8・12大田の10周年記念大会を成功のうちに終え、リング上で大同団結、8・27大阪から11年目のスタートを順調にきったと思われたWAVE。その矢先、8・30新宿でハリケーン級の大波がやってきた。
まず、第4試合では、魔法のステッキを紛失中のフェアリーが魔法を使えず敗退。そこへケンドー・カシンの手紙が代読され、タッグでの『カベジェラ・コントラ・カベジェラ』が決定。
しかし直後に謎のマスクマンが乱入し、フェアリーを魔法のステッキで殴打。フェアリーが魔法奪還に乗り出す事になった。
そしてメーンで長浜のバックドロップホールドに敗れた夏が突然退団を発表、11年目を歩み始めた矢先に生え抜き一期生の衝撃的決断に会場は騒然となる。
夏が退場すると、GAMI代表が登場し、31日の記者会見を発表してその場を収めた。
そしてメンズWAVEの後藤の試合を組まなかった理由を
「腹筋が割れてないから」
と明かし、新たに石黒レフェリーをプロデューサーに迎え入れてメンズのテコ入れを計ることを宣言した。
続けて9・17後楽園での1DAYタッグトーナメント開催を発表。
出場チームが決定すると、朱崇花がリングインして、山下りなにレジーナ戦を逆指名する下克上宣言。8・12大田の世志琥に続いての規格外ともいえる強敵、朱崇花の挑戦を山下が承諾し、防衛戦が決定、最後は長浜の「これが、WAVEだ! 」で怒濤の大会を締めくくった。
明けて31日12:30から、GAMI代表と夏すみれによる記者会見と、同時配信が行われた。
夏は退団の理由を、
「膝の怪我での欠場中から、WAVEのポスターなど、グラフィック関係の仕事をアルバイト的に始め、プロレスと両輪でうまくいっている。25歳を迎えて、グラフィックの仕事と、プロレスも国籍、性別問わず間口を広げようと思い立った」
と説明。もう1つの理由としては、常々関西に住みたいと思っていたことをあげ
「東京に疲れた。家賃が高い。名古屋では同じぐらいで3倍の広さに住んでいた。今は防空壕ぐらいの部屋で、もっと広いところに住みたい」
とも語った。
それを受けてGAMI代表が、大阪女子プロレスが休止していることもあり、関西に拠点を移したい希望を適えるために退団を受け入れたと説明、同時にフリーの大先輩として貴重で説得力あるアドバイスを贈る。
また、「関西恋人説」などを否定しつつも、
「年齢的に居てもおかしくはない」
と付け加えて夏が慌てて打ち消す場面も。
今後のWAVE登場に関しては、10・9で辞めた直後の10・30のオファーを出し、夏から
「さすがにそれは…」
と断られた事を明かすなど、夏の円満退団説を裏付けたが、一方GAMI代表は
「夏は円満といっているが、円満ではありません。プロレスに円満なんてない」
と真顔でいうと、今後のグラフィックの仕事に関しても
「パンフレットも私が作れるし」
と笑いを誘った。
総じて、25歳夏すみれの揺れる想いに対して、
「ミックスをやりたいといっても、お客さんは望んでない、AKBとジャニーズのデュエットは観たくない」
と説得力ある否定をした様に、プロレスラーとして、フリーとして、女性としての大先輩であるGAMI代表が、その意思を尊重しつつも心配している様子の伝わってくる会見ではあった。
ともあれ、並んで会見したことで、プロレスマスコミの
「すわ一大事か」
との先入観を打ち消し、10・9後楽園のラストマッチまでリング上のドラマに集中できる体制となった。
■ WeekdayWAVE vol.110~Thanks~
日時:8月30日(水) 開場18:15 開始19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:288人
<第1試合 スクランブルWAVE〜HAPPY〜 20分1本勝負>
●水波綾 大畠美咲
3分29秒 十字固め
〇春日萌花 希月あおい
ベストフレンズとの3番勝負を終えた水波綾と大畠美咲の「Avid Rival」が、春日萌花と希月あおいのSO ON FLOWER(SOF)と対戦した。
<第2試合 スクランブルWAVE〜ゴキゲン〜 20分1本勝負>
宮崎有妃 ●野崎渚
2分51秒 ゴキゲンクラッチ
〇米山香織 チェリー
8・12大田で4年半ぶりに復帰した野崎渚が、かつての先輩・宮崎有妃と、復帰後初の元NEOタッグを結成。対する“ゴキゲンBBA”米山香織&チェリーは、宮崎がOVER SUNとして保持していたベルトを奪った因縁の相手。
<第3試合 チャレンジWAVE 15分1本勝負>
〇桜花由美
8分18秒 ビッグブーツ⇒エビ固め
●桃野美桜
10代の桃野が「びびってんじゃねーよ! 」「クソババア! 」と傍若無人ファイトも、桜花怒りのビッグブーツに沈んだ。
<第4試合 コミカルWAVE 20分1本勝負>
●フェアリー日本橋 旧姓・広田さくら
10分9秒 ブレーンバスター⇒片エビ固め
〇沙紀 門倉凛
魔法のステッキを紛失中のフェアリー日本橋はカシンのブラーバを持っての入場。
一方、旧姓・広田さくらは、沙紀の元・パートナーである瑞希のコスプレで登場。「○○○が見えた」をやろうとするも、沙紀が拒否。すると広田は
「こっちはな、産後の体型さらして、やっとんのじゃ! 付き合ってもいいだろ!!」
と猛抗議。しぶしぶ沙紀が付き合おうとするが、門倉が妨害し、大人の事情を死守した。
<第5試合 ADEYAKA WAVE 15分1本勝負>
△朱崇花
時間切れ引き分け
△志田光
志田光と朱崇花、2015年10・18新木場大会でのシングルマッチ以来の対峙。その時は志田がファルコンアローで勝利を収めたが、この日は朱崇花が成長を見せつけてのフルタイムドローとなった。
<第6試合 DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合〜30分1本勝負>
[王者組]
〇長浜浩江 小林香萌
18分19秒 バックドロップ・ホールド
山下りな ●夏すみれ
[挑戦者組]
※第19代王者組初防衛に成功
■ NEW CHAPTER
日時:9月17日(日) 開場11:15 開始12:00
会場:東京・後楽園ホール
19歳・桃野の母親が同じ38歳と知ってショックの桜花…
「dual shock wave 2017 運も実力のうち1DAYトーナメント」開催決定!
◆エントリー選手
チャンピオンチーム:長浜浩江&小林香萌
プロデューサー推薦枠:彩羽匠&門倉凛
春日萌花&希月あおい
水波綾&大畠美咲
米山香織&チェリー
宮崎有妃&野崎渚
沙紀&旧姓・広田さくら
桃野美桜&桜花由美
以上8チームによる、全てルールの違うかなりトリッキーなトーナメント。
ルール組み合わせは後日抽選により決定!
▼今回決定対戦カード
<Regina di WAVE WAVE認定シングル選手権 30分1本勝負>
[王者]
山下りな
vs.
朱崇花
[挑戦者]
※王者2度目の防衛戦
<Chaos WAVE 〜敗者髪切りマッチ〜 時間無制限1本勝負>
「フェアリー軍」
フェアリー日本橋 未知のパートナー
vs.
「カシン軍」
ケンドーカシン 未知のパートナー
▼前売りチケット料金
■S-SRS=7,000円
■SRS席=7,000円
■スーパーシート=6,000円
■RS席=5,000円
■指定A席=4,000円
■指定B席=3,000円
■レディースシート=3,000円※事務所取扱いのみ販売
※当日各500円アップ。
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼[ファイトクラブ]馳浩とMASTERSリーグ定着~アイスリボン事件簿~業界用語の推移
※490円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
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