鬼神パトリス・カルテロンが反則勝ち！フランス・パリスファイト！

(C)Paris Fight

　3月23日（現地時間）にフランス・パリで『Paris Fight Halle Carpentier』が開催された。
この大会は、フランスキックボクシング界の絶大な人気を誇り、その粗削りなファイトとリング外での相手を挑発する事でも有名なパトリス・カルテロンがエースとして君臨する大会である。カルテロンは、かつては同じフランス出身のジェロム・レ・バンナにもしつこく挑戦を表明していた。
　今大会もエース、カルテロンがK-1参戦の実績もあるアメリカのジャームス・ウィルソンを迎え撃った。前日計量でも殴りあいの乱闘となり、大荒れが予想されたが、その通りとなった。カルテロンはいつも通りフランス国歌で入場（※ただし、カルテロンはアフリカ系移民なので黒人）。そして両者エキサイトし、試合開始と同時に突っ込んできたウィルソンはまるでMMAの様にカルテロンを押し倒す。当然、キックでは反則なので、レフェリーが立たせるも、その後もラフな展開に終始。カルテロンも長身から繰り出す得意の首相撲からの膝蹴りを叩きこむが、ウィルソンがまたしてもテイクダウンしてパウンド連打というMMAの様な攻撃を行ったのだった。レフェリーが遂にウィルソンの反則失格を宣言。（おそらく流れの中の展開だと主張して）全く納得いかないウィルソンとその陣営がリングを占拠して激しく抗議するが、カルテロンは勝ち誇りコーナーに登って完全勝利を観客にアピール。結果、カルテロンの反則勝ちとなったが、後味の悪い決着となった。

■　Paris Fight Halle Carpentier
日時：2017年3月23日（現地時間）
場所：フランス・パリ

＜ヘビー級＞
○パトリス・カルテロン（フランス）
　1R 反則失格
●ジャームス・ウィルソン（米国）

電子書籍版は週刊ファイト4月6日号新日後楽園WM鈴川真一NEWラウェイAnimeJapan才木玲佳W1林和広に掲載されました。