後楽園連戦直前! 2冠王KUSHIDAのIWGPジュニア王座防衛に黄信号!

 6・20後楽園を終えたあと、東北で3連戦をこなした新日本プロレスのミニシリーズ『KIZUNA ROAD 2017』もいよいよ後楽園の最終2連戦を残すのみとなった。県庁所在地である盛岡は勿論、五所川原、酒田という土地でも1000人超の集客は、後楽園でも数百人の興行が珍しくない個人消費大停滞の長期不況下にあって特筆すべき勢い。  
 試合の方はL.I.Jが2度締め、最後の前哨戦ではケイオス。  
 IWGPジュニア、NEVER無差別級供に、特に波乱の予兆はなく見えるが、気になるのは後藤。鈴木軍との対戦から外れて前に回り、矢野、石井らと組んで本体との対戦が続いた。
 大技を出さないファイト内容も合わせると肩の状態が思わしくないのではないかと思われる。後楽園でテーピングをして出てくるか、どういったファイトを見せるかは注目したい。

NEVER無差別級はオカダが王座移動を明言はしているが…
 
 もう1つ注目は、2日連続で第1、第2試合でのヤングライオン10分フルタイムドロー劇。ヤングライオン同士、5分前後でまとめることの多いなか、長時間の試合は経験の意味でも貴重。
 安全のために1人辺りの試合数を減らすことの一環でもあろうが、様式美を楽しむ他人数マッチとメリハリをつける意味で観客にとっても嬉しい話だと思う。もう一歩進んで、プロレスルールで勝負論のある試合になれば最高だが。

■ KIZUNA ROAD 2017
日時:6月24日(土) 17:00開場 18:00開始
会場:岩手・岩手県営体育館
観衆:1862人

<第5試合 30分1本勝負>
高橋ヒロム BUSHI “キング・オブ・ダークネス”EVIL 〇SANADA  内藤哲也
 12分11秒  Skull End
●デビット・フィンレー 田口隆祐 ジュース・ロビンソン 真壁刀義 棚橋弘至

<第6試合 30分1本勝負>
YOSHI-HASHI 〇オカダ・カズチカ
 13分59秒  レインメーカー⇒片エビ固め
●デイビーボーイ・スミスJr. 鈴木みのる

日時:6月23日(金) 17:30開場 18:30開始
会場:青森・五所川原市民体育館
観衆:1248人

<第1試合 10分1本勝負>
△海野翔太
 10分00秒 時間切れ引き分け
△八木哲大

<第2試合 10分1本勝負>
△岡倫之
 10分00秒 時間切れ引き分け
△北村克哉

<第5試合 30分1本勝負>
外道 〇YOSHI-HASHI オカダ・カズチカ
 13分03秒 バタフライロック
●TAKAみちのく デイビーボーイ・スミスJr. 鈴木みのる

<第6試合 30分1本勝負>
高橋ヒロム BUSHI “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 〇内藤哲也
13分53秒  デスティーノ⇒片エビ固め
●デビット・フィンレー 田口隆祐 ジュース・ロビンソン 真壁刀義 棚橋弘至

日時:6月22日(木) 17:30開場 18:30開始
会場:山形・酒田市体育館
観衆:1024人

<第1試合 10分1本勝負>
△海野翔太
 10分00秒 時間切れ引き分け
△八木哲大

<第2試合 10分1本勝負>
△岡倫之
 10分00秒 時間切れ引き分け
△北村克哉

<第5試合 30分1本勝負>
●外道 YOSHI-HASHI オカダ・カズチカ
 13分24秒  スリーパーホールド⇒体固め
●TAKAみちのく デイビーボーイ・スミスJr. 〇鈴木みのる

<第6試合 30分1本勝負>
●デビット・フィンレー 田口隆祐 ジュース・ロビンソン 真壁刀義 棚橋弘至
 13分41秒  EVIL⇒体固め
高橋ヒロム BUSHI 〇“キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 内藤哲也

 そして東北3連戦で波乱の予兆はないと思われたところ、海外から気になる試合結果が入ってきた。
 本誌でも既報の通り、ROHのマサチューセッツ大会、KUSHIDAがROH世界TV選手権で2連勝、ベルトを死守したのである。
https://miruhon.net/71459
 TV選手権王者は月1のTVマッチ防衛戦が義務づけられているにも関わらず、先月は新日のベストオブ~を優先して欠場したKUSHIDA。
 何故その時点で剥奪されないのかと思ったら、連勝してのベルト死守ということで長期政権も視野に入ってきた。今後ROHの興行を優先することになると、KUSHIDAを「海外にいって調子に乗ってる」と罵倒したBUSHIの王座奪取もあり得る。

 KUSHIDAが田口監督を招いての『KUSHIDAのナイショ話』でタグチジャパンとL.I.Jの抗争長期化を示唆、NEVER6人タッグ以外の燃料としてジュニアのベルトが行き来する可能性もある。
 7月はLA大会に続いて、「『ベストオブ~』をロンドンで」との現地の要請でジュニア選手を主体にしたロンドン遠征も待ち構える新日本プロレス。
 まずは後楽園2連戦に注目したい。  

http://www.njpw.co.jp/wp-content/uploads/2017/06/kushida30.mp3

■ ROH BEST IN THE WORLD
日時:現地(マサチューセッツ)時間・6月23日(金)
会場:Lowell Memorial Auditorium

【第6試合 ROH世界TV選手権】
[王者]
〇KUSHIDA
 バック・トゥ・ザ・フューチャー
●マーティ・スカル
[挑戦者]
※KUSHIDAが初防衛に成功。

日時:現地(マサチューセッツ)時間・6月24日(土)
会場:Lowell Memorial Auditorium

<第11試合 ROH世界TV選手権>
[王者]
KUSHIDA
 バック・トゥ・ザ・フューチャー
ジェイ・ホワイト
[挑戦者]
※KUSHIDAが2度目の防衛に成功。

■RPW BRITISH J CUP
日時:現地(ロンドン)時間 7月8日(土) 開始18:00
会場:Walthamstow Assembly Hall

▼対戦カード
<BRITISH J CUP 1回戦>
タイガーマスク
 vs.
マーティー・スカル

<BRITISH J CUP 1回戦>
KUSHIDA
 vs.
カイル・オライリー

<BRITISH J CUP 1回戦>
田口隆祐vsウィル・オスプレイ

<BRITISH J CUP 1回戦>
獣神サンダー・ライガー
 vs.
JOSH BODOM

<シングルマッチ>
石井智宏
 vs.
Matt Riddle

<タッグマッチ>
高橋ヒロム BUSHI
 vs.
Chris Brookes Travis Banks


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