カタリン・モロサヌが判定勝ち！スーパーコンバット+英国ケージ・ウォリアーズ！2大会速報！

(C)SUPERKOMBAT

　5月6日（現地時間）にスペイン・マドリードで『SUPERKOMBAT World Grand Prix II 2017』が開催された。
　K-1活動休止中、コンスタントに大会を開催しているスーパーコンバットは、グローリーに次ぐ世界的にもメジャーなキック大会となっている。地元ルーマニアだけでなく欧州各国にも進出、テレビ中継も欧州を中心とした世界93カ国で放映、特にユーロスポーツでライブ生中継されている事からも世界的には日本の団体よりずっとメジャーと言っても良いだろう。絶対エースであったカタリン・モロサヌがグローリーと契約し、ストイカ兄弟らが所属しているリスペクトジムと金銭面で交渉決裂した為、彼らの参戦が難しくなったものの米テレビ局CBSと契約し、参戦選手は世界的には無名になっていくのに反比例して大会規模はどんどん大きくなっている。
　今大会のメインは、なんと絶対エースであるモロサヌ・モロサヌがスーパーコンバットに復帰、しかもメインでルーカス・クルパドジオロウと対戦した。世界最大のキックボクシング団体グローリーと契約し、衝撃的なKO勝利を飾ったモロサヌがスーパーコンバットに復帰するというのは、日本で言えば全盛期のプライドと契約した五味やマッハが修斗に上がり、しかもエキシビジョンや明らかに勝てる相手ではなく、現役の修斗ランカーと試合する様なものである。グローリーはスケジュールに問題なければ他団体への出場を許可しているものの、今回の対戦相手クルパドジオロウはモロサヌが勝てなかった英国の重戦車ダニエル・サムにも勝利しており、あまりにリスクが高い。それでも上記の通りスーパーコンバットからメジャー選手が少なくなった状況を見てモロサヌは損得勘定を抜きにして古巣にカムバックしたという形だ。試合は、体格で上回るクルパドジオロウが前蹴りを使って距離をとろうとするのに対し、モロサヌはいつも通り腕をブンまわして前に突進。モロサヌ必殺の左フックでクルパドジオロウからダウンを奪った。続く2Rもブンまわしフックのワンツーでクルパドジオロウが吹っ飛びダウンを奪うモロサヌ。それでも立ちあがるクルパドジオロウも体格差を生かし、キックを駆使して打ち合うが、最後まで前に出たモロサヌが2度のダウンを奪った事で判定勝ち。モロサヌがスーパーコンバット復帰で勝利となった。

■　SUPERKOMBAT World Grand Prix II 2017
日時：2017年5月6日（現地時間）
場所：スペイン・マドリード

＜ヘビー級＞
○カタリン・モロサヌ（ルーマニア）
　判定
●ルーカス・クロパドジオロフ（ポーランド）

＜ヘビー級＞
○ダビデ・ゾタゼク（ポーランド）
　2R KO
●カタリン・リステア（ルーマニア）

＜ヘビー級＞
○ブルーノ・スサノ（ポルトガル）
　1R KO
●クライド・ブランスウィック（スリナム／ドイツ）

(C)Cage Warriors

　5月6日（現地時間）にイギリス・ニューポートで『Cage Warriors 83』が開催された。
　このケージ・ウォリアーズファイティング・チャンピオンシップ（CWFC）は、ロンドンに本拠を置くMMA団体だ。大会ケージ・ウォリアーズは2001年に設立され、2002年7月にロンドンで最初のMMAイベントを開催した。コナー・マクレガー、マイケル・ビスピンという大物UFCファイターがUFC参戦前に、このケージ・ウォリアーズの王者として活躍していた。
　今大会のメインはケージ・ウォリアーズを中心に英国MMAシーンで活躍してきたルー・ロングと、元UFCファイターであるチェ・ミルズを迎え撃った。これからメジャー昇格を狙う選手とメジャー団体経験者という対極的な対戦となった。試合は、なんとロングが試合早々にタックルを決めるとミルズがすぐにタップ。どうも倒れた時に負傷したらしく、アクシデントではあるがロングがTKO勝利となった。ロングは秒殺勝利でUFC参戦をアピールをしたのだった。

■　Cage Warriors 83
日時：2016年5月6日
場所：イギリス・ニューポート

＜ウェルター級＞
○ルー・ロング（英国・ウェールズ）
　1R 0分18秒 TKO
●チェ・ミルズ（英国）

＜ライト級＞
○ソレン・バク（デンマーク）
　判定
●スコット・クリスト（英国・イングランド）

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