[週刊ファイト4月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
KAIインタビュー「宮原健斗とのコスチューム被りに白黒はっきり付けます」
by 伊藤三世
・KAI 全日本プロレス チャンピオンカーニバル直前インタビュー
・『鷹の爪大賞 2017』デザイン敢闘賞!ベストタッグデザイン賞ダブル受賞
・宮原健斗とのコスチューム被りに白黒はっきり付けますSP
・コスチュームに関しては、WWEのディーン・アンブローズを意識
・赤いチュームの裏に込められた熱き想いとは⁈
「週刊ファイト!」の年末恒例企画「鷹の爪大賞」の「プロレスグッドデザイン賞」と言う部門で、KAI選手は「デザイン敢闘賞」と「ベストタッグデザイン賞」のダブル受賞となった。
週刊ファイト鷹の爪大賞2016~未来志向と大人の楽しみ方とは何か
今回は全日本プロレスのチャンピオンカーニバルを直前に控えるKAI選手に「コスチュームデザイン」に関してインタビュー。
現在、全日本プロレスへ昔の赤いコスチュームで上がる理由とは?そして、方々から指摘されている宮原健斗選手との「コスチューム被り問題」についても、見解を伺ってみた。
―― 本日はチャンカン目前のお忙しい中、インタビューを受けて頂き、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします!
KAI はい!よろしくお願いします!!
―― KAIさんの事は全日本プロレス時代から観てましたが、「自由」とかやり始めた辺りからは特に注目してました。「週刊ファイト!」では毎年年末になると「鷹の爪大賞」という企画をやるんですけど、私は『プロレス グッドデザイン賞』という部門で「デザイン敢闘賞」として、KAIさんを選んでます。
KAI ありがとうございます!!
―― 自身のキャラクターデザインに対して、アグレッシブに試行錯誤する姿勢が素晴らしいなと。
初期の「自由」スタイルは、普通のグレーのタンクトップに、黒のジーンズだったので、モノトーンで地味だなと感じていました。やっている事は面白いのに、プロレスラーとしての「華」が無い感じがして、勿体無いなと。
KAI そうですよね。それは俺も感じていたので、デザイナーさんと相談して、ジーンズに「自由」と手書きで書き殴った様な柄を入れてもらいました。
―― あの柄を入れた事で、一気にキャラクター性が立ち、個性とインパクトが出ましたよね!しかも、続くDDT両国国技館大会では、大家健選手と一緒に、「自由」と同じデザインコンセプトの「やるぞ」と殴り書かれたジーンズのペアルックで出て来た。あれは衝撃でした。
KAI 大家さんとは奇遇にも、同じ様なコスチュームで、暑苦しいキャラクターも似ていたので、前からシンパシーを感じてたんですよ。
それでDDTを通して2人で組む事になって、俺が自由な柄を入れたもんだから、これは2人でも「やるぞ!」と。
本当はインパクトを出す為に、2人でモヒカンにしようとも提案してたのですが、さすがにそれは断られましたね(笑)
―― モヒカンのペアルック!! それは見たかったです(笑)
とは言え、ファッションの統一感と言い、暑苦しいキャラクターと言い、出会うべくして出会った運命の2人と言う印象でしたので、「鷹の爪大賞」では「ベストタッグデザイン賞」にも選んでます。
KAI 2つ目ですか!ありがとうございます!!
―― そんな中で、昨年末には「真の自由」を求めてW-1を退団し、フリーとなりました。そのまま「自由」なスタイルを突き詰めて行くのかと思いきや、選んだのは古巣の全日本プロレスであり、コスチュームもかつて全日本プロレスへ参戦していた頃の、赤いコスチュームに戻りました。これは、どういう心境だったのでしょうか?
KAI 全日本プロレスに上がる事が決まった段階で、新しいコスチュームに変えたいと言うのはあったのですが、まずは全日本プロレスのファンの方々に、かつての姿で出る事で懐かしく感じて貰いたかったんですよ。
―― なるほど。全日本プロレスのKAIが帰って来たと。ファンの方に喜んで貰いたかったんですね?
KAI はい、そうなんです。
―― しかし、諏訪魔選手が沖縄大会の試合後のコメントで、KAIさんに対して「宮原かと思ったよ」と(笑)
ニコニコプロレスチャンネルでも放送された、全日本プロレス 横浜ラジアントホール大会では、宮原選手とタッグマッチで対戦しましたが、視聴者のコメントでもコスチュームが似てるとの指摘が多数書き込まれていました。
KAI そうなんですよ(笑)だから、チャンカンの開幕戦からは、新しいコスチュームに変えようと思ってます!!
―― お!それはスクープです!!イメチェンですか?
KAI はい!これまでは赤の衣装だったんですけど、新コスチュームは「白」と「黒」が基調になります。今の全日本プロレスを見渡した時に、見当たらない色という事で。
―― 「白」と「黒」ですか!宮原健斗選手とのコスチューム被り問題に「白黒」はっきり付けると(笑)
KAI はい(笑)
でも本音を言えば、全日本の「赤の象徴」は自分だと言う気持ちもありましたので、俺の方が色を変える事には複雑な感情もありますよ。
―― なるほど。もう少し詳しく教えて頂けますか?
KAI だって俺は宮原よりも全日本プロレスに在籍してた期間は、だいぶ長い訳ですよ。それに 新弟子時代を過ごして来た場所でもありますし、全日本プロレスでの「赤」と言う色には強い思い入れもある。