週刊マット界舞台裏’09年5月21日号

 新日本プロレスVSノアの団体対抗戦が次第にヒートアップしてきた。その立役者は1・4新日プロ東京ドーム大会に続き、6・20大阪府立大会への参戦も決まったノアの杉浦貴といわれているが、小橋や三沢、秋山、KENTA、丸藤が絡む好カードを出し惜しみしている感は否めない。
 逆に言えば、興行的にはもっと高いハードルを越えることも可能なわけだが、どうも互いに「無理をしない方針」と見られている。対抗戦で負け越している新日プロが、なぜノアとの対抗戦には欲を出していないのか? 早速、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が徹底取材! プロレス界の現状を考えると、両団体ともメンツにこだわっている余裕などないと思うのだが・・・
 昔、新日本プロレスや全日本プロレスのリングに上がった、“プレイボーイ”バディ・ローズが4月28日(現地時間)、心臓マヒのため米ワシントン州の自宅で亡くなった。まだ56歳だった。全盛期にはWWWF(現WWE)のMSG大会のメーンイベントに出場し、新日マットではアントニオ猪木や藤波辰巳(現・辰爾)とも対戦しているローズだが、その割に新日ファンの記憶に残っていない!  「バディ・ローズ」と聞いてパッと頭にビジュアルが浮かんだ人は、相当なプロレスマニアだ。だが、井上記者は『週刊ファイト』時代にローズを取材したことがあるのだが、そこで記憶に残っているエピソードがあるのだ。ローズを知っているファンも、知らないファンも、このエピソードを読んで少しでもバディ・ローズというレスラーがいたことを知っておいてほしい。
(写真は82年10月にニューヨークで撮影。中央がバディ・ローズ。右がカート・ヘニングで、E.T.のマスクを被っているのがエディ・ギルバート。全員故人に)
 前回の3・15広島大会から5カ月・・・ようやくIGFが旗揚げ2周年記念興行を、8月9日に有明コロシアムで開催することを発表した。正直、辛うじて開催にこぎ着けた印象があるだけに、この大会はIGFにとって本当の正念場となるのは間違いない!  IGFの内部がガタついているとか、親会社の『ジー・コミュニケーション』との関係がしっくり行っていないなど、あまりよくないウワサが飛び交っているIGF周辺だが、何と新たなビッグスポンサーが出現し、アントニオ猪木と接触するのでは……という情報を入手! 猪木ネタとあっては他誌に出し抜かれるわけにはいかないと、井上記者が徹底取材を行った。
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2008』は、昨年の5・12後楽園ホールで行われた『昭和プロレス』旗揚げ戦の舞台裏を振り返る。当初出場予定だった山本小鉄氏をはじめとする、新日本プロレス勢はなぜ出場しなかったのか、その原因がよく分かるはずだ。  一歩間違えれば、昭和プロレスは末期のWJプロレスになっていたかも?
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、内容充実の必読編だ。まずは2009年GW興行戦争の真の勝者だったとの声もある5・10JCBホールの『修斗伝承』全試合完全詳細レポートから。五味隆典が復活、現役修斗王者・中蔵隆志にぼっこぼっととパンチを当てる様子は以下の写真でもおわかりだろう。
 そして修斗のカリスマ佐藤ルミナは、負けてなお、強烈な存在感を残すのだ。初期ジョシカクの元気娘だったマァ☆ティンこと星野育蒔を含む、総勢42名のシューターたちが一堂に会した記念式典の様子など、豊富な写真とともに伝説の大会のツボを押さえます。
 読者からの疑問に答える『誰か教えてくれよVol.4』では、青木真也VSヒョードル戦の北米での放送事情を皮切りに、HDネットと、オーナーの億万長者マーク・キューバンに迫ります。また、戦極やDREAMの日本のPPV市場やスポンサーにも言及、通常の専門誌では読むことの出来ない情報が次々に出てきます。

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<今週の見出し>
▼ヒートアップしてきた新日VSノアだが、好カード実現へは無理をしない方針!?
▼試合とは“別の部分”で記憶に残っているバディ・ローズ
▼IGFに新たなビッグスポンサーが出現!?
<アーカイブス2008>
▼舞台裏でも哀愁を感じさせた5・12『昭和プロレス』
<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼修斗伝承〜格の違い魅せた五味隆典、月夜に輝く佐藤ルミナ
▼ファイト!ミルホンネット新企画 <誰か教えてくれよ> Vol.4
・DEEP M-1 CHALLENGE 3rd EDITION in JAPAN
★合わせて読めばさらに楽しめる!
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対抗戦は無理をしない方針だという新日とノアに迫る!

週刊マット界舞台裏'09年5月21日号

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