全米進出したロシアACB51+レガシーFCとRFAが合体の新団体LFA 1

(C)Absolute Championship Berkut

 1月13日(現地時間)にで『Absolute Championship Berkut 51』が開催された。
 このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートは2012年から精力的に大会を開催してきたロシアのMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だ。なんと2017年には今大会でアメリカ進出、更にイギリス進出も決定しており、2017年3月11日開催予定のイギリス大会では、友好関係を結んでいる欧州最大のMMA団体であるポーランドKSWのミドル級王者マメッド・ハリドヴが参戦、元UFCで現在Venator FCミドル級王者であるルーク・バーネットと王者対決を行うという、ロシアのローカル大会ではなく世界的な大会に急成長を遂げている。
 今大会では、では、元UFCファイターのチアゴ・シウバ、マイク・カイル、パット・ヒーリーというメジャー選手がそろい踏み。対戦カードの調整で流れたがポール・ブエンテロも参戦予定だった。そんな中、メインではライトヘビー級王座決定戦が行われ、チアゴ・シウバとジャレド・ トージソンが対戦した。試合はスタンドで有利に試合を進めたシウバが下馬評の通りに判定勝ちして新王者に輝いた。またパット・ヒーリーはレアンドロ・シウバにTKO負けで、これでCZカルバンに敗れたのと続き2連敗となった。また、パンクラスに参戦し、高阪剛に勝利しているマイク・カイルは元ベラトール戦士のダン・チャールズから強烈な右フックでぶっ飛ばすようにダウンを奪い追撃のパウンドでTKO勝ち。元メジャー選手たちはそれぞれ明暗を分けた形となった。

■ Absolute Championship Berkut 51
日時:2017年1月13日(現地時間)
場所:アメリカ・カリフォルニア州アーバイン

<ライトヘビー級王座決定戦>
○チアゴ・シウバ(ブラジル)
 判定 3-0
●ジャレド・ トージソン(米国)

<フェザー級>
○ルイス・パロミノ(ペルー)
 2R TKO
●ムーサ・ハマナエフ(ロシア)

<ライト級>
○クリストス・ギアゴス(米国)
 判定 3-0
●アレクサンドロ・ピメンテル(ブラジル)

<フェザー級>
○レアンドロ・シウバ(ブラジル)
 1R TKO
●パット・ヒーリー(米国)

<ヘビー級>
○マイク・カイル(米国)
 1R TKO
●ダン・チャールズ(米国)


(C)LFA

 1月13日(現地時間)にテキサス州ダラスで『LFA 1: Peterson vs. Higo』が開催された。
 このLFA(Legacy Fighting Alliance)は、アクセスTVで全米に生放送されていたレガシーFCとRFAが合併された新団体である。レガシーFCのミック・メイナード社長が2017年よりUFCのマッチメーカーに就任する事になり、それに伴い同じアクセスTVで生放送されていたRFAと合併となった。共に全米で生放送されていた為、北米中堅MMA団体でも注目度が高く、レガシーFC、RFA共に王者になるとUFCやベラトールというメジャー団体との契約出来る事が多い。その為、これからメジャー団体へ上がろうとする若手だけではなく、一度、メジャー団体をリリースされた選手が再起の場として契約し、再契約を勝ち取るケースもある。RFAは元々は、大会名にレザレクション(復活)とある通り、UFCをリリースされたレジェンドであるジェンズ・パルヴァーやギルバート・アイブルの復帰の場としてスタートしていたが、現在ではUFCやベラトールを目指す若手、リリース組がしのぎを削る場となっておりレガシーFCとの合併は必然と言える。
 今大会は合併後、第一弾となる大会で、メインはバンタム級王座統一戦でレガシーFC王者スティーブ・パターソンと、RFA王者レアンドロ・ヒゴが行われる。試合はパターソンがスタンド状態からチョークを仕掛けるなどしたものの、試合後半にパンチラッシュでダウン寸前までパターソンを追いこんだヒゴが判定勝利。ヒゴがバンタム級の王座を統一した。

■ LFA 1: Peterson vs. Higo
日時:2017年1月13日(現地時間)
場所:アメリカ・テキサス州ダラス

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
○レアンドロ・ヒゴ(ブラジル)
 判定 3-0
●スティーブン・ピーターソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
○デイモン・ジャクソン(米国)
 2R 1分24秒 リアネイキドチョーク
●チャールズ・チークスⅢ(米国)

<バンタム級/5分3R>
○イラ・タメズ(米国)
 判定 2-1
●ユリシーズ・アギラー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
○シンシア・カルヴィーロ(米国)
 3R 2分54秒 TKO
●モンタナ・スチュアート(米国)

<フライ級/5分3R>
○キャメロン・ミラー(米国)
 1R 0分29秒 リアネイキドチョーク
●オスカー・ラミレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○ショーン・ホールデン(米国)
 判定 3-0
●アーマンド・サーヴィン(米国)

メイン終了後
<ヘビー級/5分3R>
○ラシャド・コールター(米国)
 1R 0分38秒 TKO
●ラリー・ホプキンス(米国)

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