昨日、新日本プロレス今シリーズ3大ビッグマッチの初戦、4・27広島大会が行われた。
第1試合では、ここのところ成長著しいヤングライオンがライガー、タイガーを交えての6人タッグで激突。先輩レスラーへの遠慮がちな攻撃と打って変わって若手同士の力の入った攻防で客席を沸かせると、最期は岡がボストンクラブで海野から勝利。試合後はライガーが『BEST OF THE SUPER Jr.』卒業を発表した。
第2試合では飯塚が左足首骨折で欠場となってカードがタッグマッチに変更。4・26兵庫は試合が組まれていなかったので、4・25大阪での負傷かどうかは不明。5・5松山までは全休となることが発表された。
第3試合で、IWGPヘビー級タッグ戦を見据えた6人タッグは天コジの技をコピーして怒りを誘ったバレットクラブが試合をリード。フィニッシュこそ老骨にムチ打つ天山のアナコンダバイスに譲ったが、IWGPタッグ戦へ向けて絶好調をアピール。
第4試合はエル・スペラードと阿部未歩嬢を従えた王者組が乱戦を仕掛け、中盤に邪道&外道が登場。デスペラードを排除して援軍は阿部未歩のみ。
タイチが足首にビニールテープで固定したバズソーキックを繰り出したりと「らしい」攻撃はあったものの、最後は挑戦者組が金丸を沈めた。
試合後、新王者はヤング・バックスの名前を出して挑発。近々の王座戦が予想される。
休憩を挟んでの第5試合は、後楽園で完全復活をアピールしたタグチジャパン・エース棚橋を上回る大歓声の中、ロスインゴベルナブレスが登場。
カープ愛を広言し、この会場限定カラーの『カープデハポン』Tシャツを身につけた内藤にとって第2の地元化している広島。
すっかり人気が定着したタグチジャパンもアウェーの闘いを強いられる中、大技の攻防やお馴染みの連続攻撃で会場はヒートアップ。
最後はパルプフリクションとスカルエンドの掛け合いを制してジュース・ロビンソンがSANADAを沈めた。
続くセミファイナルはIWGP前哨戦。後楽園で石井の顔面にフラッシュニング・エルボーを入れて鼻血を出せてしまったケニー・オメガは、対石井では遠慮がちにみえたものの、バレットクラブがケイオスを終始攻め立てる展開。
最後はこのシリーズ定番のツームストンでファレがYOSHI-HASHIを沈め、返す刀でオカダを場外KO。王座戦に向けて、ツームストンの攻防に焦点を当ててを盛り上げた。
メーンの NEVER無差別級選手権試合は、IWGPジュニアタッグと「いってこい」になる形で鈴木みのるがベルトを強奪。
エル・デスペラードが再三乱入しての強奪劇は、当然後藤の為でもあるのだが、Yahoo! ニュースのコメントでは「筋書きは解るが乱入に頼りすぎ」「ケイオスはなにをしているのか?」といった批判や疑問が大勢を占めている。
配信でミラノコレクションが「ケイオスはセミでやられて、介抱している」と苦しい解説をしていたが、同じ乱入劇でも説得力のある形にしないと、鈴木軍のヒール人気を高める効果よりはフラストレーションが残る結果になるのではないか。
罵声を浴びせるより呆れて家路を急ぐ観客が増えることを危惧せざるをえない。
「王様の下に、宝はすべて集まる」という鈴木みのるの言葉が、しばらくは新日マットでのキーワードになるかどうか注目したい。
なお、柴田に続いて今年早くも3人目の負傷欠場者を出した新日プロではあるが、田口監督が入院中の本間を見舞った様子をTweet。さすがに痩せてはいるが、元気そうな笑顔を見せている。
本間さん
「年内復帰を目標に、リハビリに励んでいる!」
と言ってたんだと思います!相変わらず、ガサガサが強くて聞き取りにくく、何を言ってるのかよくわかりませんでした^_^ pic.twitter.com/7ryMmDR1Vo
— ∞6田口隆祐9〜道標明〜∞ (@taguchiryusuke) 2017年4月25日
■Road to レスリングどんたく 2017 ~安芸の国 戦国絵巻~
日時:4月27日(木) 17:30開場 8:30開始
会場:広島・広島グリーンアリーナ 小アリーナ
観衆:1705人(超満員)
<第1試合 20分1本勝負>
〇岡倫之 川人拓来 獣神サンダーライガー
8分28秒 逆エビ固め
●海野翔太 北村克哉 タイガーマスク
<第2試合 20分1本勝負>
〇ウィル・オスプレイ 矢野通
5分06秒 オスカッター⇒片エビ固め
●TAKAみちのく エル・デスペラード
<第3試合 20分1本勝負>
デビッド・フィンレー 小島聡 〇天山広吉
6分57秒 アナコンダバイス
●チェーズ・オーエンズ タンガ・ロア タマ・トンガ
<第4試合 60分1本勝負 IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[第50代王者組]
タイチ ●金丸義信
16分54秒 ストロングゼロ⇒エビ固め
〇バレッタ ロッキー・ロメロ
[挑戦者組]
王者組が2度目の防衛に失敗。ロッポンギ・ヴァイスが第51代王者組になる。
第5試合 30分1本勝負
<第5試合 30分1本勝負>
ヨシタツ リコシェ 田口隆祐 棚橋弘至 〇ジュース・ロビンソン
12分32秒 パルプフリクション⇒片エビ固め
高橋ヒロム BUSH “キング・オブ・ダークネス”EVIL ●SANADA 内藤哲也
<第6試合 30分1本勝負>
●YOSHI-HASHI 石井智宏 オカダ・カズチカ
13分28秒 ツームストンパイルドライバー⇒体固め
高橋裕二郎 ケニー・オメガ 〇バッドラック・ファレ
<第7試合 60分1本勝負 NEVER無差別級選手権試合>
[第15代王者]
後藤洋央紀
24分19秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
鈴木みのる
[挑戦者]
※後藤が4度目の防衛に失敗。鈴木が第16代王者となる。
新日本プロレスワールで4・27広島全試合配信中
http://njpwworld.com/p/s_series_00435_3_1
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