9月21日(木)〜24日(日)まで千葉県の幕張メッセで開催中の一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会主催による『東京ゲームショウ2017』。
日本最大級のゲーム総合情報サイト『4Gamer.net』が、昨年に引き続きDDTプロレスとガッチリタッグを組み、設置したリング上で、ビジネスデイから一般公開日まで4日間プロレスの試合を提供している。
ブース2日目の第3試合は、いよいよ『ファイアープロレスリング』とのコラボステージ、「ファイプロをやりたくて業界に入った」松本総監督と、外道のイメージでバンダナを巻いた田村開発ディレクターが登場。
12年振り復活に向けて制作中のPS4版『ファイプロ』は現在、アーリーアクセス版がPC版でリリース中。そのエディットモードで作成されたHARASHIMA対レッカの試合が時間切れとなり、延長としてHARASHIMA対レッカの試合がゴング。HARASHIMAが、台湾からの留学生レッカを蒼魔刀で斬って落とした。
試合後、物版のみの参加となっている、ファイプロのメーカースパイク・チュンソフトは、「掟破り」などのロゴ入りグッズを告知。
最後は「ファイプロ」「ワールド」のコールで締めた。
【お知らせ】お待たせいたしました。バージョン 0.9005 リリース致しました。#FirePro #ファイプロ https://t.co/ddWNxMEX4T
— ともぞう監督 (@tomozou_kantoku) 2017年8月18日
続くセミファイナルは、それまでMCを務めていた男色ディーノが「試合になると人が変わる」と、いつもの狂乱ファイトを展開。
入場時、リングサイドに陣取っていたスキンヘッドの欧米人とおぼしきゲーム業界人に挑みかかると早くもリングが笑いに包まれる。
さらにアイザックスのミラクルアスで割り箸を折ると観衆は大爆笑。
腐女子には堪らない男色ファイトで湧かせ、最後は男色ドライバーから漢固め
で完勝。
メーンイベントは、サクセスの女子プロレスゲーム『リング☆ドリーム 女子プロレス対戦』とのコラボマッチ。
DDT今林氏が、サクセス松田プロデューサーに「大丈夫ですかDDT」と、サイバーエージェントグループ入りをネタにされたあと、ザ・レスラー・ヨシヒコガが喝采を受けて登場。
「実は一番年上」「43歳」とバラされたチェリーが「年増コール」に対してセクシーポーズをとると、怒りのKUDOがヨシヒコで思い切り殴りつける大爆笑の展開。
プロレスもDDTも知らない通りすがりの観衆も、観ただけで意味が解るヨシヒコが大活躍する試合は、DDTの面目躍如といったところ。
フィニッシュは大石が輪廻転生に沈んで大喝采を浴びた。
試合後、チェリーがゲームに登場してないことに1年越しでクレーム。年内には登場の約束を取り付けたが、リングドリームとのコラボ興行が豊島園で開催されることが発表され、「年増園ですよ」とチェリーに追い打ちをかけて終了した。
サイバーエージェントグループ参画に関して、高木社長続投、サイバーエージェントの山内隆裕取締役がDDTの取締役に就任する以外に特に変更はないとされるDDTだが、東証一部上場企業の傘下となると、当然コーポレートガバナンス、コンプライアンスが求められる事になろう。
ディーノ、アイザックス組の「ホモ」の呼称、チェリーへの年増コールなどは、批判の対象になることも予想される。
映画の台詞と同じで、差別を肯定する意図はないという理論武装をしていかないと、インディーズでウケて許されていたことが上場企業のグループ会社がやっているとなれば一転、批判の対象となってDDTらしさが失われる懸念は拭えない。
新日本プロレスを買収したブシロード木谷社長は自他共に認めるプロレスファンであり、レスラーと現場へのリスペクトが伝わってくる。
自身のプロ格路線への希望を、現場の反発に配慮して引っ込める柔軟性はその現れ。
対して、サイバーエージェント側に、1コンテンツとしての評価以上の愛がなければ、DDTの猥雑さを支持してきたファンにとっては残念な結果になる。
コンテンツとしては悪くない
サイバーエージェント、DDTプロレスを買収 AbemaTVで試合の模様を中継 CyberZ山内社長が取締役として参画 (Social Game Info) – https://t.co/O8avhf8soz— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2017年9月22日
サイバーエージェント藤田社長の盟友、堀江氏のDDTへの評価は「悪くない」
また、企業の規模としてはブシロードを凌駕するサイバーエージェントだけに潤沢な資金力でのさらなる買収や選手の獲得も予想される。
逆に数字が伴わなければ、鳴り物入りで始めた『755』の様な憂き目にあう可能性も否定できない。
新日本プロレス的ストロングスタイルへのカウンターとして、WWE的エンタメ路線を突き進んできたDDTにとっては勿論、プロレス界にとっても黒船来襲となるサイバーエージェントの参画に引き続き注目していきたい。
※詳報は9月29日発売号に掲載!
■ 東京ゲームショウ2017 4Gamer.net×DDTプロレスグループ
日時:9月22日(金) 開場11:00 開始12:00
会場:千葉・幕張メッセ「東京ゲームショウ2017」内4Gamer.netブース
<オープニングマッチ 30分1本勝負>
○樋口和貞 下村大樹
11分55秒 変形カナディアン・バックブリーカー
●島谷常寛 飯野雄貴
<第2試合 30分一本勝負>
○吉村直巳
8分47秒 ラリアート⇒片エビ固め
●神野聖人
<ファイプロ・エディットレスラーマッチ 10分1本勝負>
△HARASHIMA
時間切れ引き分け
△レッカ
<第3試合 30分1本勝負>
○HARASHIMA
8分2秒 蒼魔刀⇒エビ固め
●レッカ
<セミファイナル 30分1本勝負>
○男色ディーノ ロイズ・アイザックス
11分35秒 男色ドライバー⇒漢固め
渡瀬瑞基 ●上野勇希
<メーンイベント 30分1本勝負>
KUDO 高尾蒼馬 ○ヨシヒコ
11分22秒 輪廻転生⇒エビ固め
石井慧介 ●大石真翔 チェリー
このたびご縁がありまして株式会社DDTプロレスリングはサイバーエージェントグループの一員となりました。サイバーエージェントさんは『AbemaTV』を運営しており、そこでの露出を図ることで、若い世代によりアピールし、認知度を向上させ、更なる業務拡大を目指します。#ddtpro pic.twitter.com/UxlLVegFFt
— 高木三四郎 SanshiroTakagi (@t346fire) 2017年9月22日
なお、株式会社DDTプロレスリングは、私が引き続き社長を務めます。DDTプロレス並びに他ブランドはこれまで以上に楽しく、激しく、デタラメなドラマティックストーリーをお見せしていきます。これからも変わらぬご声援の程、よろしくお願い致します。#ddtpro pic.twitter.com/d7YbzzyFKA
— 高木三四郎 SanshiroTakagi (@t346fire) 2017年9月22日
DDTプロレスリングのサイバーエージェントグループ参画に関するお知らせ
https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/press/detail/id=14128
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