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現地時間9月9日(土曜夜)、カナダ・アルバータ州エドモントンにあるロジャーズ・プレイスにて『UFC 215』が開催された。
ウイルス感染症を患ったレイ・ボーグにドクターストップが出た結果、当初予定されていたデメトリアス・ジョンソンとのフライ級タイトルマッチは中止に。代わってメインイベントとして繰り上がった女子バンタム級タイトルマッチが、女王アマンダ・ヌネス(ブラジル 14勝4敗)と挑戦者ワレンチナ・シェフチェンコ(キルギス 14勝2敗)で争われた。あまり手数が出ないスロースタートとなった試合は以降も大きく流れが変わることはなく、序盤はシェフチェンコが押しつつも、後半になってプレッシャーを強めたヌネスが最終ラウンド終盤にテイクダウンを奪って終了し、スプリット判定でヌネスが王座防衛を成功させている。
ヌネスから強打を食らっていないと主張するシェフチェンコは結果に納得できず、試合後のインタビューで「理解できない」と繰り返し、さらに「いつもはジャッジを尊重するけど、今日の判定にはまったく同意できない。第2ラウンド、第3ラウンド、第4ラウンドは私が取っていたし、彼女のテイクダウンは全然効かなかった。またベルトに挑むつもり。だってあれは私のベルトよ!」とコメント。
公開練習では飛んでいたシェフチェンコだが・・・
一方、再び防衛を果たしたヌネスは次のように話した。
「きわどい勝利だったとは思わないわ。私にとっては明白な勝利。彼女は数回いいパンチを打ってきたけれど、各ラウンドで優勢だったのは私だし、最終ラウンドで彼女はダウンして、そこで押さえ込んで勝負を決めたわ。キャンプ全体で私は5ラウンドを戦い抜くことに焦点を当ててきた。だからこそ、試合後半を有利にコントロールする準備ができていたんだと思う。この後は地元に戻って、まずハリケーンに直面している自宅やそこで飼っている動物たちの世話をするつもり。その後は1杯のビールで祝杯を上げて、次に何をするか決めるわ」
セミファイナルとして行われたニール・マグニー(アメリカ 19勝6愛)とハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル 26勝9敗)によるウェルター級マッチは階級転向から2試合目に挑んだドス・アンジョスが1ラウンドでマグニーからタップを引き出して一本勝ちを収めた。元ライト級王者のドス・アンジョスはウェルター級に階級を上げてから2連勝を遂げており、試合後には「今日は予測していた通りの結果だ。ウェルター級には俺の身長は低すぎるなどと言う連中もいたが、俺は身長の高い奴らに対して最善を尽くして戦っている。次回はベルトをかけてファイトしたいね! ショーン・シェルビーには”デミアン・マイアに何らかの問題があるなら、俺がタイロン・ウッドリーと戦う”と伝えてある。俺は今やマグニーを倒したんだ。今のウェルター級は幅広いタイプのファイターが集まる階級になっているし、次にタイトルを狙える存在は俺以外に誰もいない。準備は万端だ!」とタイトル挑戦に意欲を見せている。
また、メインカードに登場した北京五輪レスリング金メダリストでフライ級ランキング2位につけるヘンリー・セフード(アメリカ 10勝2敗)は同5位のウィルソン・ヘイス(ブラジル 22勝7敗)と対戦し、第2ラウンドに右のカウンターでヘイスを倒すとパウンドの連打を見舞い、レフェリーの静止を受けてノックアウト勝ちを収めた。
UFC 215は9月16日(土)22時から『FOXスポーツ&エンターテイメント』にて録画放送される予定。なお、放送時間および放送内容は事情により変更される場合がある。
次回のUFCイベントは日本時間9月17日(日)に開催されるUFCファイトナイト・ピッツバーグだ。メインイベントは元ミドル級王者のルーク・ロックホールドがデビッド・ブランチを迎え撃つ一戦が予定されている。
■ UFC 215
日時:2017年9月9日(土)、日本時間10日(日)
会場:ロジャーズ・プレイス(カナダ・アルバータ州エドモントン)
【試合結果 メインカード】
<メインイベント 女子バンタム級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
○アマンダ・ヌネス
判定2-1(47-48、48-47、48-47)
●ワレンチナ・シェフチェンコ
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●ニール・マグニー vs.
1ラウンド(3分43秒)サブミッション(肩固め)
○ハファエル・ドス・アンジョス
<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ヘンリー・セフード
2ラウンド(0分25秒)KO
●ウィルソン・ヘイス
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○イリル・ラティフィ
判定3-0(29-28、29-28、30-27)
●タイソン・ペドロ
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジェレミー・スティーブンス
判定3-0(30-26、30-26、30-25)
●ギルバート・メレンデス
【プレリム】
<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●サラ・マクマン
2ラウンド(4分16秒)サブミッション(肩固め)
○ケトレン・ヴィエラ
<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○サラ・モラス
1ラウンド(2分51秒)サブミッション(アームバー)
●アシュリー・エバンス・スミス
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
●ギャビン・タッカー
判定3-0(24-30、25-30、27-29)
○リック・グレン
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
●ミッチ・クラーク
2ラウンド(4分36秒)TKO
○アレックス・ホワイト
【アーリープレリム】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●ルイス・エンリケ
判定3-0(29-29、28-29、28-29)
○アルジャン・シン・ブラー
<ライト級 5分3ラウンド>
○ケイジャン・ジョンソン
3ラウンド(0分49秒)KO
●アドリアーノ・マルチンス
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