[ファイトクラブ] 全日本プロレス 諏訪魔vs大仁田が盛り上がる理由

■KAI と 諏訪魔 が嚙み合わない理由
■大仁田厚 vs 諏訪魔 がなぜ面白いのか?
■大仁田 サスケ 話題を嗅ぎつける嗅覚
by 伊藤三世


[週刊ファイト6月8日号]収録 [ファイトクラブ] 公開中

KAIと諏訪魔の因縁の一騎打ちが、6・16全日本プロレスの北海道大会で実現する。

本来であればKAI 34歳の誕生日でもある5月20日の横浜大会で組まれたカードであったが、諏訪魔の手の負傷により6月に延期された。

2人の因縁は、KAIが2月に全日本プロレスへの復帰戦を行った際に、諏訪魔のラリアットによって脳震盪を起こし戦闘不能状態になったことがきっかけ。これによりKAIは、いくつか大会を欠場することになる。※脳震盪の原因は未だジョー・ドーリングによるものだと、まことしやかに語られることもあるが、真実は諏訪魔のラリアットによるものであり、それはKAI本人にも確認済み。


【因縁勃発!KAIが諏訪魔を急襲!脳震盪の理由はジョーではなく諏訪魔のラリアットだった!!】
https://miruhon.net/64315

その因縁を火種に、3月の沖縄大会のタッグマッチでは、KAIはコーナーへ控えていた諏訪魔をブーツで急襲した。しかし、諏訪魔はこれをスカした態度で受け流す。

因縁をつけるKAIと、スカす諏訪魔と言う構図で、この2人の抗争は未だ噛み合っていない。

諏訪魔のコメントは、全日本時代の赤いコスチュームのKAIに対して「宮原かと思ったよ」と言うコメントは的を射て良かったが、それ以外では「何を見せてくれるのかを見たい」「今後の決意を見せてくれ」と、相手任せのコメントが目立つ。


【KAIチャンカン直前インタビュー「宮原健斗とのコスチューム被りに白黒はっきり付けます」】週刊ファイト本誌:https://miruhon.net/66723
ファイトクラブ :https://miruhon.net/66631


それに対しKAIは「何であなたにそんなこと言われなきゃいけないんだ。いつまで上から目線で言ってんだって。俺はもうあの人の後輩じゃないよ。」と切り返す。
KAIはフリーになった事で決意を見せており、参戦時も「三冠を狙いに来た」と明確な目標も宣言している。その為、そうした諏訪間のコメントに対して「ちゃんと聞いてましたか?」と突っ込みを入れ、三冠を取る為の踏み台にすると言い放った。

KAIの様々な仕掛けに対し、なぜ諏訪魔がスカすのかは分からないが、コメントを聞く限り「何を見せてくれるのかを見たい」という様な相手依存の姿勢が気になる。また「今後の決意を見せてくれ」という漠然とした投げ掛けは、言われた方も何を求められているのか解らずに困惑するばかりだろう。

こうして未だくすぶり続けるKAI vs 諏訪魔の抗争に対し、大仁田厚vs諏訪魔の抗争は面白い。

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