(C)TNA
3月2日(現地時間・放送日)に中継された『Impact Wrestling』は、次々とライバルを葬り絶対王者となった現TNA世界ヘビー級王者ボビー・ラシュリーが、MMAからの挑戦者としてTNAマットに姿を現した元UFC世界ヘビー級王者ジョシュ・バーネットと王座防衛戦を行った。ラシュリーもMMAもプロレスと並行して行っているが、バーネットはUFCと契約、ラシュリーはベラトールと契約している為、現時点ではMMAで対戦は不可能。それがプロレスのリングで対決するという事態である。試合はバーネットがキックと関節技を駆使して戦うが、ラシュリーがそれをパワーで振り払うという展開。最後はラシュリーが必殺のスピアーで、バーネットからフォールを奪い王座防衛。ラシュリーがプロレスならキャリア的にバーネットより遥かに上ということを示したようだ。
またTNAインパクトグランド王座タイトルマッチも行われ王者ドリュー・ギャロウェイがムースの挑戦を受けた。1Rは次世代の逸材ギャロウェイが圧倒するも、2Rにはムースが大逆襲。3Rはお互いに死力を振り絞って激闘を繰り広げたが、判定は僅差で挑戦者ムースとなった。これでムースが王座に返り咲きという事になる。このギャロウェイ、さらにマイケル・ベネットとマリア様のカップル、REINA女子プロレスで日本にも馴染みのJADE(ミア・イム)もTNA離脱のようだ。ジェフ・ジャレット政権下、ハーディズ兄弟の離脱など、来週からはロゴも変わって『Impact Wrestling』はあらたな新章に突入する。
■ TNA Impact Wrestling
日時:2017年3月2日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド
<TNA世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ボビー・ラシュリー(王者)
ピンフォール
●ジョシュ・バーネット(挑戦者)
<TNAインパクトグランド王座タイトルマッチ>
○ムース(挑戦者)
判定 2-1
●ドリュー・ギャロウェイ(王者)
<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○トレヴァー・リー(王者)
ピンフォール
●アンドリュー・エヴァレット(挑戦者)
<シングルマッチ>
○ジェームス・ストーム
ピンフォール
●ジェシー・ゴッターズ
<ノックアウト王座タイトルラストスタンディングマッチ>
○ローズマリー(王者)
KO
●ジェド(挑戦者)
【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
マット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志
憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。
週刊ファイト3月10日号TNA崩壊WWE新日ノア堀辺正史FMW解散回避15周年Deep辰吉丈一郎
▼新日から女子プロ WWEレッスルマニアからTNA完全崩壊まで
現在のわが国のマット界は、本当に読者が知りたい情報が無料のネットや立ち読み出来る雑誌類にはない問題があり、ひいてはそれが、本当の意味での市民権の拡大だの、世間一般への浸透普及を阻んでいる元凶であること。今号は他媒体では無理なインサイド情報の百花繚乱集でお届けする。
週刊ファイト4月28日号RIZIN遠征TNA陥落UFC引退騒動王道旗揚谷川貞治チャイナ江幡睦
▼RIZIN前進 UFCコナー・マクレガー騒動 TNA陥落 チャイナ訃報
新企画:タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
震災のため新日本プロレスの熊本PPV大会が飛んだが、英国のウィル・オスプレイと年間契約した件はオモテに出てないようだ。他では拾えない裏ネタ満載の本誌が業界関係者には必読とされる所以だが、普通に考えるならこの一週間の話題はUFCコナー・マクレガー引退騒動と『RIZIN.1』があり、月曜生TV戦争時代に全米で覚えられた男と戦うチャイナが亡くなったことだろうか。曙の『王道』プロモーション旗揚げ戦は、客入り含めて余り話題にならなかったが、TNAがいよいよ崩壊カウントダウンの報もまた、本誌でしかフォローされてないのは残念だ。さて・・・