[週刊ファイト6月29日号]収録 [ファイトクラブ] 公開中
▼スターダム壊滅と恐るべき『メイ・ヤング・クラシック』~猪木お家騒動
タダシ☆タナカ&シュート活字委員会編
・トニー・ストーム、テッサ・ブランチャード、アルファ・フィーメルまで
・アントニオ猪木「今のままのIGFは無くなります」~「このハゲ~」離党
・ベラトールもマクxメイウェザーも実況マウロ・ラナーロ、そしてNXTへ
―― スターダムのトニー・ストーム(入場曲モトリー・クルー)が7・13-14から開幕するWWE女子トーナメント『メイ・ヤング・クラシック』に、宝城カイリと一緒に出ると活字にしたのは本誌5月25日号までさかのぼるんですが、いつも情報が余りに早すぎて、どれだけ毎号、他誌にない先行スクープだらけなのか浸透してないのかもです。
それで皮肉にも、紫雷イオが長期欠場を本誌締め切り日の木曜6月22日に記者会見した。5月14日にワールド・オブ・スターダム選手権試合にて、挑戦者トニー・ストームのパイルドライバーを受けて首を負傷。しびれなどの症状が出るようになったという発表でして・・・。
オフレコ 蓄積ダメージはともかく、アングルではないでしょう。会社にもリング上のケガ扱いにしてもらって休みをもらい、WWE合流は先延ばしになると。どっちみち、21日に王座を岩谷麻優に落とすことまで本誌は出してあるから、「体調が万全ではなかった」という言い分もできる。イイんじゃないかなぁ。しばらく休んでから離脱にするという筋道だね。宝城と一緒に行っても、インパクトが弱まるとのプライド判断もあるだろうし。もうサインはしてるけど。
―― それにしても、5月25日号にはトニー・ストームと30分やったことまで分析されてます。やはり、圧倒的に深く、濃い専門媒体の面目躍如ですね。
オフレコ トニー・ストームにメキシコのプリンセサ・スヘイ、BAKA BAKAのクレイジー・マリー・ドブソンことサラ・ローガンと、さらにキンバー・リーと(NXTではアビー・レェィズ)、みんなREINA女子プロレスじゃないか。そしてTNAのジェイドことミア・イムも噂だと。REINAは早すぎて、ファンがついてこれなかった(笑)。それにしても『メイ・ヤング・クラシック』恐るべし。
―― 90歳で死んだババアの祟りじゃないかと。WWEは世界でダントツのイチバン! 女子でもイチバンだと。なんせ、あの怪女、1954年にミルドレッド・バークと一緒に来日して、蔵前国技館で日本初の女子プロレス興行のリングにいたという、真正のバケモノです。
オフレコ いよいよ、世界からトップを集結させた、本物の女子プロレスに原点回帰するというアピールだろうね。17カ国から全32選手が参戦とかのうたい文句が際立つ。
―― ロンダ・ラウジーのルームメイト、シェイナ・ベイズラーも参戦です。映像配信サービスで英語版もやるようになって、スターダムは狙われた。
“スペードの女王”シェイナ・ベイズラー、同期来日のニッキー・ニューウェル photo by A-rex
オフレコ シェイナもメタルにプロレスの姉御らしい。UFCでは成績残せなかったし、DEEP JewelsでKINGレイナに負けちゃったけど。地元ではローラー・ゲームのコーチもやっている。悪役と善玉のスポーツ・エンタテインメント! プロレスと同じやから。
―― そして、締め切りの直前に、かねてから噂のテッサ・ブランチャード、アルファ・フィーメルことジャジー・ガーベルトも公式発表された。
オフレコ 紫雷や宝城と、トップの動向が注目されがちだけど、外国人選手を根こそぎ持っていかれたのは痛過ぎる。確かに、女子の場合は上が抜けたという非常事態が、次の世代のチャンスになる場合が男子以上にアリやけど、スターダムの場合、岩谷や美闘陽子がギャップを埋められるのかどうか。
―― 本当の痛手は、美人のトニー・ストームだと思いますねぇ。