カレン・ジャレットが番組復帰!インパクト・レスリング!

(C)TNA

 3月23日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、超大物がインパクトレスリング(TNA)に復帰すると発表され煽られていた。そして番組のメインでリングアナウンサー、ジェレミー・ボラッシュが、いよいよ超大物の復帰だと紹介して出てきたのは、なんとカレン・ジャレットだった。カレン・ジャレットはカート・アングルの元妻で、現在はジェフ・ジャレットの妻であり、TNAではアングルとジャレットの現実の三角関係とリンクさせた抗争アングルでTNAの登場人物として活躍していた。当然、その時期の役割的にはヒールポジションであったが、今回の復帰ではカレン・ジャレットコールを浴びるなど会場からも歓迎ムード。カレンはこの会社は自分達(ジャレット家)が創設して自分たちの血と汗と涙で成長させたと自画自賛。そこに現れたのはイーサン・カーター3世だった。イーサンはカレン復帰で一緒に番組を偉大なものにしようと褒めたあと、しかし、と文句を言おうとした所、実況席のアナウンサー、ジョシュ・マシューズが、それを遮ってリングに上がった。マシューズはなんと、ジェレミー・ボラッシュを再雇用した(マシューズは元WWEスマックダウンの実況アナでTNAに移籍してきていた。ボラッシュは元々TNAのアナウンサーだったが一時離れていたがアンセム体制になって復帰した。現在、実況席にはボラッシュとマシューズの2人のアナウンサーがいる)ジャレットのやり方を批判。更にシナリオ班にブルース・プリチャード(元スマックダウンのメインシナリオライター、TNAのシナリオ班統括だったが、一時離れておりジャレット体制で復帰した)、ダッチ・マンテル(有名なヒールレスラー、TNAでは過去にブッカーだった。近年はWWEでゼブ・コルターとして復帰していた)などジャレット派閥の人間を次々に復帰させると言う暴挙を行っている元凶は親玉のカレンだと批判。そしてどうせジャレット一家はすぐにいなくなると挑発。同じアナウンサーとしてライバル視しているボラッシュはカレンに殴るように促す。そして怒りに震えるカレンはマシューズに平手打ち。創始者ジェフ・ジャレットの妻カレン復帰は波乱の幕開けになりそうだ。

 またムースをつけ狙うコーディ・ローデスは、ムースが保持するインパクトグランド王座の防衛戦をイーライ・ドレイクと行おうと入場してきたところを襲い、なんとクロスローズ。ムースは戦える状態ではなく試合は行われなかった。
 さらに現インパクトレスリング世界ヘビー級王者ボビー・ラシュリーは、格下のインディーレスラー、ジェイク・ホルムズを挑戦者に指名し、スピアーで一蹴して王座防衛を果たしている。

■ Impact Wrestling
日時:2016年2月23日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<インパクトレスリング世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ボビー・ラシュリー(王者)
 ピンフォール
○ジェイク・ホルムズ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○ODB
 ピンフォール
●レベル

<タッグマッチ>
○LAX
 ピンフォール
●DCC

<タッグマッチ>
○レノ・スカム
 ピンフォール
●ディケイト

<6人タッグマッチ>
○マハーバリ・シェラ、ラレド・キッド、ガルサJr.
 ピンフォール
●モンスターファクトリー

<シングルマッチ>
○デイビー・リチャーズ
 ピンフォール
●スイサイド

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】

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憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
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▼新日から女子プロ WWEレッスルマニアからTNA完全崩壊まで
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週刊ファイト4月28日号RIZIN遠征TNA陥落UFC引退騒動王道旗揚谷川貞治チャイナ江幡睦
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 新企画:タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
 震災のため新日本プロレスの熊本PPV大会が飛んだが、英国のウィル・オスプレイと年間契約した件はオモテに出てないようだ。他では拾えない裏ネタ満載の本誌が業界関係者には必読とされる所以だが、普通に考えるならこの一週間の話題はUFCコナー・マクレガー引退騒動と『RIZIN.1』があり、月曜生TV戦争時代に全米で覚えられた男と戦うチャイナが亡くなったことだろうか。曙の『王道』プロモーション旗揚げ戦は、客入り含めて余り話題にならなかったが、TNAがいよいよ崩壊カウントダウンの報もまた、本誌でしかフォローされてないのは残念だ。さて・・・