっている。
■ UFC 216
日時:10月7日(土、現地時間)、日本時間8日(日)
会場:T-Mobileアリーナ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)
【試合結果】
<メインイベント ライト級暫定王座決定戦 5分5ラウンド>
○トニー・ファーガソン
3ラウンド(4分02秒)サブミッション(三角絞め)
●ケビン・リー
<セミメインイベント フライ級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
○デメトリアス・ジョンソン
5ラウンド(3分15秒)サブミッション(アームバー)
●レイ・ボーグ
【メインカード】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ファブリシオ・ヴェウドゥム
1ラウンド(1分05秒)アームバー
●ウォルト・ハリス
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○マラ・ロメロ・ボレラ
1ラウンド(2分54秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●カリンドラ・ファリア
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
△ベニール・ダリウシュ
マジョリティドロー(29-28、28-28、28-28)
△エヴァン・ダナム
【プレリム】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●トム・デュケノア
判定2-1(28-29、29-28、27-30)
○コーディ・スターマン
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>」
△ランド・バンターナ
スプリットドロー(29-27、28-28、27-29)
△ボビー・グリーン
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
●パール・ゴンザレス
判定3-0(27-30、27-30、27-30)
○ポリアナ・ボテーリョ
<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○マット・シュネル
判定3-0(29-28、30-27、30-27)
●マルコ・ベルトラン
【アーリープレリム】
<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョン・モラガ
1ラウンド(1分38秒)KO
●マゴメド・ビブラトフ
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
●ターレス・レイチ
判定3-0(26-30、27-30,26-30)
○ブラッド・タバレス
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