6・24新木場、ポーゴさんへ捧げる涙の10カウント。がんばるブスモンゴル、たむをBig有刺鉄線ブラアタックで棺桶爆破葬!

 大仁田が「ルックスがいいから」との理由で、たむをFMWに起用したことで勃発したモンゴルとの遺恨。
 たむの救急搬送など加熱する中、決着戦の舞台として用意された6・24新木場Big有刺鉄線ブラジャー争奪棺桶電流爆破8人タッグデスマッチが行われた。

 当初発表されたカードで、師匠である大仁田がたむ側に付くことに「不公平」と不満を漏らしていたモンゴルが「チーム分けは、くじ引きに変更してほしい」と要求したのを受け、カードは白紙撤回、当日を迎えた。

 メーン開始時に8人がリングインし、たむとモンゴルを除く6選手がくじを引いた結果、結局たむ&大仁田&橋本&パンディータVS.モンゴル&矢口&保坂&論外に決定。
 試合形式は、通常のフォール、ギブアップのほか、棺桶爆破で決せられる変則ルールでゴング。
 “公認凶器”として、モンゴルが開発したBig有刺鉄線ブラを最初に手にしたのは、まさかの大仁田。序盤はモンゴル組が優勢に進めたが、大仁田がモンゴルに毒霧を噴射すると、形勢逆転。起爆スイッチが押されると、たむが駐車場にモンゴルを連れ出し、爆破バットで一撃。
 大きなダメージを受けたモンゴルだが、死力を振り絞って立ち上がり、リングに戻ると、Big有刺鉄線ブラを装着し、たむにボディアタックを連発。青息吐息のたむを、モンゴルが棺桶に入れて爆破。がんばるブスが試合を制した。


 控え室に戻ったたむは「8人タッグも、ミクスドで男子とやるのも、有刺鉄線も爆破も棺桶も全部初めて。フリーになって初めての試合で負けて、すごく悔しかった。もっとプロレスを知りたい。(再戦は?)もちろん、やります。これまで1vs.1でやったことないので、シングルでやりたい。(デスマッチは?)棺桶に入れられたときは、『2度とやりたくない』と思ったけど、リベンジしないと腹の虫が治まらない。死を覚悟するとは、こんなものかと思った」と、シングルでの雪辱戦を熱望。

 一方、モンゴルは「シングルじゃないから、勝ってもスッキリした感じはない。プロレスは20年以上やってもむずかしいし、答が出ない。毎試合勉強。私はここまで来るのに10年かかった。それが当たり前と思ってた。ライバルとは思わないけど、芯はあると思う。私と試合をしたことで、いろんなことを吸収してもらえたらいいかなって思ってる。決着と言えば、決着と言えるかもしれないけど、彼女が望むなら挑戦は受けます。(シングルは?)向こうが望むんであれば。あとは大仁田さんの判断に委ねます」とコメント。

 そこで大仁田はモンゴルを呼び寄せ、「オレはモンゴルも好きだし、たむも一生懸命がんばってる。オマエの意地が勝ってるけど、後輩を育てる意味で、7・15新木場でシングルを受けてやれ。FMWの恐ろしさを見せてやれ。ルールはランバージャックデスマッチだ」と諭す。
 これをモンゴルが了承したことにより7・15新木場での、たむvsモンゴルのランバージャックデスマッチが決定。「ブスVS.カワイイ子」の抗争は新たなステージに突入することとなった。

 また、大仁田厚の“終生のライバル”で、23日に急逝した“極悪大王”ミスター・ポーゴ(本名・関川哲夫=享年66)さんの追悼マッチが、超戦闘プロレスFMW7・15新木場1st RING大会で行われることが決まった。

 ポーゴさんは既報の通り、22日、埼玉県内の病院で、脊柱管狭窄症の再手術を受けたが、麻酔の際に不整脈が起き、脳梗塞を発症。危篤状態に陥り、延命措置が取られたが、23日午後0時21分に帰らぬ人となった。
 ライバルの訃報を受け、大仁田は第2試合終了後に追悼セレモニーを行い、10カウントゴングで、ポーゴさんの冥福を祈った。
 この日、ポーゴさんの弟子筋にあたる保坂秀樹は、師匠ばりのペイントを施して試合に出場。試合後には「自分はずっとポーゴさん、ザ・グラジエーター(故人)と一緒だった。グラジがいないときは、2人でいつもタッグを組んでいた。こんな形で別れるとは思わなかった。もう1度タッグを組んで闘いたかった。自分にもポーゴ魂はあるし、ポーゴさんの遺志を継いでいきたい。大仁田さんと反対のコーナーに立ってもいい」と決意。

 全試合終了後、大仁田は「今のボクがあるのは、ポーゴさんのおかげ。ポーゴさんがいなければ、ボクの成功はなかった。あの人はヒールに徹していましたから、何十年という付き合いのなかで、1度もメシに行ったこともないし、握手もしない。1回目の腰の手術が(大量出血で)中断となって…。その後に電話で、『次の手術は成功して、リングに戻って、最後に電流爆破をやりましょう』と話したばかりだった」としんみり。
 話が追悼マッチに及ぶと、「7・15新木場で、大仁田軍VS.ポーゴ軍の試合をやりたいと思います。メンバーは未定ですが、ポーゴさんに育てられた人がたくさんいる。保坂は何年もポーゴさんに付いてたわけだし、ポーゴ軍に付くなら、真っ正面から受けてやる」とコメント。

 同大会での大仁田軍VS.ポーゴ軍の一戦が決定し、保坂がポーゴ軍側に付くことが濃厚となった。

■ 大仁田厚&中野たむプロデュース興行 in 新木場1st RING
日時:6月24日(土) 開始 18:30
東京・新木場1stRING
観衆:284人(満員)

<テストマッチ 15分1本勝負>
○パンディータ
 3分24秒 体固め
●太仁田ブ厚

<30分1本勝負>
友龍 ○雷電 新井健一郎
 11分4秒 横入り式エビ固め
ワイルド・セブン 大野“ワイルド”翔士 ●ワイルド・シューター2号

<30分1本勝負>
○リッキー・フジ 藤井健一 ヤマダマンポンド
 12分18秒 9999⇒片エビ固め
Hi69 HASEGAWA ●ショッカー

<がんばるブスVSがんばるカワイイ子のプライドをかけた戦いin新木場~ストリートファイト・エニウェア・バンクハウスBig有刺鉄線ブラジャー争奪棺桶電流爆破8人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負>
○ミス・モンゴル 雷神矢口 保坂秀樹 NOSAWA論外
 15分2秒 棺桶爆破
●中野たむ 大仁田厚 橋本友彦 パンディータ

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