内藤敗退『デ・ハポン』締めはお預け! 飯伏、2階から背面ダイブも空砲で崖っぷち3敗目!

 新日本プロレス『G1 CLIMAX 27』折り返しとなる東海2連戦の初戦、7・29愛知が満員札止めで開催された。会場は帽子やTシャツを身に着けた親子連れも目立ち、観客動員が右肩下がりのドラゴンズとは対照的な新日プロの昇り調子が際だった。
 
 試合の方も、第1試合から先日ケニーオメガを敗ったマイケル・エルガンが登場する充実ぶり。第2試合で北村がヒロム、EVILを1人で吹き飛ばすド迫力ファイトで湧かせると、続くバレットクラブと鈴木軍対決ではタマ・トンガが花道の鈴木みのるを急襲。裕二郎はタイチと得物を使って渡り合い、デスペラードにも一突き見舞うとピンプジュースで締めた。試合後はタマがタイチのマイクスタンドを奪って棒術のデモンストレーションで鈴木を挑発。岐阜への布石を打った。
 第5試合登場のジュース・ロビンソンは相変わらず膝の状態は思わしくなく、脚を思うように曲げられない状態。オカダはそれを慮ってか挑発か、椅子を高く積み上げて膝への負担の少ない状態にして顔を打ち付ける。
 そしてジュースと共に登場の岡はサングラスをかけてタグチジャパンポーズ。筆者含むアキバ系にとって「俺達の岡」へ屈辱の強要だが、挙げ句に矢野通に634から丸め込まれて敗退、股間に氷嚢を充てる事態となった。
 真壁から、人気声優・花澤香菜との2ショット写真を見せられて泣いて悔しがった岡にしてみれば、今をときめくトップ声優プ女子である三森すずこ、上坂すみれの2人が揃って一推しを広言する矢野は不倶戴天の敵であるはずで、眠れぬ夜を過ごしそうな名古屋となった。

 リーグ戦の方は、飯伏がファレをジャーマンで投げ捨てると、2階からのラ・ケプラーダを披露して場内大歓声。しかし入場時にL.I.Jファンのダリルを奪って粉砕したファレの、必殺フルコースに沈む。続いてAリーグ3勝でトップタイのザックセイバーはNEVER戦に続いて後藤に連敗。
 セミファイナルでは地元の大声援を受けるYOSHI-HASHIがホームアドバンテージを生かせず敗退した。
 そしてメーンでは大コールを受けて登場の内藤が石井の首筋を執拗に攻めた上に口中を切って流血させる。対して、ここのところ勝っても負けて名勝負を連発する石井は頭突きとチョップで反撃、最後は垂直落下式ブレーンバスターで内藤を沈めた。
 LAで負けたばかりの後藤相手に内藤がメーン登場ということで、当然快勝と試合後の『デ・ハポン』締めを期待していたファンも思わず拍手で称える納得の結末となった。 

 この日を終えた結果、内藤とザックが2敗に後退したことで、棚橋が独走態勢を築く勢い。8・1鹿児島、地元でエースを迎え撃つ飯伏としては絶対落とせない一戦となったが、同じく地元のYOSHI-HASHIが敗れただけに予断を許さない。
 
  観客に『試合予想』をさせる事に懸念を示した本誌ではあるが、直近負けた相手への連敗、ホームアドバンテージも通用しない…と、プロレス的お約束をあっさり覆して『G1 CLIMAX 27』のリーグ戦は進んでいる印象。
 
 今後も予断を許さない状態で、佳境に入って行きそうだ。 


■ ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27
日時:7月29日(土) 16:30開場 18:00開始
会場:愛知・愛知県体育館
観衆:6327人(札止め)

<第1試合 20分1本勝負>
●デビッド・フィンレー  マイケル・エルガン
 5分14秒  Skull End※ギブアップ
BUSHI 〇SANADA

<第2試合 20分1本勝負>
北村克哉 ●川人拓来
 5分9秒  逆エビ固め※ギブアップ
〇高橋ヒロム “キング・オブ・ダークネス”EVIL

<第3試合 20分1本勝負>
●タイチ 鈴木みのる
 5分24秒  ピンプジュース⇒片エビ固め
〇高橋裕二郎 タマ・トンガ

<第4試合 20分1本勝負>
天山広吉 〇小島聡
 7分25秒  ラリアート⇒片エビ固め
●チェーズ・オーエンズ ケニー・オメガ

<第5試合 20分1本勝負>
●岡倫之 田口隆祐 ジュース・ロビンソン
 8分25秒  634⇒横入り式エビ固め
外道 〇矢野通 オカダ・カズチカ 

<第6試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(3勝2敗=6点)
〇真壁刀義
 10分45秒  キングコング・ニードロップ⇒片エビ固め
●永田裕志
(0勝5敗=0点)

<第7試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(2勝3敗=4点)
●飯伏幸太
 11分37秒  バッドラックフォール⇒片エビ固め
〇バッドラック・ファレ
(3勝2敗=6点)

<第8試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(3勝2敗=6点)
〇後藤洋央紀
 10分10秒  GTR⇒エビ固め
●ザック・セイバーJr.
(3勝2敗=6点)

<第9試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(4勝1敗=8点)
〇棚橋弘至
 13分34秒  ハイフライフロー⇒片エビ固め
●YOSHI-HASHI
(1勝4敗=2点)

<第10試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(3勝2敗=6点)
石井智宏
 20分58秒  垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
内藤哲也
(3勝2敗=6点)


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