『G1 SPECIAL in USA』直前! 新日本プロレス北米進出成功を断言できる理由。

 いよいよ新日本プロレスLA大会『G1 SPECIAL in USA』が目前に迫った。
 来年の現地法人設立、北米侵攻へ向けての大事な大会ではあるが、直前の6・30、7・1には逆にWWEに満員の両国大会を開催され、のど元にナイフを突きつけられての渡米となる。

 新日の世界進出に対して成否いずれかになるか、本誌内でも評価は割れる所。
https://miruhon.net/71333
 だが親会社ブシロードの現在の展開をみて、1つだけ断言できるのは、仮につまづきがあったとしても、簡単に撤退することは無く、軌道修正して踏みとどまるだろうという事だ。

 まず、現在ブシロードがTOKYOMX他で放送しているアニメ『ひなろじ』は、元々は鳴り物入りではじめたTCG『ラクエンロジック』の派生作品。
 『ラクエンロジック』は、比較的低年齢向けに展開される『バディファイト』『ヴァンガード』の上の層を狙ったTCG(トレーディングカードゲーム)で、ハードな世界観のアニメも2016年1月〜放送したが、いまひとつ振るわずに1クールで終了。
 普通ならそこで撤退戦にうつるところだが、学園萌え路線『らくろじ部』として軌道修正、手応えを掴むと、新たに『ひなろじ』に発展させてアニメ放送と開始と反転攻勢に出ている。
http://luck-and-logic.com/

 また、同じく鳴り物入りではじめたプロジェクト『バンドリ! 』のアニメが不振に終わったことはアニメジャパンレポートでも既報だが、先行していた声優によるバンド「ポッピンパーティ」の人気を足がかりに声優ガールズバンドライブでの展開を継続、テレビでも毎週の様に特番を流し、再放送も繰り返して浸透を図っている。武道館ライブのチケットをソールドアウトさせ、同時にライブビューイングを行う盛況ぶりにこぎ着けた。 

 そう考えると、ひとたび北米進出に乗り出したからには、新日本プロレスも成功するまで踏ん張り続ける可能性が非常に高い。
 
 ブシロードの本気度の1つの現れが、LA大会直前に発表された『企業ロゴの変更』である。
 長年親しまれたカタカナの『ブシロード』を、アルファベットのBを大きくあしらった英語表記に変更してきた。
 
 木谷オーナーは、グローバルスタンダードの退潮、保守主義台頭を理由に世界進出にネガティブな発言を行ったがそれはカムフラージュで、しっかり準備を進めていたのである。
 
 その先駆けとして、新日プロの北米大会と同じ日程でブシロードのイベント『ブシロードグランドフェスティバル』を同会場でも実施しており、子会社の新日本プロレスに留まらず、会社をあげてLAに乗り込んでいる。
 売り上げの過半数を占めるアナログのカードゲームによるイベントは勿論だが、ミルキィホームズ、ポッピンパーティ他によるステージは、いずれライブ進出も予想される展開。
 8月頭にリリースの同社新作TCG(トレーディングカードゲーム)は当面英語版のみで展開するなど、新日本プロレスと平行してブシロードとして北米に乗り込む意図がありあり。
  
 新日本プロレス単体での侵攻が困難とみてとれば、アニメ&ゲームとの融合という、WWEにはない独自路線での巻き返しを図れる強みがブシロードにはある。
 恐らくWWEにはさしたる脅威とは見られていない新日本プロレスのLA大会だが、『ブシロードグランドフェスティバル』と併せてどうなるかを見ていく必要があろう。  

https://www.bushiroadgrandfest.com/

■ G1 SPECIAL in USA
日時:7月1日(土) 15:30開場 17:00開始(現地時間)
会場:アメリカ・ロングビーチ コンベンション アンド エンターテイメント センター

<第1試合 20分1本勝負>
バレッタ ロッキー・ロメロ ウィル・オスプレイ マーク・ブリスコ ジェイ・ブリスコ
 vs.
ニック・ジャクソン マット・ジャクソン マーティ・スカル 高橋裕二郎 バッドラック・ファレ

<第2試合 20分1本勝負>
ティタン ドラゴン・リー ボラドール・ジュニア 獣神サンダー・ライガー
 vs.
高橋ヒロム BUSHI “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA

<第3試合 無制限1本勝負 初代IWGP USヘビー級王座決定トーナメント1回戦>
ジェイ・リーサル
 vs..
ハングマン・ペイジ

<第4試合 無制限1本勝負 初代IWGP USヘビー級王座決定トーナメント1回戦>
ジュース・ロビンソン
 vs..
ザック・セイバーJr

<第5試合 30分1本勝負>
デビット・フィンレー ジェイ・ホワイト KUSHIDA 棚橋弘至
 vs..
田中翔 小松洋平 ヨシタツ ビリー・ガン

<第6試合 60分1本勝負 IWGPタッグ選手権試合>
[第76代王者組]
タンガ・ロア タマ・トンガ
 vs.
ハンソン レイモンド・ロウ
[挑戦者組]
※初防衛戦

<第7試合 無制限1本勝負 初代IWGP USヘビー級王座決定トーナメント1回戦>
石井智宏
vs.
内藤哲也

<第8試合 無制限1本勝負 初代IWGP USヘビー級王座決定トーナメント1回戦>
マイケル・エルガン
vs.
ケニー・オメガ

<第9試合 60分1本勝負 IWGPヘビー級選手権試合>
[第65代王者]
オカダ・カズチカ
vs.
Cody
[挑戦者]
※7度目の防衛戦

■ G1 SPECIAL in USA
日時:7月2日(日) 15:30開場 17:00開始(現地時間)
会場:アメリカ・ロングビーチ コンベンション アンド エンターテイメント センター

<60分1本勝負 IWGPインターコンチネンタル選手権試合>
[第16代王者]
棚橋弘至
vs.
ビリー・ガン
[挑戦者]
※初防衛戦

<60分1本勝負 IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[第52代王者組]
ニック・ジャクソン マット・ジャクソン
 vs.
バレッタ ロッキー・ロメロ
[挑戦者組]
※初防衛戦 


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[ファイトクラブ]新日プロ後楽園2連戦、観客論不在の中迫る危機とその回避術。

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