[週刊ファイト6月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
レイ・セフォーを破り、“猛獣”メルヴィン・マヌーフやタイロン・スポーンをKO、アリスターや大巨人シュルトとも激闘を繰り広げたキックボクサー、グーカン・サキがUFCと長期契約、オクタゴンでライトヘビー級戦線に参戦する! アンソニー・ジョンソンが引退して抜けた穴を埋め、ダニエル・コーミエとジョン・ジョーンズの2強に迫る存在になれるか?
文:稲垣 收
K-1やグローリーで大活躍したトルコ系オランダ人のキックボクサー、グーカン・サキ。“マーク・ハントをKOした猛獣”メルヴィン・マヌーフにKO勝ちし、タイロン・スポーンを2度(T)KO、“南海の黒豹”レイ・セフォーにも勝利したキックボクサーが、ついにUFCと契約した。
それも「非常に長期契約」という話だ。
サキ本人が「UFCとすごく長期の契約を結んだことを発表できて、超嬉しいぜ!」とツイートし、グローリーのTシャツを脱いでUFCのTシャツ姿になる動画をTwitterアップにアップしているのだ。
I'm glad i finally can announce that i have signed an exclusive long term contract with the UFC. #ufc #SakiUFC #Turkiye #UAE #Dubai pic.twitter.com/FXrGXuXXht
— Gökhan Saki (@gokhantherebel) May 25, 2017
UFCの公式ホームページ、UFC.comもサキとの契約を発表し、
「キックボクシング界のスーパースターで、その激しい戦いぶりから『トルコのタイソン』と呼ばれるグーカン・”ザ・レベル”(反逆者)・サキが、今、オクタゴンでベスト中のベストの選手たちと対峙(たいじ)する。UFCがこのオランダ生まれの選手との契約を木曜日に発表したのだ」
と書いている。
サキは元オランダ、ヨーロッパ、そして世界ムエタイ王者で、2000年からプロになり、96戦83勝12敗無効試合という戦績を持ち、83勝のうち、なんと59試合でKO勝ちしている。そして、183㎝というヘビー級では小柄な身長でありながら、スピードを活かして巨漢たちと激闘を繰り広げてきたのだ。
バダ・ハリ、アレクセイ・イグナショフ、レイ・セフォー、レミー・ボンヤスキー、タイロン・スポーン、ピーター・アーツ、セーム・シュルト、アリスター・オーフレイムら名だたる強豪と、名勝負を繰り広げたのである。
オクタゴンでの最初の試合の日程や相手はまだ発表されていないが、本人は9月2日、地元オランダ・ロッテルダムでのUFCファイトナイトでのオクタゴン・デビューを希望しているという。
アンソニー・ジョンソンの抜けた穴を埋める存在になれるか?
UFCライトヘビー級では、ダニエル・コーミエに2度敗れたアンソニー・ジョンソンが引退を表明したばかりだ。

アグレッシブで名勝負の多かったジョンソンの抜けた穴を埋めるには、もってこいの人材かもしれない。
ちなみに、ジョンソンは引退後、マリファナ育成・販売のビジネスを友人としたいと言っている。