[週刊ファイト6月22日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼作りごとの世界プロレスと映画~神話劇Dominion肝と超人たち賛歌
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・片翼の天使は60分で1回しかオメガは出してない~構成力検証
・プロレスは解釈自由の趣味で十人十色の世界。正しい見方なんかない
・金メダリストよりも凄い超人の宴~オカダ-オメガの試合展開レイアウト
―― 水曜日のサムライTV『バトル☆メン』見ました。グレート・サスケがゲストで、来る日曜6月18日に新木場で開催される『ムーの太陽祭2~異端邪説~』の告知なんだけど、なんでも「飛び出す水、動く椅子、香る匂い、飛び出す選手、プロレス界初のDominion4Dマッチ」だそうで・・・。そこでタコ足エイリアンと「ばかうけ」のスケッチをサスケが描いて宇宙戦争のコンセプトを話すという。
オフレコ 司会の豊本さん以下、わからなかったみたいだけど、本誌は火曜日にファイトクラブでプロレス者の必見作として先行発表した、映画『メッセージ』やね。
▼泰葉x和田アキ子恫喝力~感動オカダ-オメガ60分~映画メッセージ言語と未来
―― ということは、過去、現在、未来の時間軸がムーの太陽サークルでは一貫すると(笑)。道理で和桶に入ったサスケがリング内外に落とされる宇宙大戦争の過去の迷場面集がフラッシュバックのように『バトル☆メン』に挿入されると。映画『メッセージ』見てる方なら大喜びですね。
オフレコ 「ニュー・セーラーボーイズ」がバラモン兄弟と対峙する日曜のオチが見えるね。
―― 映画好きのサスケが考えることはわかりやすい。ムーの太陽が映画『ザ・マスター』(2012年ポール・トーマス・アンダーソン監督の6作品目)をヒントにしたと、世界で最初に活字にしたのは間違いなく本誌だと思います。あとで本人が認めましたけど。
オフレコ 同じ監督の大傑作の処女作『ブギーナイツ』(1997)に元ポルノ男優のサスケが打ちのめされないわけがない。そして『ザ・マスター』の女優エイミー・アダムスは、『メッセージ』の主役で絶賛された。全部が繋がっている。
―― ヤッペーマン3号大畠美咲のFカップと大きなお尻、そして4号は・・・。映画評論と同じくネタバレは厳禁です(笑)。
オフレコ 『ブギーナイツ』で売り出したマーク・ウォールバーグは『パトリオット・デイ』が公開中やね。2013年のボストン・マラソンを襲った爆弾テロの実録物やけど、BOSTON STRONGのメッセージが伝わる佳作。マークの映画はハズレがないから封切映画館に出向いてしまう。『TED』シリーズのコミカルキャラも、刑事アクションも演じられる。『ロック★スター』は、Judas Priestのリッパー・オーエンズの実話が元ネタなのに、裁判になりそうになって、映画にはジューダス・プリーストとは宣材にも一切出てこない。
―― 本稿は『新日本プロレスDOMINION 6.11 in OSAKA-JO HALL』総括と展望part2なんですが、いかにプロレスを作る側は、映画をヒントにしたり、アングルに応用することが多いことか。
オフレコ サスケだけじゃないという話やね。映画をどう作るのか、プロレスをどう組み建てるのか、同じことやから。作りごとの世界だけど、お客さんを感動させたり、人生を変えてしまうこともある。プロレスに限らず、特にはSF映画とか、ロジックが破たんしている部分は目を瞑ろうというのがpart2の主題になる。
―― ECWのビンゴホールに通っていた時代、いかに前日とかに見た映画をさっそくパクって台本アイデアを出し合ったかという話ですね。
オフレコ 日本のB級ヤクザ映画も裏切りのプロットとか、盗むアイデアの宝庫だった。大仁田厚のFMWのVHSをコピーにコピーを重ねて見ているECW首脳陣であり、日本映画も英語吹替版が結構な頻度でケーブル局に溢れていたからアクセスが容易。日本は、未だに末端家庭では多チャンネルになってない面があるけど、北米は当時からいわゆる貧困家庭にだってケーブルは行き渡っていた大きな違いがある。
―― そこでジャパニメーション・ブームが起きて『AKIRA』や『Ghost In The Shell』が繰り返し放送されたり、『座頭市』や『ゴジラ』シリーズも頻繁に見れたという・・・。
片翼の天使は60分で1回しかオメガは出してない~構成力検証
オフレコ 本題のDominion考察なんだけど、ファイトクリエイター伊藤三世さんが、皆が凄いと騒いでいるけど、1・4のほうが良かったとの評を寄せている。今号は、大阪の西尾智幸さんの狂気の40ページもあれば、こもとめいこ♂さんの前後取材も収録。特大の特集号になっている。
―― いいことだと思いますよ。主宰者1名が主にやってるネット媒体のほうが圧倒的に多いですけど、週刊ファイトは多人数が参加していてページ数がある。色んな意見、時には正反対の論旨が展開されているのも収録されている。例えば座談会になっている記事は我々と担当が別です。