インスタ映えしない、昭和プロレスの匂い漂う鈴木軍 新日マット制圧か!

 G1は終了したが、新日本プロレスの勢いは衰えない。
 9・9後楽園は当日券も早々に完売。満員札止めでの開催となった。
 
 WAVEのGAMI代表がパイを奪い合ってる現状を嘆いていたように、後楽園ホールを易々と埋められる団体は多くない。


 なにしろ、地方まであまねく知れ渡っている大仁田は引退を前に各団体に引っ張りだこで大車輪の活躍だが、同じく知名度抜群のライガーはシンガポールでブシロードが主催するCHARAEXPO2017へ顔を出すため堂々欠場をする余裕がある。

 ではなぜ新日がといえば、外道ではないが
「レベルが違う」 
という事になろう。
 第1試合の6人タッグも、TAKAみちのくをして
「これでヤングライオンなの?」
と舌を巻いた岡、北村が永田、中西と登場。他団体ならメーンになってもおかしくない試合である。
 もちろん、各団体素晴らしい選手はいるが、メーンイベンター級の動きをやってのける選手が第1試合からズラッと並んでいるのが新日本プロレスということになるか。

 第4試合の空中戦も、縦長動画の時代にあった最先端のファイトといえる。
 
 むろん、他団体はそこを補う為のアングルを必至で組んでいるわけで、そこが新日の弱点ともいわれてきたのだが、最近そこを埋めつつあるのが鈴木軍。

 一言でいえばインスタ映えしないおっさん集団(うちのカミさんが一番美形だと評するタイチも居るが)なのだが、鈴木「軍」となった途端に俄然輝いてくる。
 
 WWEのマイクアピールは相手の人格を破壊するレベルだが、TAKAタイチの小馬鹿にしたモノマネや、鈴木みのるの「ブタ野郎」発言などの人格否定発言はかなりの破壊力。
 オカダや内藤の慇懃無礼に相手を否定するスマートさに比べると、陰湿過ぎるきらいはあるが、ヒールの口激としては大正解であろう。
 
 試合の方も、この日のイルミネーションマッチはまさに鈴木軍のためにあるかと思わせる、緊密な連携で魅せた。
 相手が落ちかかったところへすかさず殺到してスリリングさを醸し出す動きが素晴らしく、グループとしての完成度はプロレス史上でもかなりのもの。プロレスの試合で多人数の乱闘となると、弛緩した空気になる場合もあるが、緊張感を保っているのがスゴい。
 勿論、他チームの息のあった連携技も素晴らしいのだが、試合の権利があろうがあるまいが、見栄えが悪かろうがスキなく相手を遮二無二攻めていく鈴木軍の必死さは特筆すべきように思う。
 
 個々の工夫も見逃せないところで、常々タイチによるゴングの木槌でわざわざ殴るのは非効率だなと思っていたのだが、今シリーズはタグチ監督の尻に突き刺したかと思えば、この日はエース棚橋の鼻の穴に突っ込む極悪ぶり。これなら木槌である必然性もあり、唸らされた。
 
 結果だけ見れば、エルガンの延髄斬りで鈴木みのるが落下しての敗北だったが、目の離せない、飽きさせないあっという間の25分だった。
 
 ケイオスを凌駕するほどに人気の高まってきた鈴木軍だけに、9・10福島でのランバージャック戦も楽しませてくれそうだ。 

■ Road to DESTRUCTION
日時:9月9日(土) 開場17:30 開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1720人(札止め)

第1試合 20分1本勝負
〇岡倫之 川人拓来 永田裕志
 8分52秒 逆エビ固め
●海野翔太 北村克哉 中西学

<第2試合 20分1本勝負>
邪道 〇バレッタ YOSHI-HASHI 後藤洋央紀
 9分39秒  変形エビ固め
タンガ・ロア タマ・トンガ ●高橋裕二郎 バッドラック・ファレ

<第3試合 20分1本勝負>
〇真壁刀義 ハンソン レイモンド・ロウ 
 7分17秒  キングコング・ニードロップ⇒片エビ固め
●TAKAみちのく デイビーボーイ・スミスJr. ランス・アーチャー

<第4試合 20分1本勝負>
〇ロッキー・ロメロ ウィル・オスプレイ
 11分15秒  ノミスギニー⇒片エビ固め
高橋ヒロム ●BUSHI

<第5試合 30分1本勝負>
デビット・フィンレー〇ジュース・ロビンソン
 9分30秒  パルプフリクション⇒片エビ固め
●レオ・トンガ チェーズ・オーエンズ

<第6試合 30分1本勝負>
●矢野通 石井智宏 オカダ・カズチカ
 10分52秒  横入り式エビ固め
〇SANADA “キング・オブ・ダークネス”EVIL 内藤哲也

<第7試合 時間無制限 イリミネーションマッチ>
リコシェ 田口隆祐 KUSHIDA 棚橋弘至 〇マイケル・エルガン 
 25分10秒  延髄斬り⇒オーバーザトップロープ
タイチ 金丸義信 エル・デスペラード 飯塚高史 ●鈴木みのる

○金丸義信
 12分07秒 首固め
●リコシェ 

○田口隆祐
 13分15秒 エビ固め
●金丸義信 

○タイチ
 14分03秒 タイチ式外道クラッチ
●田口隆祐 

○KUSHIDA
 15分42秒 オーバーザトップロープ
●タイチ 

○デスペラード
 17分43秒 横入り式エビ固め
●KUSHIDA 

○棚橋弘至
 18分28秒 オーバーザトップロープ
●デスペラード 

○飯塚高史
 18分35秒 オーバーザトップロープ
●棚橋弘至

○マイケル・エルガン 
 20分01秒 エルガンボム⇒エビ固め
●飯塚高史

マイケル・エルガン  
 25分10秒 オーバーザトップロープ
●鈴木みのる 

※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)

[ファイトクラブ]8・8横浜 29年目のフルタイムドローの誤謬〜鈴木みのるは何故オカダを寝させなかったのか〜

※490円電子書籍e-bookで読む(PayPal決済easypay、銀行振込対応)
’17年09月14日号TAKAみちのく25周年高山善廣GFWインパクト巌流島Rebelsポーゴ