日米格闘技史百年戦争 明治時代のレスラー ソラキチ・マツダFゴッチ

明治時代、アメリカに渡った二人の褌担ぎ。彼らは華のニューヨークでプロレスデビューを果たす。異色の相撲レスラーはアメリカ中を席巻、彼は日本人レスラー「ソラキチ・マツダ」となって大暴れ! 一方、同行した相棒の浜田庄吉は、アメリカンプロレスの日本ツアーをプロデュース。日本初のアメリカンプロレス直輸入の評判はいかに!さらに、大阪相撲、江戸相撲に押された京都相撲が集団でヨーロッパに殴りこみ、果たしてどうなる?
歴史資料としても圧巻!〜著者入魂のドキュメント第二巻は、明治時代のパイオニア戦士たちの挫折を描く。

【抜粋】
☆ 日本人初のプロレスラー、ソラキチ・マツダの”アメプロ”殴り込み
 1883(明治16年)二人は、いよいよアメリカマット界に乗り込む。その檜舞台で荒竹光次郎が、マツダ・トラキチのリングネームでデビューを果たしたのだ。また浜田庄吉はマツダのマネージャーという事になった。驚くべき事に120年前にアメリカンプロレスのマットに立った男がいたのである。

☆ 「アメリカン・プロレスを日本に輸入せよ」浜田庄吉の誤算!
 1887年6月1日東京、築地木挽町で日本初の「欧米大相撲・スパーラ・ラスラ」が開催された。「スパーラ・ラスラ」とは「スパーリングレッスル、ボクシング」という意味であると推測できる。
苦悩する浜田は関西に進出する。崩壊寸前の京都相撲と合同興行をするのである。
なお日本初の番付(プロレスランキング)は、絵馬であったのだ。

☆ 3人の大錦〜それぞれの格闘人生
 弥富町歴史民俗資料館(愛知県海部郡弥富町前ヶ須新田)の職員さんの談話よると、故郷である同地には大阪相撲への移籍の理由として
「将来性のない京都相撲よりも、力士として大成する為には、大阪相撲に移籍したほうが良い」
と判断したからであると伝えられている。

☆ 覆面力士・源氏山は海を渡ったのか?
 脱走癖もあるトンパチ力士と渡航許可

☆ 常陸山、アメリカ大統領に会う!
 明治40年8月に弟子3人を連れて、第26代アメリカ合衆国大統領ルーズベルトと謁見

☆ 悲劇の横綱・大碇南米に消える?!
 当時の川柳”ロンドンへ京横綱を捨てに行き”

☆ フランクゴッチVSハッケンシュミットのレスリング世界一決定戦
 近年、新日本プロレスの試合実況をした古舘伊知郎がレプリカを譲り受けたという事でテレビ東京の「何でも鑑定団」に出演したが、実際はレプリカの製造が間に合わず、試合に実際使われたものをもらっていたのが真相であった。当然プレミアムも付き300万円という鑑定結果であった。

☆ 悲劇の天才ジョー・ステッカー、絞め殺し屋エド・ルイス
 鹿島神宮・要石、鹿島神宮では今も古武術の諸派が集まって、演舞が催されている。

注意)2003年6月25日アートブック本の森「アメリカンプロレス 中級バイブル」(絶版)の一部に加筆、修正を加えたものです。

【著者:山口敏太郎ブログ「妖怪王」
◎ 歴史小説 「是非に及ばず(青林堂)」「なにわの夢(青林堂)」「前世(青林堂)」というシリーズ小説。
◎ 妖怪 「江戸武蔵野妖怪図鑑(けやき出版)」「とうほく妖怪図鑑(無明舎)」「懐かしの妖怪図鑑(アートブック)」という妖怪三部作。
◎ 都市伝説 「世にも不気味な都市伝説(河出夢文庫)」「呪いの都市伝説(コスミック)」「最恐!ケータイ都市伝説(宝島)」都市伝説三部作などがある。リイド社のコミック「奇妙なウワサ」シリーズ、「日本の未知生物案内(笠倉出版)」は大ヒットした。
2007年も「TV・芸能・メディア都市伝説(コアマガジン・共著)」、「未知生物案内・総集編(笠倉出版)」笠倉出版「本当にいる都市伝説妖怪案内」、マガジンランド「身の毛もよだつ!!恐愕の都市伝説」コスミック「幻想都市伝説(仮称)」」など、年間出版点数が十数冊を予定。2007年中に単行本・ムックは通算40冊を越える。

初心者の書くプロレスコラム『外編 其の四』古舘伊知郎

日米格闘技史百年戦争 明治時代のレスラー ソラキチ・マツダFゴッチ

商品コード yamaguchib002

価格 315 円

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