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9月27日(現地時間)にロシア・モスクワで『WFCA 38: Battle in Grozny』が開催された。
このアフマット・ファイト・ショーはロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去にはあのバダ・ハリやザビット・サメドフ、カタリン・モロサヌなど大物キックボクサーが参戦している上に、MMAレジェンドであるギルバート・アイブル、リコ・ロドリゲス、トラビス・フルトンなども参戦している。そしてアフマット・ファイト・ショーから、更に世界的なMMA団体とする為、WFCA(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット)に大会名を変更して更に力を増している。
今大会はあのヒョードル弟ことエメリヤーエンコ・アレキサンダーがWFCAデビュー戦を行った。アレキサンダーは兄(182cm)を大きく上回る巨体(198cm)に、高いボクシングテクニックと身体能力を併せ持つ。序盤からアグレッシブに攻め込むファイトスタイルで、KO率も高い。しかし、暴行など犯罪を繰り返し刑務所に服役していた。そして仮出所後、初の試合がこの試合となった。そして対戦相手はジェロニモ・ドス・サントス、日本のライジンにも参戦しているヘビー級の実力者だ。
試合はアレキサンダーが秒殺KO勝利。スタンドでじわじわ詰めるアレキサンダーに対し、サントスも前に出るが、逆にアレキサンダーのパンチラッシュを浴びて金網際に追い込まれ、前のめりにダウンして亀の体勢でうずくまるとレフェリーがストップ。サントスはストップが早いと訴えるが、認められず、アレキサンダーが約3年8か月ぶりの試合で満点の勝利となった。
メインでは現在8連勝でWFCA軽量級のエース格となっているミハイル・ マリュティンがブラジルのジャングルファイトで活躍したファビアーノ・シウバを迎え撃った。試合開始直後は互角のスタンド打撃の攻防だったが、ラウンドが進むとシウバが膝蹴り、キックも織り交ぜてスタンドで有利になる。更に3Rにはシウバがテイクダウンを奪いグランドでバックを奪うが、マリュティンがスイープに成功しグランドで上から攻める。この攻防が評価され、マリュティンが判定勝ちした。
■ WFCA 42: Malyutin vs Jacarezinho
日時:2017年9月27日(現地時間)
場所:ロシア・モスクワ
<バンタム級>
○ミハイル・ マリュティン(ロシア)
判定
●ファビアーノ・シウバ(ブラジル)
<ヘビー級>
○エメリヤーエンコ・アレキサンダー(ロシア)
1R 0分36秒 TKO
●ジェロニモ・ドス・サントス(ブラジル)
<ライトヘビー級>
○マキシム・グリシン(ロシア)
判定
●ディルレイ・ブロエンストルップ(ブラジル)
<バンタム級>
○サイード・ヌルマゴメドフ(ロシア)
判定
●ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
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