LAXがタッグ王座を防衛!インパクト・レスリング!


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 4月27日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、親会社がアンセムに代わりプロデューサーとして復権したTNA創始者ジェフ・ジャレットが、TNA離脱後に自ら立ちあげた新団体GFWも合併を発表した為、大所帯、出戻りや新加入のレスラーが次々と現れた。そんな中、メインで行われたは、インパクトレスリング世界タッグ王座戦で、ジャレット体制で復権したコナン率いるLAXが現王者で、旧体制時代からTNAを支えてきた怪奇ユニット、ディケイト(アビス、クレイジー・スティーブ)の挑戦を受けた。今回はストリートファイトマッチとして行われた為、テーブル、椅子は当然、有刺鉄線ボード、バケツ、そして画鋲もばら撒かれ、壮絶なハードコアマッチとなった。一進一退の攻防が続いたが、ディケイトがフォール勝ちしそうになるとコナンが介入し、更にディケイトの女子マネージャーであるローズマリーの毒霧攻撃が味方のアビスに命中して同士討ち。その間に、LAXがスティーブを画鋲がばら撒かれたテーブル葬してフォール勝ち。LAXが王座防衛を果たした。

 他にインパクトグランド王座戦で、王者ムースにデイビー・リチャーズが挑戦。1Rはリチャーズがムースの弱点である足狙いで優位に試合を進めるも、2Rはムースがパワー殺法で盛り返す。そして3Rだが、ここでリチャーズと仲間割れして恨みをもっているエディ・エドワーズが乱入し、リチャーズを襲った。これでムースが反則負けで王座防衛となったが、ムース度外視で激しくやりあう、ザ・ウルブスの2人。この抗争はまだまだ続きそうだ。

 またマット・サイダルが電撃復帰。サイダルはかつてTNAに参戦していたのだが、その後、ROH、WWE、そして新日本プロレスなどを転戦。しかし、大麻所持で新日本プロレスに呼ばれなくなってしまっていたのだが、ここでインパクトレスリング(TNA)に電撃復帰となったのだった。サイダルはトレヴァー・リーをシューティング・サイダル・プレスで仕留め見事に復帰戦で勝利となった。

■ Impact Wrestling
日時:2017年4月27日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<インパクトレスリング世界タッグ王座タイトルストリートファイトマッチ>
○LAX(王者)
 ピンフォール
●ディケイト

<タッグマッチ>
○バイオレレンス・オブ・ウォー
 ピンフォール
●バッハ、ボカラ

<シングルマッチ>
○コンゴ・コング
 ピンフォール
●マット・シモン

<インパクトグランド王座タイトルマッチ>
○デイビー・リチャーズ(挑戦者)
 反則
●ムース(王者)

<GFW女子王座タイトルマッチ>
○クリスチアーナ(王者)
 ピンフォール
●アバ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○マット・サイダル
 ピンフォール
●トレヴァー・リー

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】

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